「気になる10代名鑑」の415人目は、最所祐一(豆腐)さん(18)。iU 情報経営イノベーション専門職大学に通う傍ら、自身のプロジェクトをはじめ、複数の企業やプロジェクトを横断して活動しています。現在、ゲームの開発に注力している最初さんの、活動をはじめたきかっけやいま抱えている苦悩などについて、詳しく伺いました。
最所祐一(豆腐)を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか?
「友達の会社を手伝ったり、占い師に弟子入りして占いをやってみたり、いろいろな活動をしています。なかでも力を入れている活動は、自分で立ち上げた団体『F;(エフ)』の活動です。そこでは、ゲームによって人々の心をつなぎ止め、その言葉を代弁して時間を紡ぐことを目的に、主にトレーディングカードゲームの開発を行なっています。
つくったゲームは、Discordの中のコミュニティを利用して、テストプレイを行なっています。実際にプレイしてもらって、ルールの修正や新しいカードの提案など、ブラッシュアップしていくんです。ひとりで開発していいるけど、プレイヤーであるユーザーと一緒にゲームをつくっているような感じです」
ゲームって最高だよねって話
渋谷のボドゲカフェにて pic.twitter.com/1spjwFo1LA— 高野豆腐/最所祐一🎨🔮🥀 (@AgeTofu1) May 20, 2023
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「カードゲームとの出会いは、小学校1年生のとき。友達からもらった3枚の『遊戯王』のカードがきっかけで、ハマりました。
実は、それまでカードゲームを買ってもらったこともなく、自宅にインターネット環境もなくて。だから、友達からカードをもらったものの、はじめは使い方がまったくわかんなかったんです。だけど、もらった3枚のカードから妄想を膨らませて、自分なりにルールを考えてみたり、他のカードを考えて描き出したりしていました。
ずっと自己流で、架空のキャラクターを生み出しながら、新しいカードをつくっていたんですよね。当時は漫画家になりたくて、絵を描くことやストーリーを考えることが好きだったんです。それがすごく楽しかったし、実際にできたものを同級生に見せると、盛り上がって。結果、これまで16万枚以上のカードをつくってきました」
Q3. 活動をするうえで大切にしていることはありますか?
「ゲームの可能性を大切にしています。
自分にとってゲームって、社会とのつながりをつくる手段だと思っていて。というのも、過去に体調を崩して、会話することができなくなっちゃった時期があって……。どうやって話を始めたらいいかわからない中で、特にルールがあるとゲームの話から会話を始められるし、広げていくこともできる。基本的に他者がいて成り立つものなので、コミュニケーション量が担保できるというのは、ゲームの大きな魅力だと思っています」
Q4. 活動をする中でつらかったことや、壁に感じたことがあれば、教えてください。
「小学生のころからゲームをつくっていたんですが、学校の中ではなかなか取り組めなくて……。『勉強には関係ないものだ』と先生に没収されたり、目の前で破られたりしたこともあります。先生方から理解を得ることも難しく、大好きだった先生から『そんなことをやっていても、生産性がない』と言われたこともあります。
それでも、自分だけでなく友達もゲームの虜になっていたので、何度怒られてもめげずにつくり続けていました」
Q5. 今後の展望は?
「ゲームはずっとつくり続けていたいです。いまのところ職業とは別として、やっていきたいと思っています。いつか、自分で生み出したゲームを通じて、大切な人やまわりの人と楽しくプレイできる環境を、いろんな人に届けていきたいですね。
また、かつての自分自身のように、何らかの理由があって会話ができなくなったり、コミュニケーションに悩んだりしたとき、寄り添えるような存在でありたいと思っています」
最所祐一(豆腐)のプロフィール
年齢:18歳
出身地:福岡県柳川市
所属:iU 情報経営イノベーション専門職大学、F;代表、株式会社Greip CTO、教育サービス「Dia-Log」コアスタッフ、 Makers University U-18 8期生
趣味:ボードゲーム
大切にしている言葉:救うのではなく、共に生きること
最所祐一(豆腐)のSNS
View this post on Instagram
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya