世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、中国が発表したプラスチックごみの削減対策についてご紹介します。
海は繋がっているから…世界で取り組みたいプラスチックごみ問題
世界的に海洋汚染の問題が深刻になっています。その原因としても、最も大きいのが海洋ごみの問題。特に深刻なのは、プラスチックごみ。毎年800万〜1000万トンものプラスチックごみが、海に流れ込んでいるという試算も出ているほどです。
海を流れるプラスチックの一部は、紫外線や海流、波の影響で、マイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片になります。それを鳥や魚がエサと間違えて食べ、その魚を私たちが食べることで、人体にも悪影響が。待ったなしの差し迫った問題です。
中国が発表したのは「竹への置き換え」
そんなプラスチック汚染を削減するために、中国が発表したのが「プラスチックから竹への置き換え」でした。この取り組みは、中国と竹や籐といった資源を活用し、社会問題解決に取り組む国際機関「国際竹籐ネットワーク(INBAR)」とで共同で行うとのこと。
竹は植物なので、分解可能なことはもちろん、夏には1日に約1mも成長するといわれており、そんな驚くべき成長スピードも、サステナブルな素材といわれる理由のひとつ。量産が期待できることから、建設資材から包装まで、幅広い分野でプラスチックの代替素材として注目が高まっています
INBARは今後、世界中でプラスチックから竹への置き換えを推進する予定ということで、竹が世界で注目される素材となっていくかもしれません。
歯ブラシ、ストロー、洗剤まで!日本でも竹への注目が集まっている
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竹というのは日本でもなじみ深い植物。ということで、竹を使ったアイテムを目にする機会が増えています。日本発のサステナブルブランドMiYO Organicの竹歯ブラシは、ホテルアメニティなどにも使用されており、ホテルでのプラスチック排気量削減に貢献しています。
また昨年11月からは、無印良品でも竹を使ったストローや爪楊枝なども販売されています。
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さらに、竹炭と竹炭灰、水だけを使った洗濯用洗剤「Bamboo Clear(バンブークリア)」も登場。プラスチックと遜色ない強度だけでなく、竹の持つ消臭効果も取り入れれば、その可能性は無限大……!
数年後には、いまよりももっと竹素材が当たり前の世の中になっているといいですね。