世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、サステナブルなチョコレートについてご紹介します。
これぞ令和のバレンタインスタイル
2月といえばバレンタインデー。誰かにプレゼントしたり、自分へのごほうびに買ったりと、おいしいチョコレートを手に取る機会が増えますよね。みなさんは、何を基準にチョコレート選びをしているでしょうか。
株式会社βaceが行った「スイーツの価値調査2022」では、「スイーツを選ぶ際に最も重視するポイントは?」という問いに対して、「素材や材料の品質(37.9%)」「作り手(22.5%)」「ブランドの理念(9.0%)」と、半分以上の人が本質を重視すると答えました。
その理由としては、「ものの質や素材にこだわるほうが安心できて、豊かになると感じる」「生産者や地球環境に配慮したエシカルな消費を心掛けているから」という意見が多く見られたようです。
サステナブルなチョコレートが続々登場
このように本質重視でチョコレートを選ぶ消費者が増えている中、最近では「サステナブルなチョコレート」もたくさん見かけるようになりました。そこで今回は、チョコレート選びに参考にしてみてほしい、3つのサステナブルな取り組みや認証についてご紹介します。
View this post on Instagram
まず注目したいのが、「カカオ・トレース認証」のチョコレートです。
カカオ・トレースとは、生産者が高品質なカカオの品質を育てれば、それに見合った報酬が支払われる仕組みのこと。さらに、認証製品が1㎏売れるごとに、生産者に最低給与1〜2か月分に相当するボーナスも支給されます。
View this post on Instagram
さらに、カカオ豆がチョコレートになるまでの工程を一貫しておこない製造された「Bean to Bar(ビーントゥバー)」のチョコレートも要チェック。通常の製造方法よりも、ブランドならではのこだわりを反映した独自性はもちろん、買い付けの段階から生産者と取引することで、より公正な関係が保たれていることもポイントです。
View this post on Instagram
そして、カカオ農園を支援する「ココアホライズン財団」を通じて仕入れたカカオ豆を100%使用したベルギーのチョコレートブランド「ロザリー」が今年初上陸。
この財団では、カカオ農家の自立援助や児童労働の撲滅だけでなく、森林伐採などの環境問題にもあわせて取り組んでいるのが特徴です。おなじみの日本ブランドだと、有楽製菓の「ブラックサンダー」や森永製菓の「小枝」も、一部ココアホライズン認証のチョコレートを使用しています。
贈る相手だけではなく生産者も笑顔にするチョコ選びを
サステナブルなチョコレートを選ぶだけで、カカオ農家の人々の労働環境を整え、生活の安定化と持続可能な農業の実現を後押しできます。それだけではなく、カカオ豆を生産する国で問題となっている、児童労働や人身売買を防ぐことにもつながるのです。
カカオ農家や、その地で暮らす子どもたちの笑顔につながるこのアクションは、きっと挑戦しやすいはず。コンビニやスーパーでは、パッケージの裏にも注目してみてくださいね。
Reference:スイーツの価値調査2022|Minimal -Bean to Bar Chocolate- (ミニマル)
Text:Yuki Tsuruta