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キラキラのラメ…実は環境に悪い?海やひとの体を守る“生分解性グリッター”に注目【Steenz Breaking News】

キラキラのラメ…実は環境に悪い?海やひとの体を守る“生分解性グリッター”に注目【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今回は、意外と知られていない、コスメに含まれている「ラメ」の環境への影響と、サステイナブルなグリッターアイテムについてご紹介します。

実はひとにも環境にも悪影響な「ラメ」

マイクロプラスチックとは、水に溶けない5ミリ以下のプラスチック粒子のこと。体の角質除去に使うスクラブや歯磨き粉、洗顔料など洗い流すものにも使用されています。

マイクロプラスチックの問題点としては、生分解性でないため自然に還らず、一度海に流出してしまうと、海で生きる生き物たちの体内に取り込まれてしまいます。また、最終的に魚介類を食べる人間の体内にも取り込まれるのです。

このように環境や人体への悪影響が問題視されたことから、アメリカやEUなどの多くの国や地域では、洗い流す化粧品へのマイクロプラスチックビーズの使用が規制されています。日本においても、企業によるマイクロプラスチック使用の自主規制が行われています。

しかし、そうした潮流の盲点となっているのが、メイクアップに含まれるマイクロプラスチック。その代表がアイシャドウなどに含まれるラメ、グリッターです。メイク落としのとき、そのまま洗い流してしまうと、海まで流れ出てしまうかも……。

サステナブルなラメが生まれている

そこで登場したのが、環境にいい素材を使用したラメ。今回は、海外で少しずつ注目されてきている、サステイナブルなラメを3つご紹介します!

BioGlitz

 

 

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アメリカの「BioGlitz」は、植物や藻のセルロースやユーカリの木の繊維から作られた、ヴィーガンで生分解性のラメを生み出しました。

ブランドを立ち上げたSaba Grayは、サステナブルなテキスタイルとデザインの製品開発を行っていた人物。ジェンダーレスで自己表現のための普遍的なツールとして、グリッターを取り入れていました。しかしグリッターが環境に及ぼす影響に悩み、2年をかけて、このサステナブルなグリッターを開発しました。

 

 

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同じくファッションデザインやスタイリング経験を持つ共同創業者のRebecca Richardsとともに作り上げられたブランドの世界観はハイセンスで、大小さまざま、色とりどりのグリッターを使った独創的なメイクアップも話題になりました。

Unicorn Snot

 

 

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アメリカ発「Unicorn Snot」は、100%分解される植物でんぷんで作られたバイオグリッターを練り込んだジェルを販売しています。なめらかなテクスチャーなので、顔だけでなく体やヘアなど、広い範囲に塗って楽しめます。

LUSH

 

コスメだけでなくバスグッズにも、環境に配慮したグリッターが使用されています。イギリス発の「LUSH」は、バスボムやソープなどに含まれるグリッターに、天然鉱物からつくられた合成マイカを使用しています。バスタイムで罪悪感を感じることなく輝きを楽しめるのはうれしいですね。

環境配慮のためにすべてを我慢する必要はなく、何を選択するかによって環境は守ることができます。いま持っているグリッターは洗い流さないように気をつけて、新しく買うときには、生分解性グリッターも視野に入れながら、メイクアップを楽しみましょう。

Text:Anna Usui

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Anna Usui

ライター

フリーランスの美容ライター。海外市場やエシカルコスメなどを中心に、美容情報を取材、執筆。 

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