「気になる10代名鑑」の240人目は、s i r oさん(18) 。「白い世界に碧い魔法を」をキーワードに、自身の写真作品をインスタグラムに公開しています。温かみのある青の表現にこだわっていると語るs i r oさんに、写真を撮り始めたきっかけや今後の展望を教えていただきました。
s i r oを知るための5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「好きな世界や瞬間を写真に収めて、インスタグラムに投稿しています。
実は写真を投稿し始めたのは去年の夏ごろで、かなり最近のこと。同世代のフォトグラファーの写真アカウントに感化されて、自分でも始めて見ました。多くの方からの反響をいただき、フォロワーさんが増えたり、インスタグラムを通してのつながりも増えたりしました。予想していなかったぶん、とても嬉しいです。
作品を公開し始めてから、写真に対する意識も変わったんです。以前はただ撮りたいものを撮るっていうスタンスだったんですけど、いまは表現にこだわりを持つようになりました。多く人の目に触れるからこそ、何を伝えたいかを大事にしています」
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Q2. 創作活動を始めたきっかけは?
「これといったきっかけはなくて、写真好きの祖父と父の影響で、物心ついたときから、カメラに日常的に触れていました。小さいときから、父からの誕生日プレゼントとしてトイカメラをもらったりして、カメラがずっと生活の一部だったんです。
今のように本格的に撮影し始めたのは高校生のとき。学校帰りに、友達と海に行って遊びながら写真を撮っていたときに、ふと『本気で写真を撮ってみたい』って思ったんです。私の作品に青みがかったものが多いのは、このときの海での撮影が原点になっているからかもしれません」
Q3. 作品へのこだわりは?
「温かみのある青を表現することを大切にしています。特に、肌をきれいに見せつつ、温かみを感じさせる色味にこだわっているんです。
作品には一貫したテーマをつくっていなくて。そのときの自分の中に収めきれないものやことをテーマにする場合が多いです。感情を殴り書きでメモして、そこから想像を膨らませてテーマに昇華させて撮影したり、邦ロックが好きなので、ミュージックビデオからインスピレーションを得たり……。それから、テーマに合わせて天気を選んだり、反対に撮影日の天気に合わせてテーマを調整したりと、柔軟に撮影しています。
撮影場所は圧倒的に海が多いんですけど、特に意識して選んでいるわけではなくて。青があって、開けた場所……と思って探すと、結局、海に決まることが多いんです。川でもいいんですけど、行くのが少し面倒で(笑)」
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Q4. 悩みや壁を感じることは?
「当たり前のことですけど、私よりもずっと写真が上手な人や、世界観が洗練されている人はいて。しかもそれが年下だったりすると、年齢で決まるわけではないとわかっていても、苦しくなってしまいます。
そういうときは、落ち込んでいても何も生まれないと切り替えて、撮影の予定を詰め込むようにしています。その人にあって私に足りないところは何かを分析して、どうやったら成長できるのか考えることが大切だと思うんです」
Q5. 今後の展望は?
「他の創作活動をしている方と、一緒にお仕事をするのが夢です。音楽が好きなので、ジャケット写真を撮影したり、MVの撮影に参加したりしてみたい。普段、写真で自分を表現しているからこそ、他のジャンルのアーティストの感性や考え方に興味があるんです。
将来は、カメラマンひと筋でやっていきたいとは考えていなくて。カメラ関係の仕事もしつつ、他の仕事も同時にするような、二足のわらじの生活に憧れています」
s i r oのプロフィール
年齢:18歳
出身地:神奈川県横浜市
趣味・特技:音楽を聴くこと、写真を撮ること
影響を受けたカメラマン:星乃さん、nadeaさん
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残したい瞬間がいっぱいすぎて、秒でフィルムなくなる pic.twitter.com/SvXcu4bBZd
— siro (@mmt_r_) July 5, 2022
Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara