Teen's Snapshots

WONK江﨑文武に背中を押されて。ジャンルレス・ミュージックを追求する大学生【Hata・19歳】

WONK江﨑文武に背中を押されて。ジャンルレス・ミュージックを追求する大学生【Hata・19歳】

気になる10代名鑑」の222人目は、Hataさん(19)。自主レーベル『ExOrients』で音楽活動やMV制作をおこない、既存の音楽に捉われないジャンルレス・ミュージックを目指しているそう。この取材後すぐに誕生日を迎えるHataさんが音楽活動を始めたきっかけや、作曲に対するこだわりを聞いてみました。

Hataを知るための5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「中央大学で国際政策を学ぶ傍ら、『ExOrients』という自主レーベルで、音楽活動やMV制作をおこなっています。

目指しているのは、ジャンルレス・ミュージック。ずっとピアノを習っていたこともあって、ジャズやクラシックの影響の強いサウンドになることが多いです。

音楽活動は、ソロでの曲作り以外にも、学校の文化祭での限定バンドとして、『Hataバンド』を結成してます。バンドのほうは、ロックやポップス寄りの音楽をしているので、個人活動とはまた違った刺激を得られるんです」

Q2. どんな曲をつくっていますか?

最近は、環境問題をテーマとした『Parricide』という曲を、MVまで制作しました。英語で『親殺し』を意味する言葉で、いま人類がやっていることは、親である地球を壊しているから、親殺しと同じだよね、という意味が込められています。

僕の曲の作り方は、感覚的に思いついたものでつくることのほうが多いのですが、今回はあえて、いつもとは違うアプローチで制作しました。最近は、同世代のビリー・アイリッシュなんかもそうですが、社会に対する問題提起としての楽曲も多いなって気づいて。

確かに、自然発生的に生まれる曲のほうがスムーズではあるんですが、そういった曲作りの仕方も挑戦してみようと思ったんです。

また、MVも含めてひとつの作品としてとらえているので、映像も大事な要素のひとつ。『Parricide』も、小田原にロケハンに行って、撮影しました。 僕の場合、ストーリーがわかりやすいドラマ仕立てのMVよりは、要素をコラージュして、深く考えないと意味がわからないようなものが多いです」

 

 

Q3. 曲をつくり始めたきっかけは?

ピアノをやっている人間にとっては、“あるある”だと思うんですけど、弾いているうちに、自分でもつくりたくなってきたんです(笑)。クラシックは再現音楽だから、突き詰めることにあまり魅力を感じられなくて……。音大に行くことも考えたりはしたんですけど、技術を競い合う性質が大きいから、もっと自由に曲作りを楽しみたいな、と思って、普通の大学に進学しました。

でも、中高時代は部活も忙しくて、作曲の時間が取れなかったので、本格的にはじめたのは、大学受験が終わってからです。

最初のころは、自分のやりたい音楽が明確ではなくて、けっこう悩んでいました。それを打破できたのは、WONKやmillennium paradeでキーボードを弾いている江﨑文武さんとお話しできたこと。

GAKUという10代のコミュニティを通じて、お話しする機会が何度かあって。そのときに『ジャンルを決めてしまうとそれに引っ張られるから、自分だけのジャンルとして突き詰めていったほうが面白くなる』と教えていただいて。そこから、僕の中でのジャンルレス・ミュージックが確立して、音楽活動がとてもやりやすくなりましたね」

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Hata (@htychr)

Q4. 作曲で気を付けているところは?

ジャンルレス・ミュージックの実現のために、できるだけ、さまざまな領域で活躍するひとたちと協力すること。多方面から音楽にアプローチできるように心がけています。

例えば、大学の構内で話しかけてくれた音楽仲間だったり、町の青少年交流センターに飾られている写真から声をかけた撮影関係のひとだったり。そういうつながりから発展して、あとは数珠つなぎで知り合っていきました。

僕の音楽活動は、ひとりでつくるよりも、協業にこそ意味があるなとつくづく思うんです。そこで生まれる化学反応にこそ、新しさや面白さが詰まっているはず。

例えば、作曲に関しても、ジャズのように、大まかな流れは決めておいて、あとはアドリブのように自由にやってもらうようにしています。そのほうが、そのひとに頼んだ意味が生まれると思うんです」

Q5. 今後の展望を教えてください。

「何を職業にしているかに関わらず、自分がつくりたいと思えるものをつくれる生活を送ることです。就活のことを考えると葛藤もありますが、別にひとつの職業にこだわる時代でもないかなって。だから、つくりつづけていたいです。

あと、昔からよく行っているインドネシアに、今年も旅行する予定なのですが、せっかくなので、インドネシアの民族音楽・ガムランを取り入れた音楽にも挑戦してみたいなって思ってます!」

Hataのプロフィール

年齢:20歳
出身地:東京都
所属:中央大学総合政策学部国際政策文化学科、ExOrients
趣味:音楽
特技:折り紙
大切にしている言葉:二兎を追うものは一兎をも得ず

HataのSNS

★Instagram

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Hata (@htychr)

 

View this post on Instagram

 

A post shared by ExOrients (@exorients)

Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Atsuko Arahata

エディター

View More