「気になる10代名鑑」188人目は、KANAさん(19)。アフリカ・ルワンダの魅力を伝えるため、日本全国各地でのワークショップを開催したり、現地でのビジネス始動に向けて、アクションを続けています。ルワンダと日本の架け橋として積極的に行動し続けるKANAさんに、活動をはじめたきっかけやその情熱の源を聞いてみました。
KANAを知るための5つの質問
Q1. いまいちばん力を注いでいる活動について聞かせてください。
「『世界をまあるくカラフルに』をテーマに、オリジナルアクセサリーや蜜蝋ラップのワークショップを、日本全国を周りながら開催し、ルワンダの魅力をシェアしています。
また、ルワンダで雇用を産むことで、ストリートチルドレンの境遇を家族単位で改善していくために、パイナップルビジネスも行っています。ルワンダはパイナップルの生産量が多く、とてもおいしいんですけど、国外にはほとんど輸出していないんです。そこで、自分のルーツである日本とルワンダの農村部をつないで利益を生むような、パイナップルビジネスを思いつきました。
可能性あふれるルワンダのストリートチルドレンに、活躍の機会やきっかけをシェアしていきたいです」
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Q2. この活動を始めたきっかけは?
「高校2年生のときにひとりでルワンダに行き、そこでストリートチルドレンに出会ったことがきっかけです。
高校1年生のとき、授業の一環で初めてルワンダに行ったのですが、日本との違いに多くの衝撃を受けたと同時に、ルワンダの人たちの人間性や、彼らが過している環境に強く惹かれたんです。
どうしても、もう一度行ってみたいと思って、それから1年後、高校2年生のときにひとりでルワンダに行きました。そのときにストリートチルドレンに出会って仲良くなって、彼らの魅力と置かれている現状を知りました。彼らは大きな可能性を秘めているのに、輝けるチャンスがない。その事実にモヤモヤして、どうにかしなきゃと感じて……。
それまで、国際協力とか支援とかにまったく興味がなくて。いまもそういうふうに『かわいそうだから』『助けなきゃ』という気持ちはないんです。そんな私だからこそ見える、アフリカ大陸のもつパワーや魅力をシェアしていかなくちゃと思ったんです」
Q3. 活動を始めるときに、具体的にどんなアクションを起こしましたか?
「ルワンダの政府に、自分のやりたいことを直談判しにいきました。
とにかくすべてが手探りだったので、あれこれ準備をするよりも、まずは大人の力を借りようと思って。日本と比べてルワンダの政府はラフな感じなので、快く話を聞いてくれました。
何事も行動あるのみだなと思っていて。私の場合、大学に進学するという、ある意味での逃げ道を完全になくして、ルワンダでの活動を始めたので、とにかく動いてみるしかなかったんですけど(笑)。いまも日々たくさんの人に支えられていて、本当に感謝しています」
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Q4. 活動をするうえで、大変なことは?
「まずはやってみてから……と思って、一歩目を踏み出すのですが、専門的な知識や経験がないので、毎回毎回壁にぶつかっていて……。それが少し大変です。
やっぱり大人には敵わない部分があるので、『あ〜、もっと早く、もっといろいろなことを経験したい!』とモヤモヤすることもあります。
あとは、活動を始めた当時は高校3年生で、まわりはみんな受験をするということもあって、なかなか活動を理解してもらえなかったのが悲しかったです。でも、続けていくうちに、まったく興味を持っていなかった友人がルワンダに興味を持ちはじめてくれることなんかも増えて。
大変だけど、私の活動は意義のあるものなんだなと感じられて嬉しかったです」
Q5. 今後の展望は?
「ルワンダでのパイナップルビジネスの次のステップとして、パイナップルの加工品の日本での販売を考えています。
パイナップルのクラフトビール工場をつくりたくて、日本につくろうか、ルワンダにつくろうか…….なんていう構想を練っています。ルワンダのみんなの可能性を、商品に詰めて売っていきたいです。
ルワンダの人々は、私たちが知らない魅力的なことをたくさん持っていて、本当に尊敬するところばかり。彼らのもっているパワーが、これからの日本に絶対にマッチすると確信しています!」
KANAのプロフィール
年齢:19歳
出身地:千葉県船橋市
ステータス:ギャップイヤー中
趣味:フラダンス、旅
特技:楽しく生きること
KANAのSNS
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@kana_travel_africa#アフリカ#アフリカ大陸#ルワンダ#rwanda#1人旅#世界一周#世界がまあるくカラフルに♬ Life Goes On – Oliver Tree
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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara
Edit:Takeshi Koh