Teen's Snapshots

生きづらさを解消できる居場所をつくりたい。ギャップターム中の大学生【鈴木愛梨・18歳】

生きづらさを解消できる居場所をつくりたい。ギャップターム中の大学生【鈴木愛梨・18歳】

「気になる10代名鑑」の167人目は、鈴木愛梨さん(18)。3月に高校を卒業後、夏からのマレーシア留学に向けてギャップタームを過ごすなか、イベントやコミュニティに参加し、活動しています。「居場所づくり」を軸に活動を続ける鈴木さんに、いま考えていることや活動を始めたきっかけなどを伺いました。

■鈴木愛梨を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「東京都出身の18歳です。今年の8月からマレーシアの大学に通います。現在はギャップターム中で、留学の準備をしながらコミュニティやイベントに参加しています。『居場所づくり』というテーマに興味があります。

インターンにもふたつ参加していて、ひとつは、社会課題の解決を目指すスタートアップスタジオ。もうひとつは、海外留学をサポートする会社です」

 

Q2. 海外大学に進学を決めた理由は?

中学生のころから、普通に高校を出て、いい大学を目指して、就職する……ということに疑問を持っていたから。楽しそうに思えなかったし、表向きは自由でも、同じ方向を向かなきゃいけないような学校の雰囲気が嫌だなと感じていて。マレーシアを選んだ理由は、多民族国家で多様性を学べるのはもちろん、物価や学費が安いし、大学の編入制度なども充実していて穴場だったからです」

Q3. どんなイベントやコミュニティに参加していますか?

学生から社会人まで、多種多様な若者が集まる『Co-living Camp』の運営に関わっています。多方面で生きる大人と、いろんな想いを持つ学生が交流する、夏に2回行われているイベントです。

 

また、ファシリテーターを養成するコミュニティ『Raise Your Flag 』にも参加しています。そこでは、コミュニティやワークショップをうまく動かすための、ファシリテーション能力を身につけています。社会人から学生まで多様な人がいるので、刺激をもらっています」

 

Q4. 居場所づくりに関心をもった理由は?

高校のとき、学校での息苦しさを感じていたのと、家庭環境がよくなかったことで、精神的にかなりつらい時期があったからです。早くから海外大を志望していたことや、周囲の支えもあって、3年生で通信制に転校したり、家を離れたりと、環境を変えられました。でもそれまでは、ずっと生きづらさと居場所のなさを感じていました。

だから、同じような人のための居場所づくりができないかと考えています。まだ具体的な形は決まっていないけど、自分らしくいられて、想いや興味を行動に移すきっかけを与えられる場所にもしたいです」

Q5. 普段はどんな友達と過ごすことが多い?

学校やバイト先の友達、あとは活動のなかで出会った人や、語学留学で出会った友達です。高校3年生の11月に、1か月間ドバイに語学留学をしたんです。そのときにできた友達はもちろん、初めての海外生活で経験したことは、とても大切にしています」

Q6. 趣味はありますか?

「料理、歌うこと、旅すること。いまはギターを始めたいです。マレーシアへ行ったら、ギターを持っていろんなところを旅しようと思っています!」

Q7. 生きるうえでのポリシーは?

自分らしさや、人の価値観を大切にすること。自分が幸せじゃないと誰かを幸せにすることはできないから、まずは自分を大切に、と思っています。あとは、とにかくフットワーク軽く、何事も楽しむこと!

Q8. 社会が「こう変わればいい」と思うことは?

みんながやりたいことに熱中できて、自分らしさを大切にできる社会であってほしい。そして、生まれた環境が原因で生きづらさを感じる人が少なくなるよう、変わっていってほしいです」

Q9. 今後の目標は?

自分らしくいられる場所づくりを学ぶのはもちろん、社会問題を広く学んでいくこと。大学ではリベラルアーツを学ぶ社会科学部で、ビジネスや教育、貧困問題など幅広く学ぼうと思っています。

そして、いまは国内のいろんな場所でイベントやコミュニティに参加してますが、これからは日本と海外を行き来して、たくさんの人や考え方に触れていきたいです」

Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。

やりたいことは思いきりやってみて、自分が楽しめることをいちばん大切にしてほしいです。踏み出すのが怖くても、思い切って行動すると世界が変わると思います!」

■鈴木愛梨の今日のファッション

トップス・スカート/ネットで購入 サンダル/ORiental TRaffic バッグ/SHEIN

「いままでは人の目を気にして無難な服の選び方をしていたけど、最近は好きなものを好きなように着られるようになりました。今日はネットで買った洋服がほとんどで、涼しげな感じの組み合わせにしてみました。これからは、古着も着てみたいなと思っています」

■鈴木愛梨のSNS

★Twitter

 

Photo : Eri Miura
Text : Daiki Ido
Edit : Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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