Teen's Snapshots

シュールな違和感が真骨頂。大学生映像作家【マルルーン・19歳】

シュールな違和感が真骨頂。大学生映像作家【マルルーン・19歳】

「気になる10代名鑑」の79人目は、マルルーンさん(19)高校1年生のとき、SNSに投稿した映像作品がバズったことをきっかけに、映像クリエイターとして注目を集め、これまで多くのアーティストのMVを制作してきました。そんなマルルーンさんに、映像制作を始めたきっかけや、大切にしていることを伺いました。

■マルルーンを知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「現在、大学1年生の19歳で、高1から映像制作をしています。いまはMVの監督を中心にやっていて、最近だと、昨年11月に公開されたきゃりーぱみゅぱみゅさんの『キャンディレーサー』のMV、先月公開されたSHISHAMOさんの『狙うは君のど真ん中』のMVを監督しました」

 

 

Q2. 映像を作り始めたのはいつからですか?

小学4年生です。親にパソコンを買ってもらったんですが、そこに入っていた『Movie Maker』という映像制作ソフトを使って、映像のカットや編集をして遊んでいました。中学生のときまでは、遊び感覚で映像をつくっていて、芸術系の高校に進学してから、本格的に映像制作を始めました。

もっと遡れば、母親によく映画館へ連れて行ってもらったり、家にあったハンディカムで動画を撮って遊んだりと、小さいころから映像には興味を持っていたと思います

Q3. 制作するうえで大切にしていることは?

違和感です。現実の風景の中に、非現実的な物や動きを加えることで、シュールな世界観を生み出すのが好きです

お仕事をいただけるようになったのは、高校1年生のときに、SNSに投稿した映像がバズったことがきっかけ。その作品でもシュールな雰囲気を意識していました。僕の原点といえる作品なので、今に通じるスタイルが表れていると思います」

 

 

Q4. 趣味はありますか?

映画やドラマ、そして音楽鑑賞です。ジャンルレスに聴いたり観たりしていて、制作のインスピレーションになることも多いです。

映画は特に好きです。ヒューマンドラマ系が多くて、最近だと『すばらしき世界』を観て感動しました。あと、『湯を沸かすほどの熱い愛』や『横道世之介』も好き。だけど、自分が撮ってみたいと思うのは、『トレインスポッティング』のようなドープな世界観のものや、『ワイルド・アット・ハート』のようなバイオレンス系です。とにかくぶっ飛んでるものをつくってみたいと思っています」

Q5. 影響を受けたクリエイターはいますか?

GIFアニメーターのcyriakさんと、映像制作ユニットのAC部です。彼らの作る映像は、情報量の多いカオスな感じや動きの面白さが特徴的。それでいて、同時にハイクオリティでもあるので、とても学ぶことが多いです。

 

 

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最近は実写をやっているので、スパイク・ジョーンズやミシェル・ゴンドリーからも影響を受けています。彼らのユニークなアイデアや、実験的な撮り方は本当に面白い。スパイク・ジョーンズが監督した『her』という映画が大好きです

Q6. 幸せや生きがいを感じる瞬間はありますか?

いい作品ができたときや、制作が順調に進んでいるときです

撮影の前には絵コンテを描いて、撮りたいシチュエーションや動きをあらかじめ決めておくんですが、撮り終えて編集が進み、完成形が見えるまでは安心できないんです。最後にひとつの映像としてまとまったとき、すごく喜びを感じます」

Q7. 生きる上でのポリシーがあれば教えてください。

制作に限らず、何事も手を抜かないことと、疲れたら寝ること。どちらも当たり前のことですけど、忘れずにいたいと思っています。

僕はまだ3DCGソフトが得意ではなくて、3Dを表現したいときはAfter Effectsという映像加工ソフトでむりやり作るので、何度も何度も加工をかける必要があって、すごく手間がかかるんです。だけど、工数と時間がかかっているぶん、見た人をハッとさせられる面白い映像になるので、絶対に手は抜かない。そして、疲れた状態で続けても良いものは生まれないので、しっかり眠ることも大切にしています」

Q8. 社会が「こう変わればいい」と思うことは?

人の挑戦を肯定的に理解して、応援できる社会になるといいなと思います。プロのeスポーツプレイヤーやYouTuberなどが、活躍する場が増えてきたので、社会的に認められてきましたが、未だに偏見を持たれやすい職業というのは多くあります。

仕事に限らず、お金にならないから、という理由で認められないことは少なくない。だから、固定概念にとらわれることなく、みんながお互いの頑張りや挑戦を肯定できるようになるといいなと思います」

Q9. 今後の展望は?

「MVなど実写の映像に挑戦するようになって、作品の中で自分のテーストと、アーティストや音楽の世界観とのバランスをうまくとることをひとつの目標にしています。

これまでは、僕の作品の特徴である、レトロさやシュールな雰囲気を求められることが多かったし、実際にそれを意識して制作していました。でも最近だと、その自分らしい雰囲気を失わず、音楽を際立たせることも同じくらい大切にして、納得いくものをつくりたいと思っています」

Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。

10代は、ある意味で、好きなことができる最後の期間だと思っています。失敗しても助けてくれる人や心配してくれる人がいるし、あれこれ考えずいろいろなことに挑戦できる身軽さがあると思うので。

あとは、友達と遊ぶ時間を大切にしてほしいですね。僕は高校時代から仕事をしていたので、友達と予定が合わず遊べないことが多かったんです。どこで何をして遊ぶかは問題じゃないので、ゲームセンターでも、海でも、どこへ行ってもいい。大事なのは、一緒に遊ぶ友達とたくさんコミュニケーションをとること。そこで得るものはきっと価値のあるものばかりだと思います」

■マルルーンの今日のファッション

トップス/Wilson ボトムス/LEVI’S シューズ/adidas

「古着をよく着ますね。今日も、トップスもデニムも古着です。服を選ぶときは、色のバランスを考えます」

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Photo : Eri MIuraText : Daiki IdoEdit : Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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