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限界は決めない。直感を信じながら、若年投票率の向上を目指す【峰桃香・19歳】

限界は決めない。直感を信じながら、若年投票率の向上を目指す【峰桃香・19歳】

「気になる10代名鑑」の72人目は、峰桃香さん(19)。教員を志し、2年前に上京。現在は大学で教員免許取得のための勉強に励む傍ら、若年投票率の向上を掲げるNPO法人『ドットジェイピー』の学生スタッフとして、活動しています。そんな峰さんに、団体での活動内容や、これから頑張りたいことについて語っていただきました。

■峰桃香を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「福井県出身の19歳です。大学では小学校の教員免許を取得するために、日々勉強しています。

学外では、『NPO法人ドットジェイピー』という、全国に拠点を持つ学生団体に所属していて、4月から東京にある支部で代表を務めることになりました。私たちの団体のミッションは、若年投票率向上を目指して、若者と政治の距離を近づけることです

 

Q2. 具体的にはどんな活動をしていますか?

大学生が、夏休みや春休みなどの長期休暇期間を利用して、政治家のもとでインターンシップを経験する事業を提供しています。

私自身、大学1年生の夏休みに、そのインターンシップを経験したひとり。その経験で感じたことを、他の学生たちや後輩に伝えるべく、現在はスタッフとして学生と政治家の間に立ち、学生が政治に興味を持つきっかけづくりをサポートしています」

Q3. どんなことを大事にして活動に取り組んでいますか?

限界を定めず、常に成長を止めないように意識しています。若者の投票率の向上を目指していますが、まだまだ低いのが現状。直近で行われた昨年10月の衆議院議員選挙も、20代の投票率は36.5%でした。

私自身、直感と自分を信じて、『とりあえずやってみよう』の精神で、なんでもチャレンジするタイプ。若年投票率の向上のために、これからもチャレンジ精神を忘れず、新たなことにも取り組んでいきたいです」

Q4. 活動の中で印象に残っている出来事はありますか?

「政治家のもとでのインターンは、普段なら出会えないような大人たちとの出会いの連続で、とっても貴重な体験でした。

あと、団体での話になりますが、先月にあった、次期団体のリーダーを決める代表選挙も印象的でした。自分が立候補するとき、なぜ代表になりたいか、どんなことをしていきたいのかをメンバーの前で話すのは、すごく勇気と決断力がいることでした」

Q5. 団体のメンバーはどんな人たち?

「メンバーは全部で20人いて、大学1年生から3年生が集まっています。みんな、大学や専攻は違えど、視座が高くて、目標に向かってひたむきに頑張れる人たち。頑張っている人を馬鹿にせず、がむしゃらに頑張ることをかっこいいと思える最高なメンバーです」

Q6. 宝物はありますか?

「上京するときに、おばあちゃんがくれた造花と手紙。今も、部屋のベッドの横に飾って置いています。生花だと枯れちゃうから、一生枯れない造花にしてくれたみたいです。私をイメージしてくれたという黄色のお花の造花で、可愛いんですよ」

Q7. 趣味はありますか?

10年間やっていたバスケットボールです。小1、小2のころは運動が苦手で、何度も骨折するぐらい体が弱い子だったんですけど、バスケを始めてからは筋力も体力もついて、校内のマラソン大会でも上位入賞できるほどに成長しました。

『スラムダンク』や『黒子のバスケ』といったバスケの漫画もよく読んでいました。とか。推しは……う〜ん、仙道彰かなぁ。主人公の桜木花道がダンクの練習を封印して、ひたむきに地味な基礎練習に励む姿も、すごく感銘を受けました。やっぱり基礎って大事だなって

Q8. 生きるうえでのポリシーがあれば、教えてください。

まずは、自分から人に与えることを意識しています。人に愛されたかったら、自分がその人のことを愛する。信頼してもらいたかったら、まずは自分が相手を信じる。心を開いてほしいなら、自分から自己開示をする……というように。

私は父を小学校5年生のときに亡くしていて、家族の中に暗い雰囲気が漂っていた時期があったんですけど、そのときに『私が家族の中心になって、頑張るしかない』と思って、必死になった時期があるんです。そのときから、人に愛されたい、輝きたいっていう欲求がすごく強くなって。でも、『〇〇してほしい!』って、ただ待つのではなく、まずは自分が相手のために行動しなきゃ、と思って生きています」

Q9. 将来の夢や今後の目標を教えてください。

「小学生のころから、『教師になりたい』という夢が漠然とありました。きっかけはたぶん、6年生のときの担任の先生への憧れ。ゆくゆくは地元・福井県に帰って、小学校教員になることが目標です。福井県って全国で唯一、大型SCショッピングセンターのイオンがない県で、大きな遊ぶところもないけれど、水と空気がおいしくて、すごく落ち着くんです」

Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします

10代は大人になるための準備期間で、エネルギーをためる時間だと思うんです。私はハタチってもっと思慮深いというか、大人っぽいのかなって思っていたんですけど、意外とそうでもなさそうな気がしていて(笑)。

でも、10代で経験した、人に言いづらいぐらいつらかった経験も、ちゃんと全部自分の糧になっているって、実感します。ときには、どうしても誰かに頼らなきゃいけないときがあると思うんですけど、そういうときは遠慮なく頼ることも、大事だと思います」

■峰桃香の今日のファッション

カーディガン/H&M ワンピース/GRL シューズ/GU バッグ/GRL

「服は直感で選びます。だってかわいいものはかわいいじゃないですか(笑)。ブランドも特に気にせず、その日の気分に合わせて着たいものを選んでいます。今日は暖かそうだったので、春らしさを意識しました」

■峰桃香のSNS

★Instagram

 

 

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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya
Edit:Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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