Teenage Realities

2022年のバレンタインデー、どう過ごした?10代の実態を調査【10代リアルVOICE】

2022年のバレンタインデー、どう過ごした?10代の実態を調査【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、ティーンたちの声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。「気になる10代名鑑」に登場してくれた方々へのヒアリングをベースに、マスなメディアでは拾いきれない、令和時代の本音をご紹介します。

今回は「バレンタインデー」について。今年はどう過ごしたの? そもそも、このイベントをどう捉えているの? そんな問いかけに、さまざまなスタンスの10代が答えてくれました。

1.コモモさん「仕組まれたものとわかりながら…」

17歳。「フェミニズム」を考える学生団体『imI -イムアイ-』の創設メンバー

「以前は、学校で手作りのものを学年全員の子たちと大交換会をやっていたのですが、コロナの影響で、手作りだけなく、市販のものも交換禁止になって……。だから、今年は誰にもあげませんでした。

バレンタインのカルチャーは仕組まれたものとわかりながらも、これを機に想いを伝えたり、友情を確かめる瞬間を持てるというのは、ステキな文化だなって思います。ただし、節分の恵方巻とかもそうですが、大量生産・大量廃棄されている現状には、目を背けたくなります」

どんな自分も、愛してあげたい。ギャルに憧れるフェミニスト【コモモ・17歳】
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「気になる10代名鑑」の12人目は、「フェミニズム」を考える学生団体『imI -イムアイ-』の創設メンバーとして活動しているコモモさん(17)。幼いころは国連職員を夢見ていた彼女、今の憧れはギャルだという。「今はまだギャ […]
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2.工藤俊祐さん「選択肢が自由になっている」

18歳。美大に通いながら、プロのグラフィックデザイナーとして活動中

「僕からは誰にも贈りませんでした。毎年、いただいた場合は、日を改めてお返しするようにしています。恋人や家族など大切な人に贈り物をすることが起源ですが、最近では誰に贈り物をするかの選択肢がかなり自由になっているのではないかと感じるので、バレンタインの存在自体は肯定的にとらえています」

タイポグラフィ界のホープ。10代グラフィックデザイナー【工藤俊祐・18歳】
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「気になる10代名鑑」5人目は、大学生グラフィックデザイナーの工藤俊祐さん(18)。高校の文化祭のポスターで「STUDIO DESIGN AWARD2020」を受賞し、現在は美大に通いながら、すでにプロのデザイナーとして […]
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3.清水虹希さん「ぶっちゃけ忘れてました」

19歳。生ゴミの可能性を探る「渋谷肥料」プロジェクトで活躍する大学生

「今年のバレンタインデー、ぶっちゃけ存在忘れてました。。。昔は、好きな人に手作りスイーツをあげたくて、前日に母親にお願いして、一緒に作るの手伝ってもらったりしてたけど。最近はどちらかというと、『友達同士でチョコレート食べて盛り上がるイベント』っていう印象ですね」

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「気になる10代名鑑」2人目は、大学1年生ながら渋谷の生ゴミから新たな可能性を生み出す「渋谷肥料」プロジェクトで商品企画ディレクターを務める虹希《にき》さん(19)。ワクワクするようなクリエイティブで、渋谷のゴミ問題に向 […]
https://steenz.jp/8610/

4.足浮梨ナコ「友チョコ、どこまでの仲良しにあげるか悩みます」

16歳。渋谷や下北沢を拠点に活動するシンガーソングライター。昨秋、クィアであることを公表

「ウチら世代のバレンタインって、友チョコが主流です。だから、今年も友達と一緒につくって、友達にあげました! でも、どこまで仲がいい友達に渡すかで、いっつも悩んでます(笑)。そこはちょっとめんどくさいかな!」

クィアのポップアイコンになりたい!100%自己プロデュースの16歳シンガー【足浮梨ナコ・16歳】
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5.ピエロ大好き人間さん「一度でいいので……」

17歳。「身近にあるモノをグロテスクにする」というテーマで作品制作に取り組む高校生

「悲しいことに、僕はチョコをもらったことがありません。なのでこの時期が近づくと虚しくなります……。一度でいいので、女の子にチョコをもらいたいです」

閲覧注意!?実用性のあるグロさを極める、新進気鋭のクリエイター【ピエロ大好き人間・17歳】
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「バレンタインデー=お菓子メーカーの戦略」という解釈も広がり、クールに見つめている10代が多いのでは、と予測していましたが、意外にもポジティブに捉える声が多数でした。とはいえ、バレンタインデーの楽しみ方は画一的でなく、人それぞれ自由。

あなたは今年のバレンタインデー、どんなことを考えましたか?

Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya
Edit:Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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