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ダンスシーンを表と裏から盛り上げるマルチクリエイター【DAACKY・18歳】

ダンスシーンを表と裏から盛り上げるマルチクリエイター【DAACKY・18歳】

気になる10代名鑑」13人目は、ダンスをベースに、歌唱、さらに作曲や振り付け、映像制作まで自身で手掛けるマルチクリエイター、DAACKYダーキーさん(18)。ダンスへの情熱を起点に、あらゆるツールを器用に使いこなし、多彩なクリエイティブを発信し続けています。

眩い総スパンコールのトップスもそつなく着こなす彼の、まっすぐで情熱的な素顔に迫ります。

■DAACKYを知る10の質問

Q1. 個性的な名前の由来は?

「元は、友達がふざけて呼んだ、サーターアンダギー(沖縄の銘菓)に由来するんです(笑)。でも、後付けでちゃんとした意味も考えました。英語のスラングで『darky』っていうのがあって。これは『めんどくさい』とか『ダルい』っていう意味。人生について、そう思ってる人を救い出せるような作品を届けられるように、っていう期待を込めています」

Q2. ダンスを始めたきっかけは?

「EXILEさんです。かっこいいって感じた1か月後に、地元の山口から、福岡のスクールに通うようになりました。そして高校からは、福岡の高等専修学校に入学し、学校でもダンスを学んでいました。

行動力は大事にしていて、あれこれ考えるよりも、やりながら進めるタイプ。準備なしでも飛び込んじゃうんで、そのぶん失敗もしますけど、それが面白いですね」

Q3. ダンスだけではなく、楽曲制作に興味を持ったのはなぜですか?

「中学2年のときに、MacBookを買ってもらったのが、いちばんのきっかけです。BTSの福岡公演や、EXILEさんやNovel Coreさんのライブに、ダンサーとして参加させていただくうちに、いろいろなアーティストさんと絡むようになって、自然と曲づくりにも興味が湧いてきて。これ、できるなと(笑)。

それで、高校に入ったくらいから曲づくりをするようになっていきました。現在でも、トラックやトップライン、リリックまで、デモ部分は自分でおこなっています

Q4. 最近では映像制作も始められたそうですね。

「映像に本格的に取り組んだのは、昨年1年間、ポップアップの形でCRAZY BUT 』というクリエイティブダンスクルーを結成したことがきっかけ。ちょうどコロナでイベントに出れなくなってしまって…。でも、それをチャンスに捉えて、『オンラインの時代だから、映像で発信するか』と、シネマトグラファーの方と協力して、僕が監督と編集をして、ダンス動画を30本ほどリリースしました

その中で、プロのアーティストがダンサーに楽曲提供をして、ダンサーの名義で曲を出すという『/ CONNECT VISUAL SOUND』というプロジェクトを立ち上げて、そのMVも僕がつくりました」

 

 

Q5. 曲づくりはどのようにおこなってるんですか?

「やっぱりベースはダンサーなので、ダンスを意識した曲づくりをしています。ダンサーは体で表現するエンターテイナーだから、言葉で伝えられない部分を言語化していくのはもちろんですが、それ以外にも、『ここでこのリズムが来たら踊りやすいよね』みたいな感じで、ダンサー目線でビートを作ったり

よくあるMVだと、ダンスとイメージカットが関係なく混ざってるものが多いですが、もっとダンスを中心に据えるにはどうしたらいいかって、ディレクターさんと話し合ったときに、『じゃあ1番は全部ダンスにして、2番は逆に踊らない』みたいな狙いでつくったのが、新曲の『遥飛《はるひ》』です」

 

 

Q6. 生きるうえでのポリシーがあれば教えてください。

囲まれない自由でセルフプロデュースをし、自分を救済しつつ、確立していくことです。自由というのは、『自由にしなきゃ』『自由にやらなきゃ』と思った時点で、もう自由ではないと思うんですよね。だから、好きなことに熱中している瞬間というのが、自由になっているときだと思ってます。

なので、囲まれない自由を身に纏いながら、自分を成長させてあげることが、伸びしろに繋がるのかなと思います」

Q7. 幸せや生きがいを感じる瞬間はどんなとき?

制作に携わってくれた人、そして完成した作品を聴いてくださる人、すべてが融合したとき、初めて幸せや優越感、生き甲斐を感じるのかなと自分は思っています。

あと、作品がリリースされたとき、その感想を言ってもらえるだけで、3日はそれでメシが食えますね(笑)」

Q8. 憧れの先輩がいれば教えてください。

「バックダンサーをさせてもらったことで仲良くなったNovel Coreさんは、とても大きな存在です。素晴らしい楽曲やパフォーマンスだけでなく、人間としてもすごく尊敬しています。

あまりアーティストとして公表したくなかったことなんですけど、一時期、とてつもなく病んでた時期があって。そんなとき、多忙なスケジュールの合間を縫って、相談に乗って、助けてくれたんです。

『逆に、この歳でそういうことがあったのはいいことだよ』って言ってもらえて。確かに、今後こうなったらこうすればいいって対処法もなんとなくわかったんで、良かったのかなとも思えるようになりました」

Q9. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

「『燦然さんぜん』という曲で、韓国語の歌詞に挑戦しました。作品の色付けをする際に、やはりこのトラックのパートは日本語でも英語でも無いなと葛藤していた時期があって、その時にふと思いついたのが、韓国語に挑戦することでした。

今までは、日本語か英語でしかリリックを綴らなかったのですが、韓国語という新しい風を吹き込むことで、作品に新たな色がついて、音楽としての純度がかなり上がったと思います」

 

 

Q10.今後の展望・将来の夢は?

「これからさらに、自分のフィルターを通して、多くの方に寄り添える作品を増やしたいです。

それから、今までひと言も世には出してこなかったんですが、元々ダンサーをメインとしてやってきたので、ダンスに恩返しができる音楽を作っていきたいなと思っています。

やっぱり、自分がダンサーだからなのか、自分の曲で踊ってくれている動画を見ると、すごく不思議な感覚で、心が震えるんです。

これからもっと、ダンサーがメインアーティストとなって、シンガーやトラックメイカーが裏方的なポジションで、作品をリリースする時代になっていくだろうと思います。そのために、ますますクオリティを高めつつ、才能あるダンサーの方々と作品をつくっていきたいなと思っています」

■DAACKYの今日のファッション

トップス・パンツ/H&M

「今日は靴以外は全身、H&Mの新作コレクション『Circular Design Story Collection』で揃えました。ダンスレッスンで福岡に通っていた中2のころは、まだファッションにそれほど興味がなくて。福岡にはオシャレな人が多いので背伸びしてた時期があったんですが、その当時、リーズナブルにオシャレができるH&Mをよく愛用していました。

だんだんと自分の個性を爆発させて、自己開示ができて、毎日のモチベーションをあげてくれるファッションに、のめり込んでいきました。なので、今日は原点回帰的な意味で、H&Mで揃えました!」

■DAACKYのSNS

★Instagram

★YouTube

 

DAACKY Daiki IkedaDAA☺︎CKY – Dāiki Ikéda 2002年生まれ、山口出身。東京拠点。 アーティスト名義である「DAACKwww.youtube.com

 

★公式サイト

 

DAACKY lit.link(リットリンク)Multi-Artist、2002 年生まれ、山口出身。東京拠点。 アーティスト名義である「DAACKY」は、日常生活をlit.link

 

Photo:Eri MiuraText:Atsuko ArahataEdit:Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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