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アーティストとの出会いや、楽曲制作の過程を振り返って。 ”00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』第3弾。

アーティストとの出会いや、楽曲制作の過程を振り返って。 ”00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』第3弾。

以前、「気になる10代名鑑」にも登場してくれたクリエイターのmaikaスー美音えあーどうがの4名が4組のアーティストとタッグを組み、“00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』の第3弾が始動。今回のテーマは「AIとの共存」。アーティストとイメージを確かめ合いながら制作を進めてきた彼らに、Steenzでは座談会インタビューを敢行。前編では、プロジェクトへの参加のきっかけやコンセプトのに込めた想いについて、今回の後編では、プロジェクトの様子や楽曲の注目ポイントなど、たっぷり語り合ってもらいました。【前後編の後編。前編はこちら

from00とは?

00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト。

00年代に生まれた4組のミュージシャンと、クリエイター4名が楽曲コンセプト、作詞作曲、PRまでゼロから全て自分たちで模索し、追求した“00年代レペゼンミュージック”が誕生。

2023年ファーストランのコンセプトは“アナログな青春”。2024年第2弾は令和の反戦歌“青き、あきらめ”。そして、2026年第3弾はAIとの共存をテーマにした、“映された きみは なにもの?”。

それぞれのアーティストが持つ魅力とは

-どんなアーティストのA&Rを担当したんですか?

スー:Lufureさんを担当しました。J-POPを得意とする、19歳のシンガーソングライターです。

美音:私は千夏さんという、TikTokをメインに、弾き語りスタイルでカバーやオリジナル曲を発信するアーティストを担当しました。

maika:私は、LoopsTopさんです。作詞作曲をすべて自分たちでおこなっている、東大阪発の4人組の男の子のバンドです。

えあーどうが:ぼくはKITOKAさんを担当しました。沖縄出身の姉弟ユニットで、プロジェクトとして関わりはじめたときはふたりとも高校生でした。

-アーティストとの組み合わせは、A&Rで決めたのですか?

スー:そうですね。ビクターさんとも相談させていただきましたが、みんなの希望を伝えました。担当を決める前に、各アーティストの過去の音楽を聴くのですが、ぼくはLufureさんの曲にピンとくるものを感じました。歌詞が文学的でかっこいいんですよね。自分の価値観との相性がいいなって思ったし、このアーティストの制作に関わりたいと直感しました。

美音:千夏さんは、唯一無二の声を持っていて。カバー曲でも、すごく自分の魅力が出るような歌い方をされているなって感じたんです。世界観も好きだったし、楽曲以外にもSNSの投稿の雰囲気が私の好みと似ていて、この人を担当したい! と思いました。

maika:LoopsTopさんは、ボーカルの爽やかなハイトーンボイスや、自己プロデュース力の高さが魅力的なバンドで。今回参加したアーティストの中ではいちばん私と年齢が近かったのもあり、話しやすそうだなって思いました。それに、プロデュースの仕方を熟考するスタンスが似ているので、良いチームになれそうだと感じたんです。

えあーどうが:KITOKAさんは、関わり始めた昨年は2人とも高校生で。姉であるKIKIさんのエモーショナルな声と、弟のKAKAさんが作るボカロ調のメロディーが魅力です。担当として関わる中で、ただコンセプトを消化して曲を作るだけでなく、その先のfrom00のことまで深く考えてくれていることが伝わってきて、嬉しかったですね。

ぼくは元々、音楽をまったく聴かないタイプの人間だったのですが、from00に参加して担当アーティストの音楽にじっくり向き合ったからか、ここ半年では友だちとフェスや音楽ライブに行くようになりました。

苦心して辿り着いたコンセプトが、アーティストと通じ合えた時の喜び

-なるほど。制作過程で大変だったことはありましたか?

美音:自分たちは普段クリエイターとして活動しているので、アーティストをプロモーションするのは初めての経験で色々と難しかったですね。企画書の書き方とか⋯⋯。

えあーどうが:うん、正直言って、はじめは何も分からなかったよね。

スー:あと、はじめは、「きみは なにもの」の意図がちゃんとアーティストに伝わるかが不安で。そこがA&Rの重要な仕事だと知っていたから、難しいところなんだろうなって身構えていたけれど、意外とスムーズにアーティスト側に伝わったのは意外だったよね。こちらの意図をちゃんと理解して汲み取ってくれたと実感できる曲がちゃんと上がってきて嬉しかった。

だから、むしろコンセプトを決めるまでが大変だったな。でも、from00のおかげでAIというホットな話題についてここまで考えることができたし、実際に納得のいく形に落とし込めたのは、クリエイターとしても良い経験でした。

―最後に、それぞれの楽曲に込めた想いや注目してほしいポイントを教えてください。

スー:Lufureさんの『正体』は、コンセプトとの合致が素晴らしくて。一冊の小説のような、文学的に落とし込まれた歌詞に注目していただきたいです。僕の中で好きなのは「君も僕もツギハギだらけ似た者同士」という歌詞で。はじめは誰しも、物ごとの境界が分からないけど、自分が見たもの、聞いたものに言語っていうラベルを貼って、自分の世界が構築されていくじゃないですか。つまり、周りの情報をかき集めてその世界を構築しているという点で、AIも僕たちも「ツギハギだらけ」で、本質的には似たもの同士だってわけです。この表現がすごくしっくり来た気がして。好きですね。

美音:千夏さんの楽曲は『MIGAKU』というタイトルで、未来を書き換えるのは自分次第という想いが込められています。曲全体を通して、千夏さんの生き方や人生の捉え方が反映されてるなって思っていて。自分次第で行きたい方向に行けるというメッセージ性を帯びた歌詞をキャッチーなサビで包んでいて、雰囲気がすごく大人っぽいんです。千夏さん自身を体現している、かっこいい曲だと思います。

maika:3番目にリリースされるLoopsTopさんの『愛よ』は、自分たちのあり方として、人間味の大事さにフォーカスを置いた楽曲です。AIが溢れて何が本当かわからなくなる中でも、人間にしかできないところに心を動かされる瞬間を大事にしていこうぜ! というシンプルなスタンスを押し出していると思います。彼らはみんなが楽しく聴けるような音楽にこだわっているので、途中で聞こえてくるポップな効果音にも注目して欲しいです。私たちもレコーディングに立ち会ったんですけど、そこで急遽コーラスみんなでやろうぜっていうことになったので、A&Rの声も入っています(笑)

えあーどうが:KITOKAさんの『ハルシネーション』は、二面性を持つ自分というのが楽曲の設定としてあって。彼らは今回の参加アーティストのなかで最年少なのもあって、高校生らしさやフレッシュさが際立った素敵な曲になっています。歌詞にはその世代ならではのリアルな葛藤が盛り込まれているので、注目してもらいたいですね。作曲のKAKAさんはボカロPとしても活動されていたので、ボカロっぽさが出ているユニークな曲調も特徴です。

maika:それぞれの楽曲ごとのメッセージ性だったり、コンセプトに共感してもらえたら嬉しいです。あと、「きみは なにもの」を自分に問うきっかけになってくれたらいいなと思いますね。

スー:本当にその通り。

美音:それぞれのアーティストの考え方に触れて、じゃあ自分はどう思う? っていうところだよね。

えあーどうが:どの曲も歌詞が良い。ぼくたちはコンセプトを考えたから余計に感動しているんだけど、楽曲を聴いた人にもそれを感じてもらえたら良いなって思います。

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配信情報

5月13日リリース『正体』/from00 feat.Lufure
5月20日リリース『MIGAKU』/from00 feat.千夏
5月27日リリース『愛よ』/from00 feat.LoopsTop
6月3日リリース『ハルシネーション』/from00 feat.KITOKA
6月10日リリース EP『きみは なにもの』/from00

photo:Ei Nimura
text:Yuzuki Nishikawa

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