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4人のクリエイターが「AIとの共存」への思索の末に導き出したものとは? “00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』第3弾

4人のクリエイターが「AIとの共存」への思索の末に導き出したものとは? “00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』第3弾

以前、「気になる10代名鑑」にも登場してくれたクリエイターのmaikaスー美音えあーどうがの4名が4組のアーティストとタッグを組み、“00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』の第3弾が始動。今回のテーマは「AIとの共存」。アーティストとイメージを確かめ合いながら制作を進めてきた彼らに、Steenzでは座談会インタビューを敢行。前編では、プロジェクトへの参加のきっかけやコンセプトの「映された きみは なにもの?」に込めた想いについて、振り返りながら語ってもらいました。【前後編の前編。】

from00とは?

00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト。

00年代に生まれた4組のミュージシャンと、クリエイター4名が楽曲コンセプト、作詞作曲、PRまでゼロから全て自分たちで模索し、追求した“00年代レペゼンミュージック”が誕生。

2023年ファーストランのコンセプトは“アナログな青春”。2024年第2弾は令和の反戦歌“青き、あきらめ”。そして、2026年第3弾はAIとの共存をテーマにした、“映された きみは なにもの?”。

異なる分野で活躍する4人、共通していたのは新しいことへの挑戦

-早速ですが、みなさんがプロジェクトに参加したきっかけは?

えあーどうが:ぼくは普段、YouTubeで動画を投稿していて。チャンネル登録者数が10万人を突破したときに、今回のお話を受けたんです。ちょうど、何か新しいことに挑戦したいと思っていたので、参加を決めました。

美音:私は美術大学に通っていて、音楽をメインに活動しているわけではなかったので、声をかけられたときは人違いなんじゃないかと思って(笑)。でも、ディレクション側の仕事をする機会ってなかなかないんじゃないかと思い、引き受けました。

maika:服を作ったり3Dプリンターを使ったりといった感じで、ものづくりを通して人と繋がることを目指して自由に活動してきました。でも、音楽は作ってこなかったので、音楽に関わる同世代の子たちと繋がれたり、何か面白いことができるんじゃないかなと思ったんです。

スー:うーん、何だっただろう。最初、引き受けるかどうか悩んでいたんですよ。でも、面談を通して企画概要を知ったり、参加アーティストが所属しているビクターさんとお話をしていくなかで、やってみたいって気持ちになって。ちょうど、都庁のプロジェクションマッピングを作るという一大イベントが終わって半年経っていたんで、そろそろ新しいことをしたいなっていうタイミングでしたね。

―ちなみに、A&Rってどんな役割?

スー:それが最初分からなくて。A&Rって何? ってところからスタートだった。

maika:簡単に言うと、楽曲制作からプロモーション戦略まで、アーティストをどう売り出していくかを考えることですね。コンセプトを固めたり、どういうクリエイティブを出したら聞いてほしい人たちに刺さるのかな⋯⋯みたいなことにアイデアを出し合って。SNSでこういう発信をしてインプレッションを取りにいこうとか、いろいろ試行錯誤したよね。

美音:実現はできていないけど、配信だけじゃなくてリアルで音楽を聴いてもらえるようなイベントを企画したり、他にもポケットティッシュを配る機械を使って、from00の広告を流しちゃおうとか企んだり(笑)

スー:そうそう。ぼくが以前、ティッシュを自動で配るディスプレイ付きのロボットの開発をしていたんですよ。作ったのはいいものの全然使ってなかったから、それに広告を差し込んだティッシュを配らせても面白そうと思ったんだよね。あと、SNS運営に関しては、えあーが得意だったから助かった。

えあーどうが:3月に大量のリール動画を投稿して、約50万インプレッションを得られました。流行りのフォーマットを意識したことでアカウントを見てくれる人は増えたんだけど、楽曲の宣伝となるとまだまだ難しいけどね。

スー:えあーの格言で、伸ばしたいものは伸びないっていうのがあるんですよ。彼はすごく数字にシビアなんです。

えあーどうが:普段のYouTube活動では、数字から逆算して企画を考える方針を取ってきたんです。ずっと数字とにらめっこして動画を作ってきたので、今回のプロジェクトではコンセプトを先に作ったことが新鮮でしたね。面白いとかカッコいい以上に、数字を重視して活動してきたぼくにとって、考え方が変わるきっかけにもなりました。

思考を深めるごとに変化した、「きみ」に込める意味

―今回のコンセプトは、どのようにして決まったのですか?

えあーどうが:ネカフェで、徹夜で作業して考えたよね(笑)。

maika:提示された「AIとの共存」というテーマから連想して、AIと仲良く生きていくのか、敵対して生きていくかっていうスタンスの話から始まって。

私たちとしては、AIって友だちなのか、敵なのか、あるいはただのツールなのか分からないよねってことで、AIに対する問いかけとして「きみはなにもの」というキーワードから議論を始めたんですけど、話せば話すほど、AIが何者かであるかというよりは、自分たちのスタンスが何者でありたいかが大事なんじゃないかという流れになって。

美音:AIと仲良くするだけが共存じゃないし、そもそも友好か敵対かっていう二元論で決められる話でもないって思えてきたんだよね。

maika:そうそう。それに、これはアーティストやクリエイターだけじゃなくて、多くの人たちにも言えることだし、共感が得られるんじゃないかなって。学校生活でもAIを使うことが当たり前になってきているし、SNSでもAIが生成した動画がいっぱい出てくるじゃないですか。そういうものとどう向き合うかって、自分が何者かをしっかり決めてわかってないとダメだよね、という話になって。画面に映ってるAIに向けられた質問かと思いきや、そこに反射して見える自分自身への問いかけだったという意味を込めて、「映された きみは なにもの?」に決まりました。

―皆さんは普段の生活の中で、AIを利用しますか?

えあーどうが:みんな、多かれ少なかれ使っていると思います。

美音:そうだね。あと、さっきmaikaが話してくれたように、コンセプトを決めるにあたって自分たちのAI観を出し合ったんですけど、議論していくうちにスタンスが変わっていったりして。

maika:スーは自分で映像を作ることもあって、AIのことをめっちゃ嫌っていたよね(笑)

スー:ストレートに嫌いと言っていたつもりはなかったんだけど、他のみんなから見たら「めっちゃ嫌い」っていうのが顔に出てたらしくて。でも、話していくうちに、そこまで突っぱねることもないのかなって。考えが少しずつ変わっていきましたね。

突き詰めて考えた問いを、どうやって00世代に届けるのか

―「AI」という大きなテーマを、大勢の人に伝えやすい形に落とし込むまでが大変そうですね。

maika:何を伝えたら00年代生まれの世代に刺さるの?っていうところで、すごく悩んだよね。

美音:うちらはめちゃめちゃ考えてコンセプトを決めたけど、それを曲を通してどう伝えるかってところが難しかった。

スー:4人とも、やってきたことがそれぞれ違ったし、そもそもA&Rは未知の領域だったからね。

美音:楽曲の制作はあくまでアーティスト主体ではあるけど、この楽曲だとこういうMVとか、こういうプロモーションならつたわるかな⋯⋯?みたいな感じで考えを組み立てていきました。

MVに関しては、絶対に制作しなきゃいけないわけではなかったんですけれど、やっぱりプロモーションには使いたいよねって方向に話がまとまって。横向きのMVはよくあるんですけど、from00はSNSをメインで動かすスタンスなので、リール動画のように縦画面で作りました。作品の世界観を深められるような映像になったんじゃないかと思います。

後編に続く~

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配信情報

5月13日リリース『正体』/from00 feat.Lufure
5月20日リリース『MIGAKU』/from00 feat.千夏
5月27日リリース『愛よ』/from00 feat.LoopsTop
6月3日リリース『ハルシネーション』/from00 feat.KITOKA
6月10日リリース EP『きみは なにもの』/from00

photo:Ei Nimura
text:Yuzuki Nishikawa

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