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広がるグリーンテクノロジーの推進。カリフォルニア州立大学内にソーラー充電ステーションが出現【Steenz Breaking News】

広がるグリーンテクノロジーの推進。カリフォルニア州立大学内にソーラー充電ステーションが出現【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、カリフォルニア州立大学チャンネル諸島校に設置されている、グリーンテクノロジーを活用したベンチについてご紹介します。

持続可能な社会の実現を目指す「グリーンテクノロジー」

環境への配慮が重要視される昨今。近頃は、「グリーンテクノロジー」の導入も積極的に進められています。グリーンテクノロジーとは、環境問題の解決につながる技術のこと。具体的には、廃棄物処理やリサイクル、省エネ、再生可能エネルギー、エコカー、グリーンビルなどに関連する技術が挙げられます。もしかすると、あなたの周りでも活用されているかもしれません。

大学に無料で利用できるソーラー充電ステーションが登場!

最近では、学校でもグリーンテクノロジーを導入しているところがあるようです。そのうちの一校が、アメリカ・カリフォルニア州立大学チャンネル諸島校。同校では、グリーンテクノロジーを活用したベンチが設置されています。

一見、何の変哲もないスタイリッシュなベンチですが、実は太陽光を活用した充電ステーションでもあるのです。仕組みとしては、まずソーラーパネルで太陽光エネルギーをもとに発電。その後、ベンチに内蔵されたリチウムイオン電池に電力を蓄えます。ひとつのベンチにつき、最大8台のデバイスを充電でき、蓄電された電力は最大5日間持続します。

ベンチの提供者は、Bluebolt Outdoorという屋外広告の専門企業。同社は、大学や小売店などを対象に太陽光発電式ベンチの設置に注力しています。ベンチは無償で提供されているため、生徒は無料で使用でき、学校側の負担もありません。

運営費用はどう捻出しているのかというと、ベンチに設置されているふたつの広告パネルが関係しているとのこと。広告パネルには、大学が承認したカテゴリの広告掲載が許されていて、それにより得た広告収入をベンチの運営に活用しています。

導入すると、どんなメリットがあるの?

設置したカリフォルニア州立大学チャンネル諸島校の職員は、屋野外での座席提供やデバイスの充電場所の増加、大学としての電力使用量の削減面以外にも、多様なメリットを挙げています。

例えば、学生たちの交流の場が増えたこと。デバイスの充電や休憩のためにベンチに集まる機会が増えると、自然と会話も多くなりコミュニケーションが生まれます。生徒たちも、この変化に喜びを感じているようです。

一方で、職員たちは、リラクゼーション面での影響を評価しています。外に設置されているため新鮮な空気を吸えることはもちろん、会議の合間に利用できる「憩いの場」にもなっている、といったメリットを感じているそう。また、大学関係者の環境意識の向上にもつながっているようです。

グリーンテクノロジーの発展に今後も注目

多様なメリットがあるグリーンテクノロジーは、今後もさらに発展していく分野だと言えるでしょう。興味のある方は、日本では実際にどのように活用されているのか調べてみてくださいね。面白い発見があったり、驚くべき事例に出合えたりするかもしれません。

Reference:
我が国グリーンテクノロジーの開発と国内外普及 における新潮流|公益財団法人 アジア成長研究所

Text:Yuki Tsuruda

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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