Teen's Snapshots

LGBTQ+コミュニティの恋愛ってむずかしい? 「恋って、むずかしい。でも、たのしい。~LGBTQ+の恋バナ Night by Tinder®」をレポート

LGBTQ+コミュニティの恋愛ってむずかしい?  「恋って、むずかしい。でも、たのしい。~LGBTQ+の恋バナ Night by Tinder®」をレポート

6月はLGBTQ+コミュニティを祝福する月間、「プライドマンス(Pride Month)」。去る6月18日にLGBTQ+コミュニティの恋愛にフォーカスして開催された、マッチングアプリ「Tinder」によるイベント、「恋って、むずかしい。でも、たのしい。~LGBTQ+の恋バナ Night by Tinder®」の様子をお届けします!

今や恋愛だけでなく、友だちや推し活仲間など、交友関係を広げるツールとしても使われることが増えてきているというTinder。イベントでは、YouTubeなどで活躍する「午前0時のプリンセス」の大内アイミさん(以下、アイミさん)と聖秋流(セシルさん)さん、松岡宗嗣さん(以下、松岡さん)をファシリテーターにTinderでの体験やあるあるを語り合いました。

マッチの思い出、苦い体験…。

マッチングアプリだからこその体験や、苦い経験がある人も少なくはないはず。アイミさんは仙台に住んでいた頃、東京に住む同性の相手とマッチしてLGBTQ+コミュニティのバーやお店が立ち並ぶ新宿二丁目に行くことに。その最中、さっきまでは友だちとして過ごしていたのに、突然、手を握られてしまったり、そのお相手の知り合いにアイミさんをジェスチャーで「彼女」紹介していたり、当時はその相手がいないと東京観光も難しかったため、その状況にどうしたらいいかわからなくなってしまったそう。

ジェンダーレスを公言している聖秋流さんは飲食店での気まずい思いをシェア。Tinderで出会った方と食事に行ったお店は男性料金と女性料金が別でしたが、食事を楽しんだ後に男性料金2名を請求され気まずくなってしまったとのこと。知り合った人が素敵でLGBTQ+コミュニティに理解のある「Ally(アライ)」でも、そこでBADな体験をしてしまうと苦い思い出になってしまうのが難しいところだと話していました。

マッチングアプリあるある「何から、どう話せば?」

マッチングアプリを利用する人なら誰しもがぶつかる最初の壁が会話の切り出し。何から話すか、テーマをどうやって決めるかなどが議論されました。アイミさんは、まずメッセージ上でインタビュアーのように多くの質問を投げかけるそう。アプリの段階で話がスムーズに進めば会った時にもコミュニケーションがうまく行くとのこと。そこでのあるあるは「ひと言返答はナシ」。聞いたことに対してひと言だけでアンサーがかえってくる相手との進展は難しいと満場一致。

聖秋流さんは「プロフィールに書いてる内容を質問してくる人にはそっけなくしてしまう」ともコメントしていました。

3人へのお悩み相談コーナー

参加者のお悩みに答えるコーナーでは、「トランス女性です。女性の姿でデートするときにどんな気持ちでしたか?不安や葛藤などを教えてください」という質問について話しました。

聖秋流さんは「ジェンダーレスとして生きていても、初対面の人には何を思われて、何を言われるかわからないからいつも怖い。だから出会ったその人と向き合うよりも前に、色々な部分に気を使っちゃって。その人のことを100%で向き合うほうがいいに決まっているけど、なかなか難しいんですよね」と共有してくれました。

さらに「インフルエンサーとして活動する中で、性別や見た目などではなく聖秋流として見てもらえるようになり、『可愛い』 『そのままでもいい』というファンの声が自信になった」と聖秋流さん。会う前にイメージの期待値をあげないためにプロフィール写真を褒められても「本物を見てから判断して」「加工しているよ」と話してコントロールしておくことなどのTIPSもシェアしてくれました。

LGBTQ+コミュニティへメッセージ

アイミさん「今日来てくれてありがとうございます。恋って難しいと思わされる。悩むこともありますが、こういう場所で私たちの言葉からヒントをひとつでも持ち帰ってくれたら嬉しいです。」

聖秋流さん「恋って男女ですら難しいと思うし、難しい場面なんて今後この先もある。だからこそ一緒に乗り越えていきましょう。そのために私たちは前に出て発信もしてるので頼ってください。みんなにとっても自分にとっても生きやすくなるようにしていきましょう!」

松岡さん「難しいからやめようって思うこともあるけど、会うことで自分らしさを認められたりマッチした先の良さは多くある。心を守ったり機能を使いながらマッチして楽しむバランスは大切。臆さず、身を守りつつ共感と学びのためにもたくさんスワイプしてください!」

Tinderがアプリ上で「セーフスペース」を作るわけ。

会場ではこの他に、Tinderについての紹介もありました。特に、Tinderでは2012年ごろからLGBTQ+コミュニティに向けた「セーフスペース」として機能を充実させてきたそう。プロフィールでは、9つ以上の性的指向や50以上のジェンダーアイデンティティそして、様々な出会い目的、she/her、they/them、any pronounsなどの人が自分自身を指すために使ってほしい代名詞が選択できるそう。

今後さらに出会いは多様化していく中で、Tinderのようなマッチングアプリにも変化があるようです。Tinderによるジェンダーについて学べるサイトでは、多様な性のあり方や動画コンテンツなどが充実しているのでぜひチェックしてみては!?

https://letstalkgender.jp/

登壇者プロフィール

大内アイミさん(午前0時のプリンセス)

★Instagram:https://www.instagram.com/ouchi_1213
持ち前のバラエティ・センスを活かした「コント」「モノマネ」など幅広いジャンルの動画が人気を誇る多彩なマルチクリエイター。自身の恋愛対象が女性であることを明かしている。

聖秋流さん(午前0時のプリンセス)

★Instagram:https://www.instagram.com/seshi_smile
TikTokで人気急上昇中のジェンダーレスクリエイター。ファッションやメイクも人気を博し、性別の固定概念を取り払ったオリジナルのアパレルブランドも展開し多方面で活躍中。

松岡宗嗣さん(一般社団法人fair代表理事)

★Instagram:https://www.instagram.com/soshi.matsuoka
性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、Yahoo!ニュースやGQ、Huffpost等でジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。

Photo:Yusei、オフィシャル写真
Text:kai miyaki

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Steenz編集部

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