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アロハシャツに、麻袋を片手にビーチクリーン。環境問題をファッショナブルに変えるため奮闘する大学生【Daiki・19歳】

アロハシャツに、麻袋を片手にビーチクリーン。環境問題をファッショナブルに変えるため奮闘する大学生【Daiki・19歳】

「気になる10代名鑑」の1030人目は、Daikiさん(19)。学生団体NAMIMATIの幹部として、「環境問題をファッショナブルに解決する」をコンセプトにSNSでの発信活動を続けています。もともと自分自身も環境問題に全く興味を持っていなかったというDaikiさんに、環境問題との向き合い方や今後の目標について聞いてみました。

Daikiを知る5つの質問

Q1.いま、力を入れていることは?

学生団体NAMIMATIに所属して、SDGsにかかわるイベントの企画・運営やSNSでの発信活動に取り組んでいます。

NAMIMATIでは『環境問題をファッショナブルに』というコンセプトで、海や街中での清掃活動『ビーチクリーン』『シティクリーン』の企画、逗子映画祭でのボランティア、SNSでのリール動画を活かしたサステナブルな取り組みの発信をしています。

なかでもビーチクリーンイベントは、コーヒーの豆を入れておくモルト袋や麻袋を片手に、アロハシャツを着たおしゃれな若い世代が街をきれいにしている、というその様子を動画にしたことがあって、それはすごく反応が良かったですね。

堅苦しいと思われがちな環境問題ですが、ファッショナブルに発信していくことによって、若い世代にも気軽に興味を持ってもらいやすいと思っています。

また、個人的にも、ファッションとサステナブルなアクションを掛け合わせて発信していて。このブレスレットもマイクロプラスチックからできたものだったりします。セカンドハンドの洋服はもちろん、マイボトルやマイバッグもファッションの一部として取り入れて、自分自身楽しみながら活動できています」

Daikiさんのマイクロプラスチック製のブレスレット

 

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Q2.活動を始めたきっかけは?

もともとは環境問題を堅苦しく思っていて、実のところあまり関心がなかったのです。でも、おしゃれにビーチクリーンをする同年代のZ世代をSNSで観て。それがNAMIMATIの動画だったんです。

自分は高校3年生のときに叔母に誘われてサーフィンをはじめて。いつも江ノ島でサーフィンを楽しんでいたので、自分にとって海は身近な存在でした。まずは、できることから環境問題への配慮を始めてみようと思い、思いついたのがファッションだったんです。

その後、学生団体に所属して、次第にSDGsについて発信できる存在になりたいと考えるようになって。おしゃれだからという軽い気持ちではありましたが、いまでは自分と同じように周囲や同世代に具体的な関心にまで広げてもらいたいと願っています

Q3.活動の中で、悩みがあれば教えてください。

ビーチクリーンやシティクリーンの様子を投稿する活動を続けている中で、『なんでビーチクリーンしてるの?』と言われることもあるんです。

でも、自分にとっては環境問題を気にかけることは生活の一部として溶け込んでいるんですよ。だから無理をしているわけじゃないんです。こういう声を聞くと、まだまだ自分たちの活動を深めて、広げていかないとな、と奮い立つような気持ちになります

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?

「身近な生活の中に環境に優しいアクションが溢れる、サステナブルが身近にある社会をつくることです。

地球温暖化や海洋ゴミの問題は世界規模で起きていて、全体像がつかみにくいからこそ、『ひとりが動いても意味がない』と多くの人が考えがちです。でも、活動をしていると、意外と同じ志をもった学生はいるんだと気づかされます。おしゃれすることを環境問題について考える出発点とすることで、関心をもってくれる若い世代を増やしていきたいです。

何か特別なことをせずとも、ファッショナブルに生活に取り入れて、気軽に取り組むだけでいいんです。自分自身、もともと環境問題に関心がない学生だったからこそ、関心がない同年代の気持ちもわかります。だから、どんな発信をすれば”響く”のか自然と心得ているような気もしていて。そんな自分だからこそ、届くメッセージがあるんじゃないかって

Q5.将来の展望は?

「直近では、過疎が進みつつある地域に寄り添うサステナビリティについて学んでみたいです。

自分の地元は、シャッター街があるような閑散とした場所になりつつあって。そんな状況を変えたくて、地方創生について、社会学をメインに学びを深めているところです。じつは、今後は環境ボランティアを行う1カ月の短期留学に参加する予定もあって。マレーシアでは国際関係やサステナビリティについて学びながら、環境ボランティアや地域コミュニティの研究をおこなう予定です。

ゆくゆくは、サステナビリティにかかわる仕事に就きたいです。環境問題をふくめ、自分に何ができるか、考え続けたいんです」

Daikiのプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県横浜市旭区
所属:一般社団法人サスティナブル推進協会 学生団体NAMIMATI・青山学院大学コミュニティ人間科学部・nest [SB Japan Youth Community]
趣味:サーフィン・カメラ
特技:サッカー
大切にしている言葉:「百折不撓ひゃくせつふとう」「挫折しても立ち上がる」

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Photo:Nanako Araie
Text:Taishi Murakami

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