
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは、「10代のうちにやっておきたいこと」。自由に動ける時間、強い好奇心。1o代の“いま”という瞬間を全力で楽しむべく、「そのうち」じゃなくて「今だからこそやりたい」と思えることを聞いてみました。
1. 彩さん「“世界観に浸ってもらう空間”を10代で形にしたい」

写真に光が差し込む瞬間や木漏れ日など、刻々と変わる景色を作品に落とし込み、学校やグループ展で精力的に作品を発表している18歳。
「個展を開催することです!10代のうちに、絶対に自分の個展を開きたいと思っています。
大学生になってから、自分の考えを言語化することが増えました。曖昧だった感情がどんなものなのか、ピントが合っていく感覚があって。このピントが合っている状態で、作品をつくっていけば面白いと思うんです。
他にも、『自分の世界観に浸って欲しい』そんな思いが常にあります。個展を開くことで、それが達成できる気がして。10代のうちに、絶対に開きたいです!」
2. かずやさん「一生懸命に生きる。その経験が宝になる」

高校時代のセブ島留学で教育格差に衝撃を受け、カンボジアの子どもたちのために、募金活動や国際協力をテーマとした授業の企画などの活動をしている19歳。
「何事も一生懸命に取り組むことです。
どんなことでも、一生懸命にやったことは絶対に将来へ活きると確信しています。人生に無駄なことなんてひとつもないと思っているし、全力で挑むことで見えてくる景色や、成功・失敗、ひととのつながりがある気がします。
それがいちばん尊いもので、大切にするべきことがと思っています」
3. 大神祐理さん「知らない景色と出会うため、ひとりで旅に出たい」

コントラバス奏者として、フィリピンの子どもたちに音楽を届ける活動をする19歳。
「ひとりで旅行に行くこと。国内でも、海外でも、どちらでもいいのですが、時間と体力があるいま、挑戦してみたいです。
慣れないフィールドに行くことで、自分の知らない景色や、ひとの温かさに触れることができると思っています。
若いうちに、そんな経験をしておくことで、ひとに対する接し方を見直したり、将来の可能性を広げられたりと、新たな自分を出会えると信じています。
学生のうちに、勇気を出していろんな場所に行ってみたいです」
4. アンナさん「広い世界と、違う“当たり前”に触れたい」

高校の友人とZINEを制作し、小さな挑戦や自分の思いを発信しながら活動中の19歳。
「10代のうちに日本の外にある景色をたくさん見て、さまざまな文化を体験することです!
日本にこだわるのではなく、この広い世界にできるだけ触れていきたいと思っています。日本とは違う『当たり前』を、いまの年代で知ることで、価値観が広がっていくと思うんです。10代のうちに『これをやった!』『これを成し遂げた!』と思えることが、ひとつでもあればいいなと。
そのためにも、思いついたことや興味のあることには、挑戦し続けていきたいです。年齢関係なく、その時その時で、自分がやりたいと感じたことを素直にやっていきたいと思っています」
5. 美月さん「全マシとひとり寿司。自由な今を楽しみたい」

高校生のころに拒食症で一時期バレエを離れ、踊りにふたたび向き合うことに決め、3歳から始めたクラシックバレエを軸に、さまざまなジャンルの踊りに挑戦している19歳。
「美味しいものをたくさん食べたいです!
まずは、ラーメン二郎に行きたいと思います。ラーメンが好きで、よく食べるのですが、二郎系ラーメンにはまだ行ったことがなくて。10代は、胃が強いと思うので、大人になる前に『全マシで』と言ってみたいです!
あとは、回転寿司にひとりで行くこと。写真映えするように、テーブルの上をお寿司をたくさん並べてみたいです。ひとりで何皿食べられるのか挑戦したいと思います。
20代は、就活がはじまると思うので、自由な時間があるいま行きたいところいいきたいです」
6. Kanameさん「1000冊読破。ことばと物語の世界を旅する」

誰もが環境問題を自分ごと化できる世の中を目指し、「社会を変えたい」という一心で、気候変動へのアクションに参加している13歳。
「10代のうちに、本を『100冊』読みたいです。
本を読むことが昔から好きで、本屋さんへ行くと興味のある本がたくさんあります。本に囲まれると不思議と幸せな気分になれるというか……。たくさんの本を読むことで、言葉の表現方法や、漢字、今まで知らなかったこと。読書を通して、たくさんのことを知り、身につけいきたいです。
いまは、13歳なので、あと7年。移動時間や休み時間を使って、1日1/3冊くらいのペースで読み進めています。頑張れは20歳までに達成できると思っています」
7. そらさん「特別なことより、“いつもの笑顔”を大切に」

『伝え方』を大切にして楽しい舞台づくりを目指しながら、舞台づくりに関わるひと全員が楽しいと感じられるようにサークルを立ち上げた19歳。
「わたしは10代は残りわずかなのですが、自分の好きなようにたくさん食べ、だらだらすることです。
お芝居したり、音楽聴いたり、イラスト描いたり、友達とかと馬鹿みたいに笑って過ごすような、自由な時間にしていきたいです。
普段と変わらず周りのひとと笑って過ごすことが、10代の自分がやりたいことかもしれません」
8. 髙橋ロバートさん「旅の始まりから贅沢に。ファーストクラスを体験したい」

「やさしい日本語すごろく」を制作し、現在はそれを用いたイベントやワークショップの開催に力をいれながら活動をしている17歳。
「10代のうちに、ファーストクラスで海外旅行をしてみたいんです。
贅沢に感じるかもしれないけど、若いうちに一度そういう体験をしておくことで、大人になったときに視野がもっと広がると思うから。機内食や座り心地など、細かなサービスも含めてじっくり味わってみたいし、航空会社ごとにどんな違いがあるかも比べてみたい。
目的地だけじゃなくて、“旅そのもの”を贅沢に楽しむことにも価値があると思っています」
10代らしさに溢れた「1o代のいまだから、やっておきたいこと」をお届けしました。これからも「10代リアルVOICE」では、若者たちの関心ごとやリアルな視点を発信していきます!
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano