
「気になる10代名鑑」の1008人目は、佐藤杏璃さん(19)。大学内のコミュニティでZINE制作に取り組んでいます。自由度の高い団体だからこそ、柔軟な発想でアイデアを生み出していきたいと語る佐藤さんに、活動をはじめたきっかけや、大切にしていることについて詳しく聞いてみました。
佐藤杏璃を知る5つの質問
Q1.プロフィールを教えてください。
「ホーセーイノベーショションクラブという学生団体に所属し、その中のグループのひとつであるTeam Magazineでリーダーをしています。
おもな活動内容は、ZINEという自主制作雑誌をつくって発表することです。
ほかにもいろんな制作物に取り組んでいて、4月には、大学内の新入生向けイベントで、ZINEの販売のほかにポケモンカード風の自己紹介カードを配りました。カードはとても好評だったので、7月のイベントに向けてアップグレードバージョンを作ろうと考えています」
Q2.活動を始めたきっかけは?
「もともと、カタログや雑誌を眺めることがすごく好きで。高校生のころから、自分でもプロダクトデザインをやってみたいなって、ぼんやりと考えていたんです。大学は、デザインを学べる美大に入りたいと思っていたのですが、絵やデザインを勉強したことなんてなかったので、実技試験を前にして断念してしまって。
でも大学に入ってから、やりたかったことを実現するために、デザインができるTeam Magazineに入りました。自分たちが作りたいと思った企画を持ち寄って、それを雑誌にするっていう自由度の高さと、先輩たちが個性的で自分の好きなことを貫いてる感じがすごく楽しそうだなってワクワクしたことが決め手でしたね」
Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「4月に参加した、『日々のてざわり売り場』という名前のイベントが印象に残っています。代替わりしてからはじめての学外イベントで、『生活とときめき』をテーマにしたZINEを販売しました。
当日は、学外の一般のお客さんがたくさん訪れてくれました。普段は友達が買ってくれたりとか、ホーセーイノベーションクラブ内の別のチームの子が買ってくれたりすることが多くて。
それももちろん嬉しいんですけど、全く知らない人からいいねって言ってもらったり、お金を出してもらえたりすると、ひとつの製作物として見てもらえていることを実感してすごく嬉しかったです」
Q4.活動するうえで、大切にしていることは?
「コミュニケーションを欠かさないことと、メンバーの意見を否定しないことです。
あるミーティングで、アイデアが浮かばず頭を悩ませていたところ、先輩が『みんなで朝顔育てて、観察日記書きたいね』と言ったことに衝撃を受けて。『雑誌とは』という固定概念に縛られていた自分に気づけました。
いろんなアイデアを出しやすい雰囲気だからこそだと思うので、わたしもリーダーになって自由な意見を言い合える場作りは意識しています。
何よりいちばん大切なのは、みんなでわいわい制作している時間だと思うんです。講義の空きコマにみんなで集まってデザインしてわからないところを聞き合ったりとか、進捗を見せ合って、めっちゃいいじゃんって盛り上がったりする瞬間が最高です!」
Q5.将来の展望は?
「Team Magazineの魅力は、理念や意味をあえて考えてないチームであるところなので、何にも縛られずに、自分たちが楽しいと思うことをやっていきたいんです。なので、具体的な最終目標はありません。
直近だと、ホーセーイノベーションクラブ内に食べ物を扱ってるチームがあるので、そこと協力して食べ物に関するZINEを作りたいと考えています。自由にのびのびと制作活動をしていきたいですね。
個人的な夢は具体的には決まっていないのですが、何かをつくる仕事に就きたいなって思っています。Team Magazineで、みんなでものをつくり上げることの楽しさを知ったので、やっぱりそういうチームで進める仕事に憧れがありますね。
個人的には、ひとりで海外にも行ってみたいと。知らない環境に飛び込むことが大好きなので、いろんな場所に行って旅日記を書きたいです!」
佐藤杏璃のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
所属:法政大学、ホーセーイノベーションクラブ
趣味:映画鑑賞、散歩
特技:バドミントン
大切にしている言葉:なんとかなる!
佐藤杏璃のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa