
「気になる10代名鑑」の966人目は、前田琉和さん(15)。野鳥や風景をメインに、動物から景色までを被写体に撮影した写真をSNSに投稿しています。将来は、日本一の写真家として日本の自然の美しさを世界に広げていきたいと語る前田さんに、創作活動をはじめたきっかけや苦悩などを聞いてみました。
前田琉和を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「日本の動物や風景の写真を撮ることです。はじめは街中や公園にいる鳥をとっていましたが、いまはその他の動物や、富士山や花火などの景色も撮るようになりました。
写真は、自分が見た景色を、他のひとにも共有できることがいちばんの魅力だと思っています。目で見た物をなるべくそのまま写真に落とし込むことを大切に、日本の自然の美しさを世界に伝えたいという思いで、撮影から編集まで、自分でおこなっています」
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Q2. 創作活動を始めたきっかけは?
「小学校3年生のときに、よく虫取りに行っていた山でサンコウチョウと言う珍しい野鳥に出会ったのがきっかけです。尾羽が長くて、すごく綺麗な鳥で、シンプルにもっと鳥のことを知りたいと思いました。
そのとき、たまたま近くにいたフォトグラファーのひとが、野鳥を撮影していて。望遠カメラで撮影する姿がとても格好いいなと思って、自分もカメラで写真を撮ってみたいと思うようになったんです」
Q3. 活動にあたってのファーストアクションは?
「父にカメラを借りて、実際に野鳥を撮影したことです。はじめは、撮影や編集の仕方もわからなかったので、YouTubeや本などを参考に、独学で勉強しました。実際に憧れていた望遠レンズも買って、自分でサンコウチョウの写真を撮ることができたときは、本当に嬉しかったです。
ここまでカメラにのめり込むと思っていなかったのですが、鳥をとっているうちに、カメラや編集にも詳しくなっていき、風景や人物など、他にも撮影したい対象が増えていって。いまでは、写真をSNSに投稿してリアクションをもらうまでが、自分の楽しみであり、やりがいになっています」
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Q4. 活動をする中でつらかったことは?
「山梨で極寒のなか富士山を撮影したり、真夏の暑い日に花火を撮ったりするときは、本当に大変です。重いカメラの機材を背負いながら山を登ることもあって、もう二度と撮りたくないと、挫けそうになることが何度もありました。
でも、苦労して撮った写真をSNSに投稿して、たくさんのコメントをもらえると、もう一回頑張ろうという気持ちになるんです。カメラというツールで、同世代のひととつながれることも、モチベーションになっています」
Q5. 将来の展望は?
「日本一有名な写真家になることです。どうせ好きなことをやるなら、突き詰めたいなという思いで、撮影関係について勉強できる高校にも入りました。これまでは写真に絞って活動していましたが、今後はより多くのひとに作品を見てもらえるように、動画にも力を入れていきたいです。
地元大阪の景色を中心に撮影する中で、日本だけに流れる、落ち着いた独特な雰囲気があるなと感じていて。その魅力を、カメラを通じて、世界規模で広げていく存在を目指していきたいです」
前田琉和のプロフィール
現在の年齢:15歳
出身地:大阪市大正区
所属:大阪府立工芸高等学校 映像デザイン科
趣味:写真
特技:写真
前田琉和のSNS
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Photo:Kawaguchi Mei
Text:Mizuki Maeda