Steenz Breaking News

【後編】下北沢にオープン!地域コミュニティをつなぐサステナビリティあふれるお店「みんな商店」に行ってみた【Steenz Breaking News】

【後編】下北沢にオープン!地域コミュニティをつなぐサステナビリティあふれるお店「みんな商店」に行ってみた【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、4月28日に公開した「【前編】下北沢にオープン!地域コミュニティをつなぐサステナビリティあふれるお店「みんな商店」に行ってみた」の記事に引き続き、下北沢にオープンしたライフスタイルを提案するお店『みんな商店』をレポート形式でご紹介します。

2階フロアは「下北沢で街と人がつながる空間」に

前編では1階の発酵スイーツショップをご紹介しましたが、今回は「下北沢で街と人がつながる空間」をコンセプトにした2階フロアをご案内します。ここには、1階のテイクアウトカフェで購入した商品を楽しめるフォトジェニックな「小上がりスペース」や、クラフターや想いのある企業がボックスに出店する「37棚商店街」などが並び、コミュニティの交流拠点となっています。

レトロ×サステナブルで新しいお菓子体験ができる「ネオ駄菓子屋」

子どものころを思い出すような懐かしさのある駄菓子屋を、サステナブルな価値観を融合させることで、現代風にアップデートしたという「ネオ駄菓子屋」。ここには、全国からセレクトされた環境や社会、身体に優しいお菓子がずらりと並べられています。商品の提供方法にも工夫があり、その商品が持つさまざまなストーリーを知ることができるようになっているので、思わず誰かに話したくなる発見が詰まった空間です。

一粒梅干し「ウメボシカルタ」や新感覚の「ナットウジャーキー」など、見ているだけでも心躍るお菓子のラインナップ。ぜひ店頭で確かめてみてください。

けん玉やカードゲームなどが並ぶおもちゃコーナーも。おもちゃは購入後に横の小上がりスペースで遊ぶことも可能なため、他のお客さんや子どもたちとコミュニケーションが始まるきっかけとなるかもしれませんね。

作り手の顔が見える商品陳列スペース「37棚商店街」

みんな商店の目玉とも言える「37棚商店街」は、壁面に並ぶボックスひとつひとつが小さなお店となっているスペース。各棚には、エシカル消費につながる個性豊かな商品が並べられています。社会課題の解決に取り組む商品は、たとえ想いがこもっていても、大手の量販店ではまだまだマイナーな存在であるのが現状です。しかし、この「37棚商店街」では、社会課題に挑む法人・団体、個人などが多数出店。買い物をするだけでより良い社会の実現に貢献できる空間が作り上げられているのです。

「37棚商店街」に置かれている商品はどれも魅力的なものばかりですが、その中から特におすすめの商品をふたつ紹介します。

まず、カラフルな色合いが目をひいた「アップサイクルヤーンモンスターカードケースチャーム」。このアイテムは、廃棄されたTシャツを活用して作られているオリジナル毛糸・Tシャツヤーンで製作されています。また、障害者や生活困窮者の支援の一環として、フェアトレードで作られているそうです。

そして、障害者が働きやすい環境を整えた会社で作られた「寿司石けん」も、本物そっくりのビジュアルが人気の的となっていました。

Z世代の出店やアイデア応募も大歓迎!

多彩な商品が並び、何時間でも過ごせるほど楽しい空間が作られていたみんな商店。今回、オープンにかける想いなどについて、運営主体である株式会社UPDATER代表の大石英司さん(画像中央)に聞きました。

みんな商店をオープンするに至ったきっかけについては、大石さんは「わたしたちは世田谷区が本社であることから、地域のみなさまと事業を拡大してきました。そんな中、“世界一クールな街”と言われる下北沢に注目し今回店舗をスタートするに至りました」と語ってくれました。

SDGsの推進とともに、少しずつ浸透し始めているエシカル消費。この行動を社会にさらに広め、認知を高めていくためには、“正しさ”や“社会課題の解決”を前面に打ち出す、いわゆる“真正面からのアプローチ”には限界があると大石さんは感じています。

そのようなアプローチは、ともすれば“お説教”のように受け取られてしまい、多くの人に届けるうえで壁になってしまうこともあるといいます。そこで『みんな商店』には、買い物や飲食といった身近な体験を通じて、エシカルをもっと楽しく伝える場にしたいという願いが込められているのです。

同時に、地域コミュニティの拠点にしたいとも展望を明かし、「小上がりスペースをイベントスペースとして活用することや、地域の学校とのコラボなどに興味があります。お店で扱っている商品の生産地とつながる機会を設けるなど、地域間の交流の場としても可能性を探りたいなと考えています」と話します。

また、Z世代にも自身の取り組みを伝える場としてみんな商店を積極的に活用してほしいとの想いから、学生には原則無料でボックスを提供しているといいます。出店に限らず、お店の運営に関するアイデアも気軽にご相談ください!」と、Steenz読者に向けたメッセージも話してくれました。

未来のライフスタイルを五感で体験できるお店だった

みんな商店は、カフェやボックスに集まった商品から、気軽にエシカル消費を体験できるお店でした。ぜひ友人や家族を誘って「顔の見える」循環の輪に参加してみませんか。

みんな商店の概要

住所:東京都世⽥⾕区北沢2-9-2 THE CITY 下北沢 1F・2F
アクセス:⼩⽥急線・京王井の頭線「下北沢駅」徒歩2分
営業時間:12:00~20:00
公式ホームページ:https://minna-showten.com/
定休日:不定休

 

Text:kagari

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Kagari

ライター/エシカル・コンシェルジュ

フリーのライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通して、世界各国の社会問題を知る。事務職を経て独立後、ソーシャルグッドに関連する記事を執筆。都会暮らしからはじめるエシカルな暮らしを実践中。 Twitter:@ka_ga_r_i Instagram:@kagari_ethicallifejapan

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