
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、下北沢にオープンした、サステナブルなライフスタイルを提案するお店『みんな商店』をレポート形式でご紹介します。
下北沢駅から徒歩2分の立地にオープン!『みんな商店』とは?
サブカルチャーの聖地として知られる東京・下北沢は、近年再開発が進み、若者や訪日外国人も多く訪れる注目エリアとして進化を遂げています。
そんな下北沢に2025年4⽉19⽇(⼟)、エシカルスイーツなどに出会える新たなスポット『みんな商店』がオープンしました。このお店を手がけているのは、再生可能エネルギー事業「みんな電力」などを展開する株式会社UPDATERです。同社はみんな商店の事業を通じて、「誰もが気軽に実践できるサステナブルなライフスタイル」を下北沢から広めることを目指しています。
今回、オープン前日の内覧会で店舗を取材しました。現地の模様をリポートします。
発酵で“循環する”スイーツショップ
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みんな商店は、1階と2階の2フロアで構成されています。1階の入り口正面にあるのは、日本初のゼロ・ウェイスト スーパーマーケットである斗々屋(ととや)がプロデュースした発酵スイーツを中心に提供するテイクアウトカフェです。
店内に足を踏み入れてまず目に入ってくるのは、オーガニックフルーツや平飼い卵が並ぶ色鮮やかな商品棚。商品はすべて量り売りで販売されており、必要な分だけをパッケージフリーで購入できます。季節に合わせて旬のフルーツが入荷されるので、訪れる度に新しい発見がありそうです。

提供:UPDATER
ちなみに、この場所で売られているフルーツで美味しく食べられる期限が迫ったものは、食品ロスを防ぐため、店内で発酵させてカフェで提供するパフェやドリンクに利用するそう。
例えば、「季節の発酵フルーツ プティパフェ」(800円)は、店内のフルーツを活用した一品。見た目はコンパクトながらもフルーツやグラノーラがぎっしり詰まっており、食べ応えもばっちりです。パフェの容器には、使い捨てではなく、繰り返し使用することを前提としたリターナブル瓶が採用されています。
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また、1日20食限定の「季節の発酵フルーツ グランパフェ」(3,070円)も食品ロスを防ぐ取り組みがおこなわれたスイーツです。今回はいちごが贅沢に使用されており、来店客から注目を集めていました。
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食品ロスを防ぐ仕組み
廃棄が出てしまう分については、下北沢の農園「シモキタ園芸部」と連携し、コンポスト化。そのたい肥から育てたハーブをカフェで提供することで、食品ロスをなくし、資源が循環するサイクルをつくる予定だそうです。

提供:UPDATER
カフェメニューのソフトクリームにも、ゼロ・ウェイストな趣向があります。ソフトクリームの機械は、こまめな清掃が必要なもの。清掃時、機械の中に入っていた原料は廃棄するのが通常です。しかし、みんな商店では、ソフトクリームの原料を廃棄することはありません。機械の清掃のために取り出した原料はワッフルに加工することで、無駄をなくしています。
美味しく、体に良い発酵スイーツを食べてみる。量り売りを購入してみる。そうした行動を入口に、実は環境にも良い仕組みが構築されているみんな商店の発酵スイーツショップは、誰でも気軽に食品ロス削減やエシカル消費に参加できるスポットだと感じました。
美味しくゼロ・ウェイストを循環する
みんな商店の1階フロアでは、都会では難しいイメージのあった「循環型カフェ(※)」がさまざまな工夫により実現していました。次週は、ストーリー性が詰まったネオ駄菓子屋やボックスひとつひとつが商店となる37棚商店街など2階フロアをレポートします。
※循環型カフェ:資源を無駄なく利用し、地域コミュニティを活性化させることを目指すカフェのこと。
みんな商店の概要
住所:東京都世⽥⾕区北沢2-9-2 THE CITY 下北沢 1F・2F
アクセス:⼩⽥急線・京王井の頭線「下北沢駅」徒歩2分
営業時間:12:00~20:00
公式ホームページ:https://minna-showten.com/
定休日:不定休
Text:kagari