
初めまして、音楽紹介アカウント「ぴぴみゅーじっく」を運営しているぴぴです。22歳になりました。
3年前のある日、世間にはまだまだ知られていないけど良い音楽がたくさんある。この曲たちを知らないのはもったいない! いろんな人に広めたい! と思いTikTokとインスタグラムをスタート。3年間、千葉から東京まで、片道1時間半の通学時間で、邦ロックを中心に、数千組のアーティストの楽曲を聴きながら、インスタグラムで投稿をつくってアップし続けていたら、フォロワー約5万人のメディアになりました。
今でも年に100回以上のライブに行き、自分でも「ぴぴフェス」という音楽イベントを主催するなど、どっぷり音楽に浸かって生活しています。
そんな「ぴぴみゅーじっく」の中身、ぴぴがリスナー目線と音楽業界のメディア目線、時にはイベンター目線で、聞いてほしい音楽を毎月1アーティストを取り上げ紹介していく企画「ぴぴのBGMにならない音楽」スタートです!
スクールカーストの最底辺から青春を歌いに来てくれる
今回の企画名 「BGMにならない音楽」…… 私のような邦ロックオタクの方ならどこかで聞いたことがあるフレーズかと思います。そう、ハンブレッダーズの「BGMになるなよ」という、2021年リリースの楽曲が由来です。
当時「スクールカーストの最底辺」であったVo.ムツムロアキラと旧Gt.が中心となって高校の文化祭に出るため結成された、大阪発の4ピースバンド で、2020年にメジャーデビュー。2024年10月には日本武道館公演がソールドアウトになるほどの人気バンドに成長しています。
「スクールカーストの最底辺から青春を歌いに来ました。ハンブレッダーズです!」
ハンブレッダーズのライブはこの一言から始まります。この一言の通り、このバンドはキラキラした学校生活には馴染めず、コミュニケーションも上手くはない、でもバンドだけは詳しくて……。そんな音楽を愛するVo.ムツムロアキラの実体験が歌詞のもとになった曲が多く、その内容がなんと言っても大共感なんです!
特に、わたしが好きなのは、人気曲「DAY DREAM BEAT」の歌詞。
終業のベルで一目散、牢獄を抜け出した
一緒に帰る友達がいなくて良かったな
1人登下校中 ヘッドフォンの中に宇宙
音も出さずに歌う
君が歌うから世界は輝くんだ
この歌詞から、 放課後、部活もしていないし、一緒に帰る友達もいない主人公が終業のベルと同時に教室や学校という牢獄を抜け出して、宇宙のような無限の世界、つまり自分だけの音楽の世界に入って行く、そんな様子が想像できますよね。
そんなハンブレッダーズの楽曲「BGMになるなよ」は、ライブのMCで「大きな壁にぶつかった時とかどうしようもないって思った時とか、世界にとって都合のいいBGMにならないでほしい」と伝えています。
「辛いことがあった時でも、この曲で救われた」
「失恋をした時にこの曲の歌詞に共感し、枯れるまで泣いた」
「この曲に出会えて何かをするきっかけになった」
そういった、その曲とリスナーが1対1で向き合えるBGMではない音楽。「BGMにならない音楽」をメインに着目して連載をスタートしようと思います。
次回、バンドというものを教えてくれたSEKAI NO OWARIの 「全ての戦ってる人に送る歌」。
ぴぴみゅーじっくのプロフィール
2003年2月生まれ。千葉県から東京までの往復3時間の長い通学路が暇すぎて 曲紹介をスタート。J-pop・J-rockが好きすぎるあまり、紹介した楽曲は数千曲を超える。
文中歌詞引用 :「DAY DREAM BEAT」/ ハンブレッダーズ
Edit:kanon