
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは、『勉強のモチベーションの上げ方』。たとえば、推しの動画を観て気合を入れる、勉強YouTuberを観る、勉強環境を整えるなど。いまを生きるティーンたちが実践しているリアルなモチベアップ術を調査しました。
1. 梅木岳人さん「リマインダーを設定や、音楽をかけるなど、複数の方法で『やる気スイッチ』をオン」

紅茶農家や養鶏農家などを学びながら、生産から販売まで行う農業の6次産業化に実践的に取り組む19歳
「勉強のモチベーションを上げるために、いくつかの方法を持つようにしています。
音楽をかけたり、タスクをつくったりと、やらなきゃというモードにさせたり。特に後回しにしてしまうことや、忘れてしまうことが多いので、リマインダーを設定することも意識しています」
2. ゆいさん「 環境リセット!部屋を整え、心も整える」

着を活用したファッションデザインや、子どもたちとの活動を通じてファッションショーの未来のために活動18歳
「まず、環境を整える! 勉強をするときは、部屋をきれいにするところからはじめています。
心の準備としては、自分よりもすごいと感じるひとに会って『自分の未熟さ』を体感することかな(笑)。未熟なところを実感することで、自然とやる気が出てきます」
3. 水野美咲さん「集中できる場所。そして、頑張っている人のところへ」

高校時代のインドネシアでの留学経験がきっかけとなり静岡で観光をテーマに活動している18歳
「モチベーションを維持するために『やらなきゃ』ではなく、『やろうかな』と自然に思える環境づくりを意識しています。
たとえば、大学の図書館や、自習室。同じ空間に頑張っている人がいると自然と気持ちが切り替わります。
高校生の頃は、毎朝少しだけ早く家を出て、静かな教室にひとりで勉強することが習慣でした。空気が冷たい朝の時間は、自分の中にある雑音も消えて、集中できるんです」
4. 佐藤愛奈さん「お気に入りタンブラーでテンションをUP」

組織運営者と制作者という二つの顔を持ちながら、大学内コミュニティで、ファッションをテーマにさまざまなイベントに携わっている19歳。
「お気に入りのタンブラーを使うこと。自然とテンションが上がって勉強がはかどります。
最近は、タンブラーに入れる飲み物も自分で作るようにしています。特に、アイスカフェモカにハマっていて、勉強する科目に応じて飲み物を変えていくことも楽しみのひとつです。
たとえば、英語の勉強をするときはカモミールティー、学校の課題をこなすときはコーヒーといったように、飲み物をコーディネートしながら勉強をすすめると、気持ちも前向きになり、苦手な教科にも向き合えるようになります」
5. 吉田祐梨「勉強アカウントで仲間意識を。自己投資も欠かせない」

若者の食生活をテクノロジーの力で支えたいと、アプリ開発に取り組み数々のコンテストに参加している15歳。
「Twitterで勉強専用のアカウントを作っています。
同年代の意識高い系の仲間たちと繋がることがなによりの刺激です! いい意味で焦りを感じて、気がついたら『勉強しないと!』という気持ちになっています。
ほかにも、自分で参考書を買うという自己投資をすることもモチベーションのひとつです。しっかりとお金をかけた分、『無駄にしたくない!』という責任感が生まれてきます」
6. 山崎陽菜さん「1日を可視化して習慣化する」

NPO法人のメンバーとして、稲城市で放課後学習教室を開校するなど、教育支援をしながら活動する19歳。
「分単位でオリジナルの予定表を作成して、ルーティン化しています。
起きてから勉強はじめるまでの時間。休憩をする時間。特に、起床してすぐの行動を毎日ルーティン化することがコツですね。スケジュール表の横に、実際にかかった時間を赤文字で加えていくことで、振り返ることができます。
移動中などのスキマ時間にも取り入れられる勉強法も活用。たとえば、PodcastやYouTubeで英語教材を聞くなど、効率的に勉強ができるよう工夫しています」
7. まっちゃんさん「自分専用のスペースで、心地よい環境を。」

『人を楽しませる空間』をつくることをテーマに、大学内の学生の意見交流の機会を創出するイベントを企画している19歳。
「とにかく大きな机で勉強しています。
パソコンや本、資料、メモ用紙。飲み物からお菓子まで、片付けずに気の置ける場所にしてから作業に取り掛かります。よく『机の上が汚い』と苦言されてしまうこともありますが、開いたままの本や、メモをそのままにしておけることが、ストレスフリーな環境に感じるんです。
その分、自分の中で法則性があって、少しでも位置がずれたり、自分以外のひとが触れたりすることに抵抗があります。気になってしまってストレスに感じて、集中できないこともあるので、自分にとってベストと思える空間を意識しています」
8. 長谷川美晴さん「勉強しているひとがいる環境は、自然とモチベがあがる」

貧困による教育問題にアプローチするべく、大学でNPO運営やソーシャルビジネスについて勉強している19歳。
「学校のキャンパスで勉強することです。
勉強すると決めたときは、授業がなくても早めにキャンパスに行きます。周りのひとが勉強していると、自分自身も勉強モードに入ることができるからです。勉強をする環境は、とても大事だと思っています。
わたしは、人間観察が好きで、ひとが勉強している様子を見ながら『こんなこと勉強しているんだ!』と、たくさんのことに興味をもつきっかけにもなっています」
勉強のモチベアップ方法は、どれも10代ならではの視点と日常が垣間見える、ユニークな工夫ばかり。これからも「10代リアルVOICE」では、彼らのリアルな声や関心ごとを発信していきます!
Photo:Nanako Araie、Kaori Someya
Text:Serina Hirano