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アートと建築が日常にあるって、こんな感じ。kanon in barcelona #04【Steenz Abroad】

アートと建築が日常にあるって、こんな感じ。kanon in barcelona #04【Steenz Abroad】

hi, it’s kanon ; )

「Steenz Abroad」シリーズ、「kanon in barcelona」も今回で4回目。今回はやっと、スペインのアートと建築についてお話ししようと思います。

これまで世界各地の世界遺産を見てきたわたしが、いつかは自分の目で見たいと思っていた憧れの場所……サグラダ・ファミリア! まさか、そこから車で20分の場所に暮らす日が来るなんて思っていませんでした

何度観ても圧巻!サグラダ・ファミリアのタワーに登ってきた!

スペイン・バルセロナのシンボル、サグラダ・ファミリア。建築家アントニ・ガウディが手がけた未完成の世界遺産で、1882年の着工から140年以上経った今も建設が続いています

初めてバルセロナを訪れて数日後、母がサグラダ・ファミリアに連れて行ってくれました。駅を出た瞬間、視界に飛び込んできたのは見上げても全貌が見えないほど巨大で、唯一無二の建物。しかも、そんな圧倒的な建築が街中にぽつんと立っているから、ちょっと現実感が薄れるような感覚になりました。

ちょうど8月のオンシーズンだったので、タワーに登るチケットは既に完売。通常の入場チケット(26ユーロ=約4,200円)で館内へ入りました。

外観だけでも十分芸術的だったけれど、わたしが特に心を奪われたのは内部の空間。高い天井、色とりどりのステンドグラスから差し込む光が、教会全体を幻想的に照らしていて、思わず息をのむ美しさでした。

地下には、建築過程やガウディの歴史についての展示スペースも。母のために英語の説明を訳しながら、じっくりと見て回りました。きっと展示されていたものすべてに目を通したはず!

そして2度目は、日本から遊びに来てくれた友人と一緒に。今度は事前に予約して、念願のタワーに登ることができました

タワーからはバルセロナの街を一望できる!……はずだったのですが、実はまだ周辺は工事中で、視界を遮る足場もちらほら。完璧な眺めとはいかなかったけれど、それでもこの高さから街を見渡す体験はやっぱり特別でした。

そして何より、今しか見られない“建設中の姿”を見られたことが、忘れられない思い出になったし、完成してしまったら見られない工事の様子に、まるでサグラダ・ファミリアの歴史に触れたような気分になりました。

次はカサ・ミラ!「カサ」って何?

サグラダ・ファミリアから徒歩20分。ショッピング街の中にひときわ目立つ、くねくねとした外観の建物、カサ・ミラ。これもガウディが手がけたもので、見るだけで「あ、ガウディだ!」とわかる独特のデザイン。

訪れたのは2025年2月。オーディオガイドを手に、いざカサ・ミラの中へ。あいにくの曇り空だったけど、中から見上げたカサ・ミラの姿は、影のコントラストが逆に幻想的で素敵でした。

館内は、実際に人が住んでいた当時の暮らしが再現されていて、お裁縫の部屋や昔ながらのレコードプレーヤーなど、細部までこだわりが感じられました。

ちなみに、カサ・ミラやカサ・バトリョなどにつく「カサ」は、スペイン語で「家」という意味。あんなにファンシーな建築が住宅だったなんて信じられない!さらに、カサ・ミラには現在も実際に人が住んでいるのだとか。観光地としても超人気な場所だから、住人の方もなかなか大変かも……。

屋上はこんな感じ!

お土産コーナーが品揃え豊富で、ついついたくさん買っちゃいました。でも実際に家族や友達に渡せるのは、夏に帰国してから。ちょっと気が早かったかも(笑)

そして最後に、ミロ・ミュージアム!

スペインを代表する画家といえば、ミロとピカソ。どちらも20世紀にバルセロナで活躍した、世界的な芸術家です。

ピカソの作品は何度か見たことがあったけれど、ミロはネットや本でしか見たことがなかったので、念願のミロ・ミュージアムに行ってきました! 館内には絵画だけでなく、彫刻や陶芸など、さまざまな作品が展示されていて、ミロの世界観をたっぷり堪能

わたしのお気に入りは、「月の前の女」という作品。青い月が静けさを象徴しているようで、なんだか心が落ち着きました。ミロの作品には月と女性のモチーフがよく登場するんですが、「この女性は何をしているんだろう?」と想像しながら鑑賞するのが楽しかったです。

外には、街並みを背景に展示された彫刻も。水が足元を流れていて、ゆったりとした気持ちで楽しめました。

少しでもスペインの空気を届けられたら……そんな思いで毎回コラムを書いていますが、実際にスペインのアートを肌で感じてみたい方は、東京都美術館で開催中の「ミロ展 Joan Miró」へ!2025年3月1日から7月6日まで開催されているので、ぜひ足を運んでみてください✨

「ミロ展 Joan Miró」公式サイト:https://miro2025.exhibit.jp/

kanonのプロフィール

東京都出身。スペインに留学中の大学4年生。
Steenzの運営メンバーで、ポッドキャスト「Seriously Kidding」のMCも務めている。

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kanon

エディター・ライター

2002年生まれ。幼少期からインターナショナルスクールに通い、慶應義塾大学で経済学を学ぶ日英バイリンガル。現在はスペインに留学中。 モデルとして活動する傍ら、SNSで弾き語りやライフスタイルを発信している。また、ポッドキャストのMCや翻訳・通訳など、さまざまな分野で幅広く活躍。

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