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ウガンダに移住した20代のある1日の過ごし方 【Steenz Abroad】

ウガンダに移住した20代のある1日の過ごし方 【Steenz Abroad】

「Steenz Abroad」シリーズ “Hao in UGANDA”。今回は、ウガンダで過ごすリアルな1日を紹介します。

リアルな1日といっても、日々のスケジュールは日によってさまざま。例えば、1万人以上の参加者がいる音楽フェスティバルの仕事があれば、私が住む首都のカンパラを3週間近く離れることも。今回は、カンパラの家にいる際の、平均的なとある1日を紹介します。

のんびりした午前中。午後から仕事をスタート

まず、9時に起床。朝は苦手でエンジンがかかるまで時間がかかるタイプなので、のんびり部屋の掃除や洗濯から1日を始めます。

10時になったころから仕事をスタートします。自分の部屋でメールの返信やニュースのチェック、記事の執筆。

13時に今度取材をする予定のアーティストにバイクで会いに行きました。このアーティストはアフリカの難民で構成されたMaboro Collectiveのメンバーのひとり。紛争から逃れてきた難民が自分たちの才能を生かして自立するために支え合っています。

14時に自宅に戻り、お昼ご飯。ウガンダ料理は種類がとても少なくて、ウガンダで3年間も生活していると飽きてきているのが正直なところ。そんなわけで、わたしは毎日自炊をしています。今日の料理は野菜たっぷりパスタ。ヴィーガンだった時期もあり、いまもベジタリアン料理を好んで食べています。

食事を終えて、15時。ひと月後に開催予定のクラブイベントについて、会場でクラブオーナーやマネージャーと打ち合わせ。クラブといっても東京の地下にあるような暗い雰囲気ではなく、日中は緑に囲まれたオープンエアーなレストランとしても利用されています。※写真参考

今後のスケジュールや出演予定のアーティスト、プロモーション、ファイナンスなどに関する情報を共有しました。思ったよりも、オーナーと意見が食い違っていて、変更も多かったので、直接話せてよかった! 次の打ち合わせまでにしっかりまとめておかないと。

17時にそのイベントで必要な物資の購入のためマーケットへ。この日はライトとマジックテープ、デコレーションで使う布などを買いました。なかなか探している商品が見つからず、マーケットを2時間も歩き回ってしまいました。途中、プリント業者でポスターやステッカーのプリントも忘れずにしてもらいました。

小さなコミュニティの安心感を感じる夜

19時半に帰り道にあるエチオピアンコーヒーのお店でコーヒーを一杯いただきます。現在はエチオピア人やエリトリア人が多く住む地域に住んでいるので、近所にはエチオピア料理のレストランやカフェ、バーがたくさんあります。

20時に帰宅して、カレーとカボチャのスープを作りました。この日は時間があって料理できましたが、疲れていてストリートフードを買ってきて家で食べる日もあります。

21時。家から徒歩2分のところにある友人のバーでたまたまライブパフォーマンスがあったので、少しだけ顔を出しました。カンパラは東京のような大きな街とは異なりコミュニティが小さいので、どこに行っても友人だらけ。この日もバーにはたくさんの見知った顔があって安心しました。

23時に帰宅し、いつも欠かさずチェックしているニュースやドキュメンタリーを見たあと、わたしは、夜の時間帯に文章を書くことが好きなので、記事の執筆やいつか共有したいエッセイやコラムを書き溜める作業を3時間ほど。シャワーを浴び、眠くなってきたら長い1日の終わりです。

ウガンダと日本で、生活が大きく変わったことといえば、予定を決めることがほとんどなくなったこと。人も乗りものも予定通りに来なかったり、思わぬトラブルがあったりするのでほとんど予定を立てる意味がないんです。仕事の打ち合わせがあったとしても「雨が降りはじめると止むまで待とう」なんていうことも日常茶飯事。基本的に時間がゆっくり流れ、先のことまでいつでも考えておく必要もない。その場をなにより大切にできるのはアフリカならではの魅力かもしれません。

次回は「庭でジャックフルーツを採ってサッカーできる?ウガンダに住む日本人のリアルな家事情。」を紹介します。

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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