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都会派の自分が“地方の魅力”に心動かされて。アプリ開発実現に向けて全国を行脚【松崎才華・18歳】

都会派の自分が“地方の魅力”に心動かされて。アプリ開発実現に向けて全国を行脚【松崎才華・18歳】

「気になる10代名鑑」の957人目は、松崎才華さいかさん(18)。地方の魅力を発信するべく、アプリ開発実現に向けて奮闘中の大学生です。地元が東日本大震災で被災した大熊町からほど近かったことから、地方創生に興味を持ち始めた松崎さんに、印象的な出会いやアプリ開発の夢について聞いてみました。

松崎才華を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

地方創生に貢献できるようなアプリ開発を目指しています。そのために、いまはその土地の魅力を発見しに、自ら地方に赴いたりイベントに参加したりしています。

これは高校2年生のときに始めた活動で、SNSでイベントを調べて、その地域で実際に地方創生や何か取り組みを始めているひとに会いにいっています。これまでに、四国以外のほとんどの地域を訪れました。

アプリ開発はまだ構想段階なんです。でも、Instagramのように、写真でその土地ならではの魅力を発信できるプラットフォームをイメージしています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「高校2年生のときに地元からほど近い大熊町の原子力発電所について探究活動をおこなったことが、地方に興味を持つきっかけでした。

もともとは都会が好きだったのですが、大熊町のひとたちがいろんな場所を紹介してくれたり、いろんな食べものをくれたりして。そこでひとの優しさに触れて、地方のよさに初めて気づかされました。大熊町は病院がなかったりコンビニも夕方に閉まってしまったりと不便な街ではあるのですが、町民のひとりひとりの大熊町への愛着を感じたんです」

Q3. 活動する中で、印象的だった出会いは?

あるイベントの登壇者のひとに、『20代まではお金をもらわずに働いていた』という話を聞いたことがあって。

利益を追求しないで、誰かや社会のためになることをする。その心の持ちようにとても魅力を感じました。これは、もともと都会好きだった私が、地方でひとの温かみに触れることで得た変化なのではないかなと思っています。

あとは、大熊町で地方創生に携わる谷田川佐和さんの存在が印象的です。大熊町に魅力を感じて実際に移住を決意した姿が、素敵だなと感じました。

土地ならではの魅力って、その土地に住むひとたちに表れるのではないかなと思っています。だから、どの地方に行ってもひとに魅力を感じて、その地を好きになることが多いですね」

Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

「イベントに参加するなかで、自分のコミュニケーション不足を痛感します。

イベントでは、地方創生に携わる大人と話す機会があると、名刺を渡すタイミングが分からなかったり、知識が足りず話につまってしまったりすることがあるんです。同年代との会話とはまた違って、大人の会話は難しいなと毎回感じています」

Q5. 将来の展望は?

「春からは、大学でプログラミングを学ぶことができる研究室に入ります。アプリ開発に役立ちそうだなって思って、希望しました。

最近、香港や中国の富裕層の間で日本の地方の料理が人気と聞いたんですが、そういった海外のひと向けに地方の美食を体験してもらえるようなアプリ開発も構想しています。

まだまだ構想段階ですが、ゆくゆくの目標としては、こうした自分の作ったアプリで地方を盛り上げられたらいいなと考えています。地方に魅力を感じている大人は多いように感じていますが、若い世代には地方の魅力はまだまだ伝わっていないと思っていて……。そういうひとたちに届けるためにも、これからも地方巡りを続けて、アプリ開発のヒントにもなるような魅力を発見していきたいです」

松崎才華のプロフィール

年齢:18歳
出身地:福島県いわき市
所属:慶応義塾大学
趣味:読書
特技:ラケットスポーツ
大切にしている言葉:「最も大事なことは、人生を楽しむこと、幸せを感じること、それが全てです」オードリー・ヘップバーン

Photo:Someya Kaori

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Haru Ninagawa

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