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宇宙から見た山や湖の色って知ってる?社会貢献にもつながる『SATELLITE CRAYON PROJECT』に注目【Steenz Breaking News】

宇宙から見た山や湖の色って知ってる?社会貢献にもつながる『SATELLITE CRAYON PROJECT』に注目【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、人工衛星を活用し製造された、社会貢献にもつながるクレヨンについてご紹介します。

最近触れる機会の増えた宇宙や天体の話題


最近、耳にする機会が増えた宇宙や天体の話題。

今年の1月15日には、世界中の文化遺産の保存に取り組む「ワールド・モニュメント財団」が、月を危機遺産リストに追加しました。また、日本時間の3月16日午後には、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんを含む4人が国際宇宙ステーションに到着。このニュースは、多くの人々が注目していたのではないでしょうか。

そのような背景もあり、近年は国内外で宇宙関連のアイテムやサービスを見かける機会も増えているように思います。

スカパーJSATが取り組む『SATELLITE CRAYON PROJECT』

そんな中、宇宙・メディア事業を展開するスカパーJSAT(ジェイサット)株式会社では、衛星画像を活用した『SATELLITE CRAYON PROJECT』をおこなっています。

この取り組みの一環として製造されているのが、人工衛星がとらえた美しい「地球の色」を再現したクレヨンです。この製品は、地球の神秘に触れ、環境への理解を深め、興味を持つきっかけを作りたいという同社の思いから誕生したもの。2022年1月31日に発売された「海のクレヨン」を皮切りに、2023年3月10日に「山のクレヨン」を、そして2025年3月24日には「湖のクレヨン」が登場しています。

売り上げの一部は寄付されるため、クレヨンの購入が社会貢献につながるのも魅力のひとつです。同社はこれまでに、気候変動による被害対策を目的とした自然災害基金として太平洋の島国「キリバス共和国」に。山噴火や津波の被害に対する復興支援金として南太平洋のポリネシアに属する「トンガ王国」に、寄付をおこないました。

今回新たに発売となった「湖のクレヨン」は、売り上げ金額の一部を開発途上国の安全な飲料水確保などの活動に寄付する予定だということです。

海、山、湖。地球上で起きた生命の誕生をテーマにしたクレヨン

ところで、「海」と「山」、「湖」は、どうしてクレヨンのテーマとして選ばれたのでしょうか。

その理由は、「地球上に生命が誕生するまでの物語」にあります。地球が誕生してしばらくの間は、地表は「海」に覆われていました。そこに地殻変動が起き、大小さまざまな「山」ができます。その後、長い年月の中で噴火や氷解などが発生し、そのときできた地形に水がたまって「湖」になり、数々の生命が生まれていったーー。

『SATELLITE CRAYON PROJECT』は、こうした地球の神秘的な現象によりできた、自然界の美しい色をクレヨンとして再現しているのです。

クレヨンの色は、衛星画像を参考にして作られています。例えば、「湖のクレヨン」は、膨大な衛星画像から世界にある12カ所の湖を選び、色を再現したそう。湖というと青や水色を想像しますが、クレヨンの画像を見ると、黒や赤色も存在することがわかります。これは、地球上に「宇宙から見ると黒や赤、ピンクに見える湖」があるから。

公式サイトでは、今回のクレヨンのもととなった12カ所の湖について紹介記事がありますので、気になった方はぜひ覗いてみてください。色が生まれた場所や色の理由などを、詳しい情報を知ることができます。

このように、1箱で12カ所の湖の色を楽しめる「湖のクレヨン」ですが、実はそれぞれのクレヨンに色の名前はついていません。

その理由は、「宇宙から見える地球の色を、正確に再現したオリジナルカラーだから」だそう。その代わり、色を再現した湖の色の位置がわかる緯度と経度が記されています。「名前はないけれど、確かに存在する色」という神秘的な雰囲気に、心が躍る方も多いのではないでしょうか。

そんな、魅力的なコンセプトやデザインが評価され、『SATELLITE CRAYON PROJECT』で開発されたクレヨンは、これまでに「Red Dot Design Award 2022」「iF Design Award 2023」「グッドデザイン賞」など、国内外で多数のデザイン賞を受賞しています。昨年は、文具の祭典である「文具女子博」にも出店しました。

使いながら地球について知り、社会貢献にも参加できる


衛星画像を活用し、地球外から見た海や山、湖の色を知ることのできる『SATELLITE CRAYON PROJECT』。

わたしたちが暮らす惑星の新たな一面を教えてくれたり、「湖は青色」のような固定観念も塗り替えてくれたりと、気づきの多い取り組みだと感じました。クレヨンの購入が、社会貢献につながる点も嬉しいですね。今後も、どのようなテーマの色が登場するのか注目していきましょう。

Image:PRTIMES

Text:Yuki Tsuruda

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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