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大使館の前で泣いた!VISAとの戦い。kanon in barcelona #03【Steenz Abroad】

大使館の前で泣いた!VISAとの戦い。kanon in barcelona #03【Steenz Abroad】

hi, it’s kanon ; )

2024年9月にバルセロナでの生活を始めましたが、冬休みは日本に帰っていました。この記事を書いている今、やっと冬休みが明けてバルセロナに戻ったところで、今回は留学準備、最大のトラブルだったVISAの話をしようと思います😭

海外留学最大の関門、VISA申請!

2024年4月に留学出願が無事通り、8月に旅立つまで約4ヶ月あった準備期間。万全のつもりでしたが、VISA申請が最大の難関でした。スペイン大使館に、上手くいけば1回でいいところ、私の場合は3回も足を運ぶことに。

まず、1回目は大使館の営業時間内に行ったにも関わらず、館内に入れてもらえなかったんです。1日に申請できる人の数が限られている上、夏は申請者が特に多いらしく、早い時間に行かないと入れてもらえないそうです。そんなことだれも教えてくれなかった!

*2025年3月現在は、大使館に行くのに事前予約が必要なので、予約した時間通りに行けば問題ありません。

2回目は早めに到着!今回はちゃんと入れてもらえました☺️(当時は事前予約システムがなかったので)建物の中に入って整理番号の札を渡されたのですが、とにかく待ち時間が長くて(泣)

3時間後に自分の番号が呼ばれ、これでバルセロナに一歩近づいた!と思ったのですが……大使館のホームページに必要だと記載されていなかった書類を持っていなかったため、私の申請は受理されず。なんのための「必要書類」ページ……。「また後日来てください」とあっさり言われ、大使館を後に。

わたしは何気ないことでも気分が落ちてしまうので、暑い中待った末の理不尽さにショックで、大使館の門の前で涙してしまいました。いま思い返してみると、それよりも大変なことがまだまだあるのに、なに泣いていたんだという感じですが(笑)

そして、3度目。早い時間に、必要な書類を全て揃えて、大使館へ行き、ようやく無事受理されました!

でも、私がVISA申請時に預けたパスポートを受け取れたのは8週間後。バルセロナに行く前の夏休みに考えていた海外旅行を、断念しました。

*受取期間は時期により異なります。

パスポートを受け取り、無事スペインへ!

これで終わりじゃなかった、スペインでの事件。

わたしは1年間の交換留学プログラムに参加しているので、ここまでお話したVISAは、「長期留学VISA」というもの。これがスペインでも事件を巻き起こすことに……。

長期VISAの場合は、入国後30日以内に警察署に行き、「TIE(外国人学生証)」を取得する必要があります。それまでは、苦労して申請したVISAも「仮VISA」のまま。

そこで、入国後すぐに警察署に行くための予約をネットでしようとしたのですが、予約枠の空きがない!毎日、さまざまな時間帯で試してみるも、状況は変わらず。大学のアドバイザー曰く、仲介業者のbotが予約枠を買い占めて転売しているとのこと。そのため、私も仲介会社を通して予約するよう勧められました。

言われた通り、ネットで検索した仲介会社に手数料を支払いましたが、送られてきたのは予約枠の代わりに、必要な書類のリストと、予約方法の説明書だけ。

そうです。詐欺にあいました。自分自身、ネットリテラシーは結構高いと思っていた分、ショックが大きかった……。

このままだと、「TIE申請」の30日期限が過ぎてしまう!と内心は大慌て。すっかり自信をなくしたインターネット検索でいろいろ調べたところ、どうやら期限を過ぎても、日本のパスポートなら仮VISA期間の90日間は滞在できるし、その滞在期間中に申請できればよさそう。

ということで、予約なしで警察署に行くことにしたんですが、またしても、門前払い……。地域によっては、予約なしでも受理してくれるって、検索したら書いてあったのに(涙)

でも、職員の方に確認したら、事前情報の通り、90日間の「仮VISA期間」の間に申請すればOKと確認ができたので、ひとまず安心。とは言え、その後も予約は一向に取れず……。スペインの役所手続きはなかなか手強かったです。

やっと終わった戦い。

その後、何度予約を取ろうとチャレンジしても、うまくいかず。ついには「仮VISA」期間も切れそうになっていました。ここまでくると、「予約が取れないのは私のせいじゃない」と、なんだか強気になってきて、あと1週間ほどで期限が来ようというころで、どうやら「日本のパスポートなら、仮VISAが切れたあと、観光VISAとして90日間の間は滞在可能」という情報が得られたので、その間にTIEを頑張ればいいか、となぜだか安心しきっていました。

そして、冬休みに入ったころ、もともと決まっていた年末年始の一時帰国5日前になって、「あれ、仮VISAが切れてしまっているということは、帰国後、観光VISAでスペインに戻ることになる?ということは、学生としては戻れないということ?」とパニックに。実際、日本に一時帰国した後、このままの観光VISAで入国してしまうと、TIEの取得もできないし、3月までしかいられない。焦って、大学や大使館など、とにかくいろんなところに電話をかけた結果、一時帰国中に再びスペイン大使館に行き、「短期留学VISA」を取得すれば、一生取得できないTIEの取得も不要とのこと!スペインで警察署と格闘している間に、残りの留学期間が「短期留学」の180日以内に収まっていたからでした。……なんとかなるものです。

そして、大使館の予約もこの時点では、事前予約システムが導入されていたので、全てスムーズに行きました。(もう慣れたもの!)

こんな感じで、私のVISAとの戦いは半年続きましたが、今は無事にスペインにいるので結果オーライ。これからVISAを取得しようと考えている方は、なるべく早めの行動を!😭

kanonのプロフィール

東京都出身。スペインに留学中の大学4年生。
Steenzの運営メンバーで、ポッドキャスト「Seriously Kidding」のMCも務めている。

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kanon

ライター・エディター

2002年生まれ。幼少期からインターナショナルスクールに通い、慶應義塾大学で経済学を学ぶ日英バイリンガル。現在はスペインに留学中。 モデルとして活動する傍ら、SNSで弾き語りやライフスタイルを発信している。また、ポッドキャストのMCや翻訳・通訳など、さまざまな分野で幅広く活躍。

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