
「気になる10代名鑑」の929人目は、歩さん(19)。ドラマーとしてバンド活動をしながら、ライブイベントの企画・運営、ライブハウスでのアルバイトなどに励む大学生です。自分のロック”を追い求めながら、音楽で地元・山梨に恩返しがしたいと語る歩むさんに、活動をはじめたきっかけや将来の展望を聞きました。
歩を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「大学に通いながら、『NAVARASA』というバンドのドラマーとして活動をしています。
昨年の夏ごろに始めたばかりで、いまはとにかく練習に専念している段階です。1週間に1度は、スタジオに入り練習を重ね、暇があればドラムを触っています。ロックを中心に、『自分がやっていて楽しいと思えるか、かっこいいと思えるか』が自分にとっての軸となっています。
バンドでの活動以外にも、ライブイベントの企画・運営や、ライブハウスでのアルバイトにも取り組んでいます。僕にとって音楽は、自分を表現できる場所。3月にもライブイベントを開催する予定です」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学2年生のときに、尾崎豊さんの楽曲を聴いたことがきっかけです。
もともと音楽を聴くのは好きでしたが、子どもの頃はそこまで興味を持っていなくて。そんなとき、たまたまCMで流れてきた尾崎豊さんの曲に心を奪われて、『自分も音楽を作る側になりたい』と考え始めました。
自分の高校には軽音楽部がありませんでしたが、ジャズバンド部へ入部をしてサックスをやっていて。顧問の先生から声をかけてもらったことでドラムに転向しました」
Q3. 活動にあたってのファーストアクションは?
「東京の大学に進学して、軽音楽部に入部したことです。
高校時代は、音楽にあふれている東京に嫉妬したこともありました。ですが、東京に出てきてからは、ドラムの演奏を評価してくれる人がいたり、バンドを組んだりと、音楽に対するモチベーションがどんどん上がっていきました。いまは、東京にいるからこそ、音楽の可能性が少しずつ広がっていることを実感しています」
Q4.活動をする中でつらかったことは?
「いちばんつらかったのは、バンドメンバーとの別れです。もともと『NAVARASA』は3人で活動していたのですが、昨年の夏、メンバーのひとりが『このバンドでは将来が見えない』と言って、突然辞めてしまって。バンドって、こんなふうに形が変わっていくものなんだと、初めて実感しました。
でもこの出来事をきっかけに、『自分が本当にやりたい音楽ってなんだろう?』と、真剣に向き合うようになったんです。
いまは、『Oasis』というバンドに強く影響を受けていて、彼らのファッションや、シンプルで力強いドラム、そしてポジティブな精神にとても惹かれています。10月の来日公演チケットを手に入れることができたので観に行く予定です。また大きな刺激をもらえると思っています」
Q5. 将来の展望は?
「地元・山梨県の野球場で、スタジアムライブを開催したいです!
僕の地元は、音楽がすごく盛んな地域ではなくて、CDショップが1軒あるかないか……みたいな。本屋さんの奥に少しだけCDが置いてあるような、そんな場所なんです。
自分のロックを追及しながら、音楽の力で地元を盛り上げたい。東京と同じように、音楽文化を根付かせたいと思っています。地元のひとたちが僕たちの音楽を好きになってくれることで、少しでも恩返しができたらうれしいです」
歩のプロフィール
年齢:19歳
出身地:山梨県富士吉田市
所属:武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部、株式会社Esfida
趣味:音楽
特技:かっこつけること
大切にしている言葉: I need to be myself, I can’t be no one else.
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Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano