Teenage Realities

10代が語るマッチングアプリのリアル。使う?使わない?その理由は?【10代リアルVOICE】

10代が語るマッチングアプリのリアル。使う?使わない?その理由は?【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

恋愛や出会いの形がますます多様化している現代。10代にとってマッチングアプリはどのような存在なのでしょうか? 今回の「10代リアルVOICE」では、実際にアプリを使ったことがある人、興味はあるけど使っていない人、まったく興味がない人、それぞれのリアルな声を集めました。さらに、これからのマッチングアプリに求めることについても、5人のティーンに聞いてみました。

1. 大場未月さん「もっと世間に馴染んでいいと思う」

社会問題に目を向け、通っている大学に新しくサークルを立ち上げようと活動中の19歳。

「マッチングアプリを使ったことはありません。

ただ、使っている知り合いもいるので、特に抵抗感はなくて、いつか試してみたいなと興味もあります。

詳しくは知らないのですが、ルールやマナーを守りながらトラブルなく、出会うことができるなら有意義なツールだなって。マッチングアプリをきっかけに結婚する人も増えているし、もっと世間に馴染んでもいいんじゃないかなと感じます」

社会に対し行動を起こす人が、からかわれてはいけない。新たにサークルを立ち上げるため活動する美大生【大場未月・19歳】
社会に対し行動を起こす人が、からかわれてはいけない。新たにサークルを立ち上げるため活動する美大生【大場未月・19歳】
「気になる10代名鑑」の840人目は、大場未月さん(19)。社会問題に目を向け、通っている大学に新しくサークルを立ち上げようと活動しています。世界と真剣に向き合う人が悲しい思いをしない世の中になってほしいと語る大場さんに […]
https://steenz.jp/34356/

2. MoGさん「コストと使い勝手のバランスが課題」

マジック事務所に所属しながら店舗や施設を回りながらマジックを披露しながら活動中の19歳。

「『タップル』と『Tinder』を使ったことがあります。どちらも、画面にあらわれる相手のプロフィールを見て、興味の有無を直感的に判断して左右にスワイプしていくタイプのサービスで、次の相手を見るには前の相手を判断しないといけない仕様でした。スワイプするのにポイントが必要で、『いいかも』と『イマイチ』のどちらを押しても消費されるポイントが同じなんです。その点に少し納得がいかないと感じてしまって。

使った期間が短かったのもあって、実際に会うことはほとんどありませんでした。結局、アプリを使わずに出会うのとあまり変わらない気がします。それに、男性側の会費が高額なことも不公平だなと感じてしまいました」

ディズニーランドのマジックショーが原体験。渋谷で活動するテーブルホッピングマジシャン【MoG・19歳】
ディズニーランドのマジックショーが原体験。渋谷で活動するテーブルホッピングマジシャン【MoG・19歳】
「気になる10代名鑑」の828人目は、MoGさん(19)。マジック事務所に所属し、現在は渋谷の『MIYASHITA PARK』を中心に、飲食店を回ってマジックを披露しています。小学校のときの感動体験がマジックを始めるきっ […]
https://steenz.jp/31949/

3. 木戸洵成さん「リアルとのギャップを感じた」

起業サークルの立ち上げや、インターンの経験を活かをして、シェアハウスを経営しようと挑戦をはじめた大学生19歳。

「友達に勧められて、タップルを使ったことがあります。数人とやりとりしましたが、会った人は結局いなくて。

SNSを交換してやりとりする中で、相手の雰囲気が違ったり、想像していたビジュアルとギャップがあったりして、会いたい気持ちにならなかったんです。やはり画面の中だけでは判断が難しいと感じました。

これからのマッチングアプリは、もっと相手の“人となり”が見える仕組みがほしいです。自分が何を求めていて、相手には何を期待するのか、そういった部分が伝わると、双方が心地いいマッチングができるんじゃないかなと思います」

共創し合えるシェアハウスをつくりたい。一歩踏み出したい人の『等身大ロールモデル』をめざす大学生【木戸洵成・19歳】
共創し合えるシェアハウスをつくりたい。一歩踏み出したい人の『等身大ロールモデル』をめざす大学生【木戸洵成・19歳】
「気になる10代名鑑」の853人目は、木戸洵成じゅんせいさん(19)。起業サークルの立ち上げや、新規事業の立案をおこなうインターンの経験を活かして、多様な人々が生活するシェアハウスを経営しようと挑戦しはじめています。何か […]
https://steenz.jp/35203/

4. 隂山弘暉さん「偶然の出会いにも憧れつつも、興味はある」

福島県で東日本大震災を経験し『誰ひとり取り残さない新たな形の防災』をテーマに、防災への対策やノウハウを伝える団体を立ち上げ活動中の19歳。

「マッチングアプリは使ったことがないですが、興味はあります。

友達の中には、マッチングアプリで恋人ができた人もいて、意外と身近なものになってきたなと感じます。でも、恋愛ドラマや映画みたいなアナログな出会いにも憧れがあって、『偶然の出会いから始まる恋』みたいなのも素敵だなと思います(笑)

これからのマッチングアプリは、もっとリアルなつながりや信頼感を大切にできる形に進化してほしいです」

WEBとリアルの両面から人々の防災意識を高めたい。「誰ひとり取り残さない防災」をめざすデジタル大学生【隂山弘暉・19歳】
WEBとリアルの両面から人々の防災意識を高めたい。「誰ひとり取り残さない防災」をめざすデジタル大学生【隂山弘暉・19歳】
「気になる10代名鑑」の856人目は、隂山弘暉さん(19)。福島県で東日本大震災を経験し『誰ひとり取り残さない新たな形の防災』をテーマに、防災への対策やノウハウを伝える団体を立ち上げました。少しでも多くの人に防災の重要性 […]
https://steenz.jp/35734/

5. MIUさん「安全面への不安がネックに」

小学生のころから続けてきたダンスに加えて、演劇やミュージカルなど、幅広い舞台で活躍できるパフォーマーになるため、日々練習に励む19歳。

「マッチングアプリは使ったことがありません。

いちばんの理由は、犯罪や詐欺などのトラブルに巻き込まれるリスクがありそうで怖いからです。もし使うなら、本人確認など安全対策がしっかりしているアプリがいいですね。ただ、いまはそれでも使う気はあまりありません」

楽しむ心が武器!ステージから笑顔を届ける次世代のダンスパフォーマー【MIU・19歳】
楽しむ心が武器!ステージから笑顔を届ける次世代のダンスパフォーマー【MIU・19歳】
「気になる10代名鑑」の854人目は、MIUさん(19)。小学生のころから続けてきたダンスに加えて、演劇やミュージカルなど、幅広い舞台で活躍できるパフォーマーになるため、日々練習に励んでいます。自分が楽しむ心を大切にしな […]
https://steenz.jp/35206/

10代が感じるマッチングアプリに対する意見はさまざま。手軽に出会うことができて興味はある、やってみたいという声がある一方で、安全性やコスト、リアルとのギャップなど、慎重になるポイントも多いことがわかりました。

「もっと相手の情報を可視化するべき」「男女のコストを平等に」といった声もあり、これからのマッチングアプリがどのように進化していくのか、今後も注目していきたいですね。

Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。リアルを懸命に生きている若者を応援するため、パラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりの領域まで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

View More