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「政治」はセンシティブな話題じゃない!大学と現場を行き来して安全保障を実践的に学ぶ【いりえまほ・19歳】

「政治」はセンシティブな話題じゃない!大学と現場を行き来して安全保障を実践的に学ぶ【いりえまほ・19歳】

「気になる10代名鑑」の868人目は、いりえまほさん(19)。大学で安全保障について学びながら、国会議員のもとでインターンにも取り組んでいます。「政治や安全保障について、もっとオープンにみんなで考えたい」と感じているといういりえさんに、活動のきっかけや今後の目標を聞いてみました。

いりえまほを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

大学で安全保障や国際関係について学びながら、国会議員のもとでインターンをしています。政局や政策が作られていく流れを間近で感じられるのが、本当におもしろいです。

『自分の周りの素敵な人たちを守りたい、幸せにしたい』っていう、根底にある想いを実現したくて、自分の生活の延長上にある政治について考え、アクションを起こすようになりました。

経済や社会を動かすために必要なのが、政治というアプローチ。政治というと身構えてしまう人も多いかもしれないけど、決してセンシティブなものではないんです。みんなの生活に関わることだからこそ、もっと自分ごととして考えるべきだし、必要なときには意見を示すべきだと思って活動中です」

Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?

漠然とですが、安全保障に興味を持ち始めたのは小学校のころだったと思います。南シナ海や東シナ海の情勢変化が表面化してきたタイミングで、家族旅行で沖縄を訪れていて。これからは何が起こるかはわからないかもね、という家族のなにげない一言を聞いて、ドキッとしたんです。

楽しくて平和な日が続くものだと思っていたからこそ、これからもそれを維持するためにはどうすればいいんだろうって考え始めるきっかけになった出来事でした」

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

友人とヒッチハイクで、漁港のあたりを旅したときのことです。

漁船の事務所や町中など、政治にかかわるポスターがいろいろなところに貼られていて、しかもそれが普通の景色として存在していたんです。外国船を見かけたという漁師の方もいて、生活の中でも身近なものとして安全保障があるんだなって気づきました。

孤島・離島が多い日本だからこそ、やっぱりこれは取り組むべき問題なんだって改めて思いました」

Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

「インターン生は政治に関心がある人ばかり集まっているのですが、やっぱり周りの10代は、そもそも関心がなかったりすることが多くて。

自分のやっていることを話したり、政治について聞いてみたりしていると『現状に満足している』っていうリアクションをもらうこともあるんですよね。でも、その現状ってそもそもどんな現状? 何が社会で起こっている? と聞かれたら答えられる人って少ないんじゃないかって思います。

いきなり現場に飛び込まなくても、気になることは調べてみたり、人に聞いてみたりする、投票にいって意思表示をする、といったところから、一歩を踏み出してみてほしいなって思ってます

Q5. 将来の展望は?

政治をもっとシンプルに、わかりやすく伝えて、興味をもってもらうことから政治参加が始まると思うので、そういった活動をしていきたいですね。最近では、起業家のコミュニティにも入って、安全保障や国際関係を学べるボードゲームを開発しているので、もっと広めていきたいです。

また、もしできるならば、国境になっている離島に、学生でも直接足を運ぶことができるイベントを企画して、安全保障をもっと身近に、現場目線で考えてもらう機会も作りたいです。より民間に近い立場で安全保障についてアプローチすることで、人と人とのつながりや、生活を守ることに貢献できる存在になれればいいなと思っています」

いりえまほのプロフィール

年齢:19歳
出身:大阪市阿倍野区
所属:慶應義塾大学総合政策学部、国会議員インターン、Synapstadio(株)
趣味:遺跡巡り、ヒッチハイク、旅、人と話すこと、読書

いりえまほのSNS

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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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