世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、2025年の干支・巳年にちなんでおこなわれる、ヘビに関するイベントをご紹介します。
ヘビがなぜめでたいの? そういえば干支ってなんだっけ?
普段はそんなに気にしていないけれど、年末年始になると話題になる干支。1年を司るように動物があてられており、2025年は巳年で、ヘビの番になっています。
「十二支」も「干支」も、古代中国の暦から生まれた呼び方。本来は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」が別に存在しており、甲乙丙丁……といった並びの十干と、子丑寅卯……といった並びの十二支を組み合わせた「十干十二支」を略して「干支」と呼ばれるようになりました。
現在は「子丑寅卯……」の方だけを「干支」として使うことが多くなりましたが、本来は、「甲子(きのえね)」「乙丑(きのとうし)」のように、組み合わせて使われるものでした。十干と十二支の組み合わせは60通りあり、これが1周することを「還暦」と呼びます。そう、60歳のお祝いとして呼ばれている還暦はここから来ています。そして、いつのころからか、動物と結び付けられ、その年を表すキャラクターのように変化していったと考えられています。
来年の干支である「巳」つまりヘビは、怖いイメージを持たれる一方で、脱皮を繰り返すことから「死と再生、拡大の象徴」ともされています。神社にかかっているしめ縄は、ヘビが交尾をしているさまをモチーフにしているという説もありますし、財布にヘビの抜け殻を入れておくと金運が上がるという民間信仰や、蔵をネズミから守るとして歓迎する風習もあったと言います。
ちょっと怖いと思う方もいるかもしれませんが、そんなヘビと触れ合ったり、観察できたりする水族館や動物園などのイベントを見てみましょう。
白いニシキヘビが登場するかも!?首にヘビを巻いた撮影にチャレンジできる「iZoo」
12月1日〜1月10日は
ニシキヘビ🐍との記念撮影のバックパネルが特別仕様となっております‼️✨ニシキヘビとの
記念撮影が常時可能になっています📷✨2025年は【巳年🐍】
この機会にヘビの事がもっと好きなれるかも❓#爬虫類 #巳年 #ニシキヘビ pic.twitter.com/ROaHqymzvw— iZoo (体感型動物園イズー) (@iZoo_iZoo_) December 2, 2024
静岡県の爬虫類・両生類を飼育する動物園としては日本最大規模である体感型動物園「iZoo」。普段から、ニシキヘビを首に巻いての記念撮影(1回1,000円)ができますが、2024年12月1日(日)~2025年1月10日(金)の期間は、新年に合わせた特別デザインの背景が登場しています。
記念撮影に登場するニシキヘビは、その日の体調などに合わせさまざまな種類が登場しますが、中には幸運を呼ぶと言われている白いヘビが登場することも。会えただけでラッキーですが、幸運を呼んでくれるとしたら、さらにラッキーですね。
さらに数量限定ではありますが、来場者に、ヘビの脱皮片のプレゼントもあります。巳年のチャームとしてぴったりなアイテムをぜひゲットしてみてくださいね。また、爬虫類に特化した動物園であることから、たくさんのヘビの展示もされています。普段はあまり見られない姿を見てみて、ヘビの不思議さを体感してくださいね。
■ニシキヘビ記念撮影概要
会場/体感型動物園「iZoo」(静岡県賀茂郡河津町浜406-2)
http://izoo.co.jp/
新年特別デザイン背景の期間/2024年12月1日(日)~2025年1月10日(金)
ヘビみたいに長~い生き物も登場!干支展「UTA ZOO ~2025巳~」
ヘビは種類によっては水辺に現れたり、泳いだりする種類もいるので、水族館でもよく展示されています。香川県の四国水族館では2024年12月14日(土)から2025年1月26日(日)の期間、干支展「UTA ZOO ~2025巳~」を開催しています。
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ヘビの体の仕組みや毒についての解説、四国の山野で暮らすヘビについても紹介されます。日本固有のヘビである「アオダイショウ」のアルビノ個体など珍しいもののほか、“見た目がヘビに似た生きもの”も合わせて展示されます。ウナギやウミヘビが陸上のヘビとどう違うのか、要チェックです!
■干支展「UTA ZOO ~2025巳~」開催概要
https://shikoku-aquarium.jp/news/archive/794/
会場/四国水族館(香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4)
開催期間/2024年12月14日(土)~2025年1月26日(日)
神社とのコラボ企画も!干支展「謹賀新年 白蛇祭」
神戸の劇場型の水族館「AQUARIUM×ART átoa(アトア)」では、「アオダイショウ」のアルビノ個体が展示される干支展「謹賀新年 白蛇祭」を、2024年12月6日(金)~2025年1月5日(日)の期間で開催しています。
白ヘビは、その珍しさから、神社などに祀られることも多いのですが、アトア近くの兵庫県神戸市兵庫区に所在する和田神社でも、神の使いとして巳塚に祀られています。そんな和田神社の紹介と共に、白ヘビの秘密や、日本人とヘビとの関わりについて展示されています。
アトアでの展示を見たあとに、和田神社に初詣に行くのも良さそうですね。
■干支展「謹賀新年 白蛇祭」開催概要
https://atoa-kobe.jp/news/archive/2024/673.html
会場/AQUARIUM×ART átoa(兵庫県神戸市中央区新港町7番2号)
開催期間/2024年12月6日(金)~2025年1月5日(日)
巳年ならではのイベントに出かけてみよう
現代の暮らしでは、あまり身近ではなくなってきたヘビ。ですが、かつての日本では間違いなく身近で、畏怖の対象でありながらも、親近感の持てる生き物だったようです。怖いと思っている生き物でも、水族館や動物園に見に行って暮らし方や生態を知れば、ちょっとかわいいと思えてくるかもしれません。
Reference:
国立天文台「こよみ用語解説」
国立国会図書館「日本の暦」
Text:Itsuki Tanaka