「気になる10代名鑑」の869人目は、颯空さん(19)。路上ライバーをサポートするイベントの企画・運営をしながら、自身もシンガーソングライターをめざしています。「人生の壁にぶつかって悩んでいる人を救える曲を作りたい」と語る颯空さんに、活動への思いや、将来の展望を伺いました。
颯空を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「シンガーソングライターをめざしながら、路上ライバーのライブイベントを開催している学生団体『Emotion』で活動しています。
将来はシンガーソングライターになりたいという思いで、大学入学と同時に静岡から上京して、さまざまな音楽会社のオーディションを受けていました。先日、エイベックスが楽曲制作を監修するボーカリスト発掘プログラム『MUSIC BOOST』のオーディションに合格し、打ち合わせを進めています。レコーディングの段階まで進み、もうすぐ曲をリリースできる予定です。
学生団体『Emotion』は、大学の先輩が2年前に設立した会社のプロジェクトです。路上で活動しているアーティストがもつ想いをひとりでも多くの人に届けるというコンセプトで、路上ライブをやっている人を集めて、月に2回ほどイベントを開催しています。ぼくは、ライバーの方に声をかけたり、当日の進行を手伝ったり、イベント全体の企画と運営をサポートしています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校時代、人生のどん底のような気分のときに救ってくれたのが、優里さんの『ビリミリオン』という曲でした。高校に入学し、人の多い空間に馴染めずにいたのですが、優里さんの独特な歌声と、生きることに意味があると教えてくれる『ビリミリオン』の歌詞に惹かれたんです。通学時間に聞いては、もう一歩頑張ろうという気持ちと元気をもらっていました。
ほかにも、大学受験当日に、祖母からマルシィさんの『エール』が送られてきて。歌詞と、祖母からの想いが心に響いて、涙が止まらなくなったことを覚えています。
辛かったときに歌で救われたからこそ、次は自分の歌でたくさんの人に勇気を与えていきたいと思って、活動をはじめました」
Q3. 影響を受けた人物は?
「音楽を始めるきっかけとなった、シンガーソングライターの優里さんです。
路上ライブから活動をスタートさせて、有名になったいまでも昔と変わらない活動を続けているところや、路上でゲリラライブを開催してみたり、ファンの結婚式で歌ってみたり、初心を忘れずにいる姿が憧れです。『大勢でなくとも誰かの心に刺さるような曲作りをしたい』という姿勢や、人間性を尊敬しています」
Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?
「『Emotion』で、シンガーソングライターとして出演する側になりたいです。
いまは、大学のアントレプレナーシップ学部に通いながら『Emotion』の活動をしています。全体的な運営と企画をメインに、企画書の作成や、ライブの流れ、集客の方法など、音楽にとって必要な裏側をこの活動を通して勉強させてもらっていて。
いつかは、自分が出る側となって恩返しをしていきたいと思っています。自らイベントの企画をして、ワンマンライブを開催することができたら嬉しいです」
Q5. 将来の展望は?
「自分の音楽を通して、悩みを抱えている人を救うことです。
ぼく自身もそうですが、人生の壁にぶつかったとき、歌に助けられました。『自分の歌で救われた』と、そういってもらえるような曲作りをしていきたいと思っています。そのためにも、いまは路上ライブや、SNSで活動を続けて、小さなことから少しずつ積み上げていけたらいいなと考えています。
音楽で生きていけるように、オーディションや作曲の勉強も継続して、誰かの心に少しでも届くような曲が作れるようになりたいです」
颯空のプロフィール
年齢:19歳
出身地:静岡県沼津市
所属:武蔵野大学アントレプレナーシップ学部、株式会社Esfiida
趣味:YouTube鑑賞、カラオケ
特技:縄跳び
大切にしている言葉:いつでもポジティブ
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Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano