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カフェ経営に挑戦中の中学生店長。笑顔であふれる場をつくっていきたい!【柚葉・14歳】

カフェ経営に挑戦中の中学生店長。笑顔であふれる場をつくっていきたい!【柚葉・14歳】

「気になる10代名鑑」の859人目は、柚葉さん(14)。代々木にあるイノベーション創出を目的とした拠点『DICT CUBE 代々木』で、定期的にカフェイベントを開催しています。「何度も来たくなるカフェ」をめざして挑戦し続けたいと語る柚葉さんに、活動を始めたきっかけや、将来の展望を根ほり葉ほりうかがいました。

柚葉を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

年に2回『Café de DICT』というカフェを開いています。代々木にあるイノベーション創出を目的とした拠点『DICT CUBE 代々木』で、夏と冬に開催していて、毎回テーマを変えながら来てくれたお客さんが楽しめるよう工夫しています。

これまでに3回ほど開催していますが、お客さんも、手伝ってくれる仲間も、少しずつ増えてきて。活動の幅が広がってきている印象です。これからも、何度も通いたくなるようなカフェをめざしていきたいです」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

中学2年生のとき、カフェのお手伝いをしているYouTubeを見たのがきっかけです。

それまでも、ファミレスや、カフェの店員さんが笑顔で接客しているのを見て『素敵だな』と憧れていましたが、その動画をみて『わたしもカフェをやってみたい』と背中を押されました。『DICT CUBE』でのカフェは、以前おこなわれたイベントに参加したとき、『カフェをやりたいんです』とお話しさせてもらって、スタートしました。母に手伝ってもらいながら企画書を書いたり、打ち合わせやメニューを考えたりしています。

カフェは、お客さんと身近に接することができる場所です。人と人とのつながりが深くなる空間だと感じていて、笑顔があふれる温かいカフェにしていきたいと思っています」

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

「カフェをやっていなかったら、出会えないような人たちと出会えたことです。

『DICT CUBE』には、音楽や写真、医療、教育など、幅広い職業や年齢のプロたちとお話をすることができて、自分の中の視野が広がる気がするんです。

ほかにも、カフェでビンゴ大会を開催したことも印象に残っています。普通のカフェではあまりやらないと思いますが、『ビンゴ大会楽しかった!またやってほしい』と言ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。普通と違うことをするのは勇気がいるけれど、お客さんや一緒にやっている人たちが喜んでくれると、やってよかったなって思います」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?

お客さんを笑顔にすることはもちろん、一緒にやっている仲間を大事にする気持ちを大切にしています。

いまのメンバーは、友だちや兄弟を含めて5人。カフェでのお仕事は未経験の中学生や、小学生たちです。メニューを一緒に考えたり、店長としてみんなが楽しくできるように声をかけ合ったり、コミュニケーションも大切にしています。

12月に開いたカフェでは、キウイを使ったメニューを出しました。スタッフみんなで静岡県の東伊豆町の、日本でいちばん古いと言われているキウイ農家『佐藤農園』さんを訪れて、キウイの受粉と収穫のタイミングで、農園のお手伝いをさせていただいたんです。収穫のお手伝いに関わったキウイを、農家さんのご厚意でいただいて、キウイを使ったメニューを提供することができました。みんなでイチから考えて行動すると、やりがいと楽しさが増していくような気がしています」

Q5. 将来の展望は?

まだ漠然としていますが、人を笑顔にできる仕事を続けていきたいと思っています。

そのためにも、まずは、カフェの経営を続けていきたくて。最近は、自分でお金の管理をしていけるように経理にも関わり始めて、集客の方法や、次のメニューを考えています。また、わたし自身がチームをまとめていくために、意見をしっかりと言える人になりたいです。考えていることや、感じていることを自分から伝えられるように頑張っています。

これからも『笑顔であふれるカフェ』をめざしていきたいです」

柚葉のSNS

★YouTube

柚葉のプロフィール

年齢:14歳
出身地:東京都
所属:中村中学校、DICT CUBE TOKYO
趣味:お菓子作り
特技:大声を出すこと
大切にしている言葉:この世で出会った全ての「縁」が人を育てる教師になる

Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。リアルを懸命に生きている若者を応援するため、パラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりの領域まで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

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