世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、ホリデーシーズンを彩るサステナブルなイルミネーションについてご紹介します。
2024年のイルミネーションは発電方法に注目!
今年も、クリスマス気分で街が華やぐ季節を迎えました。この時期、各地で毎年恒例となっているイルミネーションですが、近年、SDGsの観点からそのあり方が見直されつつあります。リサイクル素材でつくられたオーナメントを使ったり、エネルギー源をグリーン電力にしたりと、持続可能性に考慮したイルミネーションが多く登場しているのです。
その中でも今季、特に注目したいサステナブルなエネルギーにこだわるイルミネーションをチェックして見ましょう。
エネルギーの地産地消!「目黒川みんなのイルミネーション」
はじめにご紹介するのは「目黒川みんなのイルミネーション」。桜並木で名高い目黒川沿いは、毎年冬季になると桜色のLEDライトによってきらびやかに照らされています。
通称「冬の桜®」と呼ばれるイルミネーションのエネルギー源となるのは、使用済みの食用油からつくられた「バイオディーゼル燃料」。再生可能エネルギーの一種であるバイオディーゼル燃料は、植物油を原料とした軽油代替燃料です。CO2を排出しないことや、輸入頼みとならないなどのメリットがある、次世代型燃料として注目されています。
「目黒川みんなのイルミネーション」では、地域の飲食店から出た廃油や、個人からの協力により集められた廃油を元にイルミネーションのエネルギーをまかなっています。これは、100%自家発電でイルミネーションを点灯する、日本初の取り組みだそうです。
「地産地消エネルギー」によるイルミネーションが楽しめるのは、2025年1月13日(月・祝)まで。目黒川沿い約2.2kmにもなる、サステナビリティあふれる灯りをチェックしてみてください。
自転車を漕いでイルミネーションに灯りを!「BEB サステナブルクリスマス」
続いて紹介するのは「星野リゾート BEB5軽井沢(ベブ)」が手がける、「自転車をこいで発電する」参加型のイルミネーションです。
このイルミネーションは、ふたり乗りのタンデム自転車を協力してこぐことで点灯する仕組みになっています。エコ仕様なことはもちろん、友人や家族などとはしゃぎながらペダルをこぎ進めている内に、身も心もポカポカしてきそうですね。
このイルミネーションは、同施設で2024年12月1日から25日にかけて開催されている「サステナブルクリスマス」の一環として実施されています。間伐材をアップサイクルしてつくられたクリスマスツリーや、フードロスとなる食材を使用したクリスマスカップケーキなどと合わせて楽しめば、すてきな冬の思い出を残せそうですね。
サステナブルな灯りで、ひと味違う魅力を発見してみよう
イルミネーションも、エネルギー消費を持続可能なものにしていこうとする動きが次々と登場しています。「今年のホリデーシーズンはどこのイルミネーションを見に行こう」と悩んでいる人は、その輝きを楽しむことに加えて、ぜひサステナビリティにも目を向けてみませんか。
Text:kagari