世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、カンロの取り組みについてご紹介します。
「ピュレグミ」や「カンロ飴」のパッケージが雑貨に変身
「ピュレグミ」や「カンロ飴」で知られるカンロ株式会社(以下:カンロ)は、サステナビリティを意識した取り組みの一環として、製造工程で出てしまう廃棄包材のアップサイクルをおこなっています。2024年には、デザインファームである株式会社ペーパーパレードと協力し、ピュレグミやカンロ飴の廃棄包材からグッズを開発。そのグッズを、10月25日に開催された「森の市」や、11月3日の「みんなの川崎祭」にて販売しました。
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今回販売したグッズは、2023年に行ったクラウドファンディング「世界にひとつだけの、パッケージアップサイクル」にて好評であったもの。どちらもポップな色合いが目を引き、カンロ飴のグッズに関しては少しレトロな印象も受けます。また製造面では、グッズのベース部分は職人さんが廃棄包材の切り取りから縫う作業までを担当し、ひとつひとつ丁寧に作り上げたそうです。
ちなみにクラウドファンディングは、当初の目標金額を大幅に上回る275%の支援が集まったとのこと。廃棄包材のアップサイクルに対する注目度の高さが伺えます。
商品分野ではサステナブルなライン「ヒトツブカンロ earth」も誕生
カンロが展開するブランド「ヒトツブカンロ」では、2022年にサステナブルラインとして「ヒトツブカンロ earth」が誕生しました。資源の循環や、環境配慮を意識した商品を展開しています。
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例えば、これまで捨てられていた、清見みかんを絞ったあとに残る繊維質「清見パルプ」を、美味しいグミに生まれ変わらせ「リ ミカングミ」と名付けて発売しました。
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その他にも、サトウキビやトウモロコシを原料とする、生分解性の素材を使用したハンドタオルや、規格外で販売できないカンロ飴と、未利用田んぼで育てたお米から作ったアルコールを使用したウエットティッシュなどもあります。このように飴やグミにとどまらず、多様な商品を幅広く展開している点が「ヒトツブカンロearth」の特徴です。
地域貢献や食育などにも力を注いでいる
さらにカンロでは、「糖に対する正しい知識の普及」「ゆかりのある地域への貢献」「ブランド価値の向上」などにも取り組んでいます。1992年から、生産拠点がある地域の保育園や幼稚園、高齢者施設、福祉施設などに商品を贈る活動もしており、2024年は、8,640個のカンロ飴やピュレグミを計116か所に贈ったそうです。
その他にも、地域の小学校からの要望に応えて、2024年には工場見学を実施しました。オンラインでグミ製造の一連の流れを見てもらい、グミ作り体験もおこなったそうです。スクリーン越しではあるものの、普段食べているグミがどのように作られているのかを見学できたのは、子どもたちにとっても良い経験になったでしょう。
サステナブルな活動をおこなう企業と、個人にできること
人や環境、地域と、さまざまな取り組みをおこなうカンロのような企業は、これから先も増えていくはず。自身が暮らす地域や、お気に入りのお店やメーカーなどにも、サステナブルな活動をおこなっている企業がないか調べてみると、面白いかもしれません。そして余裕があれば、活動を見守るだけではなく、その企業の商品やサービスを購入し、応援してみてはいかがでしょうか。
Text:Yuki Tsuruda