タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「今年ハマったモノやコト」。2024年も終盤、今年はどんな年だったでしょう。年の瀬に1年を振り返るのも年末の楽しみのひとつです。ティーンが今年1年で夢中になった趣味や、熱中した分野や挑戦したこと、魅力に感じたコトとは?印象的なエピソードも合わせて、5人のティーンへ聞いてみました。
1. 榊原さん「携わった活動から取材やラジオの出演など幅が広がり、とても充実感を覚えた1年」
「所属している『i-GIP 2024 KANTO』 の活動で、とても充実した1年となりました。
中高生向けのヘルスケア課題解決プログラム『i-GIP 2024 KANTO』に約半年間にわたって携わりました。活動に携わりはじめてから、メディアやラジオに出演する機会も増えて。中高生のサポートと多くの人々との出会いが、わたしを成長させてくれました。
活動をしているからこその体験がたくさんできました!関わった全ての方に感謝するとともに、『i-GIP 2024 KANTO』の活動で得た経験を、次につなげていきたいです」
2. 舟橋遼亮さん「子どもたちのサポートではじめた『生成AI』が、いつの間にか自分の進む道に」
「今年ハマったのは『生成AI』です。
専門家の方にも会って話を聞いたり、自分でもいろんな生成を試したりするうちに『自分も生成AIの専門家になりたい』と思うようになっていました。これからの未来に絶対役立つ技術だと思うし、これが自分の進む道になるかもと感じています。
いまは、子どもたちが『Claude』や『ImageFX』などの生成AIを使ってアイディアを形にするサポートをしています。最初はちょっとした興味だったけど、実際に子どもたちが生成AIを使って発想を広げる姿を見て、自分の中でも『もっと知りたい、深めていきたい!』って気持ちがどんどん強くなりました」
3. 笹岡岳史さん「生演奏で聞く『オーケストラ』に魅了された1年」
「ハマったものは『オーケストラ』です。パートナーがいくつかのオーケストラでトロンボーンを演奏しているのをきっかけにハマりました。
いままでは、なんとなく聴いていただけのオーケストラが、曲の成り立ちや作曲者についてなどを考えながら聞くようになりました。演奏会にも、足を運ぶようになり生の演奏を聴くことで、さらに魅了されてました」
4. 有楠さん「感情を言葉にするプロジェクトを立ち上げ、多様な生き方をしているオトナに出会った」
「今年、自分の中でのいちばん大きな出来事は、渋谷にある『SHIBUYA QWS』というインキュベーション施設で、プロジェクトメンバーになったことです。サブカルチャーを通して、思春期の高校生たちが言葉にできない感情を言葉にするプロジェクトをたちあげました。
DJをしている方や、会社員でも型にはまらず活動している方など、さまざまな生き方をしている人に出会って。かっこいいなと感じる大人たちと接することができました。自分が想像している以上に、多様な生き方をしている人たちの姿があることに衝撃を受けました」
5. 志賀遥香さん「日本舞踊を世界に広めたいという思いで、三味線から英会話に挑戦」
「今年いちばんの挑戦は、三味線と英会話です。『日本舞踊を世界に広める』という夢のために、はじめました。
今年の夏休みに、活動の一環として韓国に留学に行ったんです。韓国語は勉強中だったこともあって、言語の壁に苦戦しました。それから国際化をより意識するようになって。いまは、毎日のように英会話を習っています。海外の方と英語で話しながら日本舞踊を紹介することで、英語の習得とともに、日本舞踊の魅力をさまざまな国の方に伝えることができています。
また、日本舞踊技術の向上のために、独学で三味線にも毎日触れて、練習に励んでいます」
2024年にティーンが夢中になったコトや、ハマったモノについて聞いた今年ラストの【10代リアルVOICE】。
日々、忙しく活躍している10代たちは、取り組んでいる活動をはじめとして、趣味や習い事、新たな出会いまで、多くの経験を得た1年だったようです。プライベートも大切にしつつ、一生懸命に活動する姿に勇気をもらえますね。1年の締めくくりとして、今年ハマったコトやモノを振りかえってみるのはいかがでしょうか。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano