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ポジティブな経験をデザインしたい!建築をベースに、アプリ開発にも挑戦するデザイナー【Ryusei・19歳】

ポジティブな経験をデザインしたい!建築をベースに、アプリ開発にも挑戦するデザイナー【Ryusei・19歳】

「気になる10代名鑑」の810人目は、Ryuseiさん(19)。アプリ開発から廃ビルでのイベント開催など、デザインや企画を通してさまざまなことに携わっています。人との関わりや対話をテーマに、ポジティブな空間をつくりたいというビジョンをもつRyuseiさんに、将来の夢や活動のきっかけについて聞いてみました。

Ryuseiを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れていることは?

「みんなが笑顔になれるような、ポジティブな空間づくりをめざして、活動しています。

『Street』という団体の代表をやっていて、そこで「散歩アプリ」の制作をしています。マップと連携して、近くのおすすめのスポットが出るようなサービスで。地域の活性化や、普段生活している場所をポジティブな空間に変えていきたいという思いから、制作を進めています。

それとは別に、建築家の木津潤平さんが藤沢市で展開している『391 landscape theatre』という団体にも所属しています。そこでは、廃ビルで地元アーティストのライブやパフォーマンスのイベントを開催しています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

母が病院に勤めていて、小さいころから病院に行く機会が多かったんです。でも子どものころは、病院って、注射とか怪我とかの怖いイメージで、嫌いでした。

あるとき、祖母が末期のがんを患っていると知らされて。ちょうどコロナ禍だったので、面会できない状況だったんですけど、特別に面会が許されたんです。久々に祖母と話ができて、「病院って怖いだけの場所じゃなくて、家族と話せる場所でもあるんだ」って思ったんです。この経験で、病院を嫌いじゃなくなりました。

父が建築業だったことから、幼いころから建築にはなんとなく関心がありました。そして自分も、人とのかかわりを感じられるような、温かい空間をつくりたいと思ったことがきっかけです」

Q3. 活動を続ける中で、印象的な出会いはありますか?

『Street』で活動している友人です。大学のAO受験対策の塾で出会って。一緒にいるうちに、受験が終わったら、ふたりで何かやってみたいねっていう話になって。

すごく熱いヤツで、いつも刺激をもらっています。人がワクワクするものをつくりたいという思いを共有できているので、ふたりでいろんなことを考えているときが、いちばん楽しい時間です」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

大学のAO受験生のためのアプリ開発を企画しています。AO入試は、やりたいことが具体的にイメージできていることが重要なので、自分だけでは対策が難しいという課題があると思っていて。

なので、AO受験の情報の一括管理や、合格率などのデータ、合格者の体験談をまとめて、共通教材のようなアプリをつくりたいと思っています。一般受験生にとっての赤本みたいな、そんな存在になれば、多くの人にとっての助けになるんじゃないかな」

Q5. 将来の展望は?

いまは建築やアプリをデザインをしていますが、将来はプロダクトだけでなく、人の経験をデザインしたいと思っています。

嫌な経験があると、その場所を嫌いになってしまいますよね。例えば、病院は注射される場所から嫌い、とか。だから、人にいい経験を与えて、ポジティブな空間をデザインしたい。それは子どもにとっては遊具かもしれないし、若い世代はアプリかもしれないし、建物そのものかもしれない。

自分が何をデザインするのが向いているのか、いろんなデザインに挑戦して、探していきたいです。」

Ryuseiのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都
所属:慶應義塾大学環境情報学部、391 landscape theatre、Street
趣味・特技:散歩、お絵描き
大切にしている言葉:怖がるんじゃなくて、わくわくする!

Photo:Nanako Araie
Text:Koyuki Michishita

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Koyuki Michishita

ライター

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