タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「飲食店の選びかた」について。SNS等で話題のお店などの情報が探しやすくなっている反面、飲食店レビューサイトをめぐる裁判や、Googleマップをはじめとした地図アプリの口コミに関する裁判など、社会問題化している側面もあります。そんな時代に、リアルな10代は、何を見て飲食店を選んでいるのでしょうか。お店選びのポイントやこだわり、SNSで話題のお店には興味があるのかなど、4人のティーンに聞いてみました。
1. 春原崇寿さん「レビューを見て決めています。Googleと食べログを比較することも」
「飲食店を決めるときは、レビューを見て決めることが多いです。Googleと食べログで、比較することもありますね。
SNSで話題になっているお店には、行ってみたいと思って調べることもありますが、実際にはあまり行けていません。予約して行くような夜ごはんのお店とかは、Instagramで探しています。ホットペッパーグルメもよく使います。近所で食べに行くときは、決まった店に行くことがほとんどで、新しいお店を探すことはないです」
2. 小磯由衣さん「友達と約束しているときは、SNSで話題のお店を調べてから行きます!」
「友達とごはんを食べに行くときは、その場で見つけた美味しそうなお店に入ることもありますが、事前にお店を調べてから行くこともあります。SNSで話題になっているお店に行くことが多いです! おしゃれなカフェに行きたいときは、友達と相談して、お店を決めています。
初めて行く場所では、Googleで検索をして、近くにあるおいしそうなお店を探します。その場で見つけたお店に入るときは、値段や食べたいものがあるかを、必ずチェックしています」
3. 村上太栞さん「SNSで見ても結局行かないことがほとんど。量とコスパ重視です」
「Instagramで、ごはん屋さんのレビューをまとめたアカウントをよく見ています。でも、実際に行くかといわれるとそうではなくて……。地方に住んでいることもあって『東京のお店はおいしそうなものが多いなぁ』と思いながら眺めています。SNSは、自分の中で飯テロを受けている感覚ですね。
飲食店を決めるときは『量とコスパ』を重視しています。結局、流行とかはあまり関係なくて、近場で、できるだけ安く、たくさん食べられるところに行くことが多いです。他には、回転寿司店の公式サイトで、季節のフェアやキャンペーンなどはチェックしています」
4. Miyabimaruさん「グルメサイトやアプリは使わずに直感で。でも甘いものだけはしっかり調査します」
「基本的に自炊することを意識していて、外食はあまりしません。ただ、値段が手ごろなのにおいしいチェーン店は好きです。友達といるときは、あまり値段や評判は気にせず、『おいしそうだな』という直感をあてに、突入することが多いです。
あとは甘いものが好きなので、期間限定のデザートが登場することを知ったら、それについて調べあげてから食べに行きます。
食べログなどのグルメサイトやアプリは、あまり使っていません。使うこと自体に抵抗はないのですが、Googleマップで経路だけ調べる感じです」
SNSやサイトの情報を見て飲食店を決めている10代もいれば、SNSは見るけど、結局はコスパや量を重視しているという声もありました。また、サイトやアプリをあまり使っていないという声も聞かれます。情報を取捨選択しながらも、状況や場面に応じて自分に合ったお店を決めているようです。10代が何を決め手に飲食店を選ぶのか、これらも気にしていきたいですね。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano