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『inochi未来プロジェクト』が手掛けるプログラムへの参加が転機に。若者の力で医療の課題解決をめざす【榊原・19歳】

『inochi未来プロジェクト』が手掛けるプログラムへの参加が転機に。若者の力で医療の課題解決をめざす【榊原・19歳】

「気になる10代名鑑」の778人目は、榊原さん(19)。医学部に通い、日々学業に励みながらも、中高生向けのヘルスケア課題解決プログラムに参加して、その団体の運営にも関わっています。高校時代の活動への参加がその後を決めるターニングポイントになったと語る榊原さんに、この活動を始めたきっかけや直面している困難など、根掘り葉掘りきいてみました。

榊原を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れている活動は?

「『一般社団法人inochi未来プロジェクト』がおこなっているプロジェクトのひとつで、『inochi Gakusei Innovators’ Program(i-GIP)』という、大学生が運営している中高生向けのヘルスケア課題解決プログラムに参加しています。わたしは『i-GIP 2024 KANTO』の副代表兼広報統括として、教育プログラムの運営やホームページ更新・SNS管理をしています。

『i-GIP』では、若者の力でヘルスケアの課題を解決することを理念として、中高生と大学生メンターが、医療の分野で課題解決に取り組んでいて。専門家の講演を通じて知識を深め、当事者へのヒアリングをおこない、課題を発見するんです。さらに、その課題に対する解決策を考案して、社会実装をめざします」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

高校1年生のとき、クラスメイトに誘ってもらって、i-GIPに参加したのがきっかけです。コロナ渦で充実した学校生活が送れなくて、どこかで物足りなさを感じていて……。それを補いたいという気持ちがあったので、i-GIPに応募しました。

結果として、わたしの高校生活や将来のビジョンを変えるきっかけになりました。医学部への進学を決めるのにも、大きく影響したなと思います。

そして大学生になったいま、今度はメンターとして携わりたいと思って、i-GIPに戻りました」

Q3. これまでに印象的な出来事はありますか?

高校1年生でi-GIPに参加したとき、自分たちで考えた解決策をプレゼンした体験が、とても印象に残っています。

それまで、人前で、しかも大きな舞台でプレゼンをする機会なんてなかったから、とっても緊張したけど、自分たちのアイディアには自信があったんです。だから、審査員の方から『ぜひ実装しましょう』と言ってもらえたときは、結果が報われたような気がして、とても嬉しかったです。

でも実際、このアイディアは社会実装が叶わなくて……。社会に実装することの本当の難しさや、いいアイディア止まりの課題解決じゃダメなんだと強く感じたんです。その想いは、いまの活動でも活きていると思います」

Q4. 活動をする中で、つらかったことは?

高校のときは、i-GIPの活動と、学校での勉強や部活動との両立が大変でした。バスケットボールが大好きで、部活も熱中してやっていたので。すごく忙しいと、充実しているなぁと感じるときもあれば、なんでこんなことやっているんだろう、とふと思ってしまうときもあって……。

そんなときは、i-GIPに参加したばかりのときの、新しい挑戦へワクワクしていた気持ちや、自分たちの課題解決を求めている人がいるという事実、そして試行錯誤したのちに見えてきたアイディアが生まれる瞬間や、自分が困っているときに助けてくれるチームメンバーの存在など、嬉しかった経験を思い出しました。そうやってモチベーションを取り戻して、充実感を再び感じていたんです」

Q5. 将来の展望は?

まずは6年間、医学部の勉強に励み、医師国家試験に合格して、医師免許を取得することが目標です。その後は、医師として臨床の現場で働くのか、研究医になるのか、スポーツドクターとして大好きなバスケに携わるのか、それとも他の職業に就くのかはまだわかりません。

でも、これからの大学生活の中での学びや、i-GIPの活動を通した出会いなどを大切にしながら、できるだけ多くの視点や選択肢をもって、最終的には自分自身で決めた決定をやり遂げられるような将来にしたいと考えています」

榊原のプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都
所属:関東圏の医学部医学科、i-GIP 2024 KANTO
趣味:スポーツ観戦、ドラマ鑑賞
特技:バスケットボール
大切にしている言葉:The decision is yours(『プラダを着た悪魔』より)

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Photo:Nanako Araie
Text:Otoha Tanaka

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Otoha Tanaka

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