「気になる10代名鑑」の784人目は、Kazuki Shiinaさん(19)。服飾の専門学校で服づくりを学びつつ、デザイナーではなくディレクターとして、幅広い視点でファッションについて考えていきたいというビジョンをもっています。Kazukiさんに、今後の展望について詳しく伺いました。
Kazuki Shiinaを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れている活動は?
「バンタンデザイン研究所で服づくりを学んでいます。必死に食らいついていて、デザインや縫製の技術、服のしくみを理解することに努めています。専攻はファッションデザインなのですが、SNSや発信活動にも力を入れて取り組んでいます。デザイン科の人って、プロモーションまで組み立てて考えている人がそれほど多くないと思っていて。でも僕はいかに差別化して、自身のブランディングを確立できるかが大事だと思っています。
だからこそ僕は、ファッションデザインにとどまらず、プロデュースの視点を持つことを大切にしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?
「ファッションを好きになったきっかけは、小学生のとき。当時好きだったブランドのニットを母に買ってもらって、それを小学校に着て行ったんです。そうしたら、おしゃれ番長的な存在の子に『おしゃれだね』と言われて。
ただ好きで着ていただけなんですけど、『これがおしゃれなんだ!』って初めて感じることができて、すごい嬉しかったんです。それが原体験となって、いつの間にか自分でも、そういったクリエイティブの世界に強く惹かれるようになっていました」
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Q3. 活動のテーマはなんですか?
「『NARUTO』の主人公のように、“まっすぐ自分の言葉は曲げねえ”をモットーにしています。
僕はもともと、ファッションデザイン科じゃなくて、ファッションプロデュース科を志望していました。デザイナーとして活躍したいというよりも、アパレルビジネス全体について、ディレクターというポジションで関われたらいいなと思っていたので。でも、オープンキャンパスなどで話を聞くうちに、アパレルをやるなら、どういう過程を経て服ができるのか、そのしくみはわかったほうがいいなと感じて、デザイン科を選択しました。
だから正直、ミリ単位でパターンを引いたり、ミシンで縫製したりするのは、手先が不器用な僕にはとてもつらかったです。でも愚直に取り組むうちに、次第に好きになりましたし、やっぱり服づくりの知識は学んでおいて良かったなと思っています」
Q4. 活動を続けている中で、印象的だった体験は?
「同世代のクリエイターとの出会いです。特に、学校で出会ったデザイナーたちとのつながりは、とても印象深い思い出です。
それぞれ、デザイナーとしての目標はありつつも、ひとつのコンセプトのもと、作品をつくって、世の中に発信したんです。それできたというのが、とても貴重な経験になりましたし、同時に『僕たちはここまでできるんだ!』という自信にもつながりました」
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Q5. 今後の展望は?
「面白いクリエイションを、ファッションを通して仕掛けていきたいです。イベントからアパレルまで幅広く手掛ける『5Windows Freak』のみなさん を尊敬しています。東京の下町を拠点に活動するクリエイティブチームなんですけど、その人たちから、とても刺激を受けていて。
とにかくクリエイティブにこだわり続ける彼らを尊敬していますし、どう届けるかまで考えて設計していくことが大事だっていうことを教わりました。そのためには、自分も妥協しないディレクターでありたいと、強く思っています」
Kazuki Shiinaのプロフィール
年齢:19歳
出身:東京都葛飾区
所属:バンタンデザイン研究所 ファッション学部
趣味:音楽を聞くこと、イベントで遊ぶこと、キャンプ
特技:人と話すこと
大切にしている言葉:生まれたからには生きてやる(THE BLUE HEARTSの『ロクデナシ』の歌詞)
Kazuki ShiinaのSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Ayuka Moriya