「気になる10代名鑑」の761人目は、小菅颯馬さん(19)。大学で国際関係や国際法について学び、将来は学びを活かした職業に就きたいというビジョンをもっています。近年のロシア情勢を目の当たりにしたことで、学びの方向性を決めたと語る小菅さんに、これまでに印象的だった出来事や、最近あたらしく始めた挑戦についてお聞きしました。
小菅颯馬を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「国際関係論や安全保障論、国際法など、もともと興味があった分野を学びながら、他のジャンルの学問にも意識的に触れることで、さまざまな視点を養っています。
国際法は、国際政治において、とても重要な役割を果たしていますが、国内政治体制における法律が果たす役目とは、異なる側面もあって。だから、国際法を学習するにあたっても、関連する法学や国際政治を学びながら、学習を重ねたいんです」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「2014年のクリミア併合と、2022年のロシアによるウクライナ侵攻です。
クリミア併合に関しては、国家によって、選挙と称する活動が行われ、他国の領土を実効支配する過程を見せつけられ、選挙とは何かを考えるきっかけになりました。ここで、国際政治の面白さの片鱗に触れたのかなとも思っています。
ウクライナ侵攻に関しては、常任理事国であるロシアが、国連憲章によって守られていた国際秩序を破ったことがとても衝撃的で。侵略行為に関する報道を見たときに、安全保障や国際法分野に強く惹かれ、国際政治や国際法を学ぼうと決心する大きなきっかけになりました。
もともと法律分野を専攻しようと思っていたのですが、テレビで活躍されている学者の方たちを見て、国際法に興味をもったんです」
Q3. これまでに印象的だった出会いは?
「昨年参加した安全保障についての学会での、著名な先生方や、同じ学問を学ぶ同世代の人たちとの出会いです。同じ分野を学んでいるだけあって、すごく息が合うし、自分の学びのモチベーションが大きく上がった経験でした。
また、他の学会の懇親会で、僕が強く影響を受けた『戦争はいかに終結したか』という本を書いた千々石泰明先生にお会いすることもできて。ふた言くらいしかお話できなかったのですが、『がんばってね』と言っていただけて。とても嬉しかったです」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「さまざまな語学に触れることです。英語は以前から学習しているので、引き続き磨き上げていくことを目標に学習しつつ、最近は中国語の学習もしています。
言葉っていうのは、いろいろな国の価値観を構成するひとつだと思っていて。翻訳を通してしまうと、どうしても発言のニュアンスが変わってしまうんです。相互理解のためにも、言語はものすごく重要なものだと思うんです」
Q5. 将来の展望は?
「国際法の学びを活かせるような職業に就きたいです。いまのところ、大学卒業後は大学院に進学して、さらに学びを深めたいと思っています。
大学、大学院を卒業した後は、日本と海外をつなげる役割を果たす貿易関連の職業や、官公庁へ就職し、海外に関わりたいと考えています」
小菅颯馬のプロフィール
年齢:19歳
出身地:茨城県守谷市
所属:筑波大学社会・国際学群国際総学類、現代視覚文化研究会
趣味:散歩
大切にしている言葉:無知の知
Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi