「気になる10代名鑑」の752人目は、雅樂さん(17)。全国の地域のお祭りやイベントに訪れてその様子を撮影してSNSで共有するという活動をしています。将来は医療系の仕事に就きたいと語る雅樂さんに、活動をはじめたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました
雅樂を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を注いでいる活動は?
「さまざまな地域で開催されるイベントやお祭りに行って、その会場での笑顔があふれる瞬間や、楽しい雰囲気を撮影し、SNSで共有しています。
僕は写真を使って、『生きていて楽しい』と思える未来をつくり上げていきたいと思っていて。その中でも特に、コミュニティの絆や笑顔を写真におさめたくて、東京以外の地域にも積極的に訪れています。
また、活動に対する熱意を持った人をもっと増やしたいと思って、『学生団体C&F』を立ち上げました。個人のやりたいことを尊重し、未来を変えるというコンセプトで活動しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「もともと、思い出を残すことが大好きだったので、小学生のときからよくデジカメで写真を撮っていました。中学2年生のとき、写真を仕事にできたら楽しそうだな、と思ったのが活動を始めたきっかけです。
勢いのまま団体を立ちあげて、カメラマンを集めて、自分ではなかなか上手に写真を撮れない人からの依頼で撮影をする、という活動をしていました。当時は一眼レフなどではなく、『身近なものでプロ並みの写真を撮る』ことを意識していたので、スマホのカメラで撮影していたんです。
この団体は受験のタイミングで解散してしまったんですけど、活動を通して人の笑顔を見るのが好きだということに気づいて。笑顔あふれる未来をつくるために、写真の力を使っていきたいと思うようになりました」
Q3. 活動において、悩みはありますか?
「同世代のクリエイターの作品を見ると、自分は勝てるのかなと自信がなくなって、落ち込むことがあります。SNSの投稿を見ると、僕よりも技術が高い人はたくさんいるし、自分にいい写真が撮れるのか……と考えたりすることも。でも、ひと晩寝ると立ち直って、むしろもっと頑張ろうと、やる気をもらえるような気がします。僕の強みはコミュニケーションを重視した撮影なので、笑顔を引き出すことに力を入れていきたいです。
あとは、交通費にはいつも頭を抱えてます。いろんな地域に行って活動しているので、馬鹿にならなくて。先方に負担してもらうこともありますが、自費の場合は、撮影費で賄うように頑張っています」
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Q4. 最近、新しく始めたことはありますか?
「端材を使って家具をつくったり、海洋ごみからピアスをつくったりといった、アップサイクル活動を始めました。
僕が住んでいる地域は空き家は多くて、最近、空き家を壊す取り組みが始まったんですけど、そのときにたくさん端材が出るんです。端材はすごく強度があるのに、そのまま捨ててしまうのはもったいないと思って、それで家具がつくれたいいなと思ったんです。
アクセサリー制作のほうは、ビーチクリーンに興味があったので、実際に参加したんですけど、ごみを拾うだけじゃ何も伝わらないから、身近なアクセサリーにしようと思ったんです。僕は暇な時間があるのが嫌なタイプなので、これからもどんどん新しいことに挑戦していきたいです」
Q5. 今後の展望は?
「将来は医療系の仕事に就きたいと考えています。写真の活動を始めたのも、『人の役に立ちたい』という思いが根底にあって。たくさんの人の笑顔をつくり出して、『ありがとう』と言ってもらえるような人になりたい。
もっとたくさんの人を助けることができる仕事は何か考えたときに、医療で人を救っていきたいと思うようになりました。大変だということはもちろんわかっていますが、むしろそれが自分の生活にプラスされるのが、いまから楽しみです。
カメラはずっと続けていきたいです。もっといろんな場所を訪ねて、笑顔あふれる写真を撮影して、楽しい未来をつくっていけたらと思っています」
雅樂のプロフィール
年齢:17歳
出身地:千葉県
所属:木更津総合高校、学生団体C&F、学生団体クリエイティブ、アースデイ東京ユース
趣味:読書・写真・運動・旅
特技:瞬間記憶
大切にしている言葉:優れるな異なれ
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