「気になる10代名鑑」の792人目は、Ritoさん(16)。テクノロジーの力を使って、誰もが自分らしさを発揮できる社会を実現させたいというビジョンをもって活動しています。将来的には起業をめざしているというRitoさんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
Ritoを知る5つの質問
Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?
「動画編集やプログラミングなど、実際の仕事を通して、ITスキルの勉強をしています。
学校では、文化祭の特設サイトを作成したり、依頼を受けて動画を作ったりしていて。学外でも、ITスキル向上のために様々なことにチャレンジしています。
また、U‐18対象の交流会やアイディアソンなど、さまざまなイベントや交流会に参加して、刺激をもらっています。学生起業家や学生団体の運営者など、精力的に活動している同世代と知り合えます。もともと人と関わるのが好きなのもありますが、そういった人たちの話を聞くことで、自分の視野を広げることにつながっているので、これからもいろいろなイベントに参加したいです」
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Q2. そのテーマで活動を始めたきっかけは?
「両親がプログラミングを学べる『ライフイズテック』のキャンプを勧めてくれたのがきっかけです。もともと、小学生のころから、YouTubeの『ゆっくり実況』が好きだったのもあって、ネットのコンテンツに興味があって。自分でも編集したくて、パソコンを触り始めたのを見て、それならいろいろなことに触れさせたいと考えたみたいです。
そこではゲームを作成するプログラミングについて学んだのですが、ITを使ってものづくりすることの楽しさに気づき、IT全般に興味をもつようになったんです。
また僕の高校では、“自分軸”をつくることが求められていて。自分にしかできないことってなんだろう、と考えたとき、自分の中にあった『自分らしさで集団に貢献する』という目標に対して、ITを使ってアプローチできたらいいな、と考えるようになりました」
Q3. 印象的だった出会いはありますか?
「中学3年生のとき、社会人のように活発に動いたり、真剣に物事に取り組んでいる同級生との出会いが印象に残っています。
僕の学校は、学内で学生団体をつくれたり、行事の撮影を生徒が有志で行っていたり、課外活動が自由にできて、自分を成長させる機会がたくさんあるんですけど、彼は学内の学生団体、生徒会、文化再実行委員、映像制作と、たくさんのことに携わり、そのすべてで成果を出していたんです。
それを見て、学生であっても、積むことができる経験はたくさんあって、積極的にアクションを起こしていいんだ!と思うことができるようになりました」
Q4. 活動のほかに好きなことはありますか?
「山に行って、天然のきのこを採るのが僕の趣味です。家に図鑑がたくさんあったので、幼稚園のときから生物に興味があったんですが、小学生のときに読んだ植物図鑑がきっかけで、きのこが大好きになりました。
僕が知っているきのことはまったく違う種類や、変わったかたちのきのこがあることを知って、きのこの生態って面白いなと思うようになって。小学3年生のときにきのこ狩りツアーに参加してから、ほぼ毎年参加しているので、毒キノコは見分けられるようになりました。
いちばん好きなきのこは『ポルチーニ』です。純粋に、これまでのきのこの中でいちばんおいしかったので!」
Q5. 今後の展望は?
「ITを使って、社会を変えていきたいと思っています。
いまは先が見えない時代で、学歴主義など、これまでの価値観が崩れてきていると感じます。だからこそ、レールに従って生きるのではなく、自分で決断して、その決断に自分で責任をもつことが必要になってくると思っていて。
だからこそ、ITを活用して、『自分軸』『エネルギー』『仲間』の3つを、できるだけ多くの人に提供することで、自らで決断してアクションを起こしていけるようにすればいいのではないかと思っているんです。
将来的には、その手段として起業ができたら、と考えています。いまは大学受験を控えているので、活動だけに力を注ぐことは難しいけど、人生をかけて取り組んでいきたいです」
Ritoのプロフィール
年齢:16歳
所属:LifeIsTech、TEDxFuchu
趣味:きのこ狩り、カラオケ、新しい人と関わること
特技:動画編集、プログラミング
大切にしている言葉:みんな違ってみんないい
RitoのSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Chikiri Kudo