
「気になる10代名鑑」の733人目は、手島美月 さん(18)。福島県のいわき市を拠点に、大学で企画の勉強をしながら、学生団体を設立して代表を務めるなど、地域のための活動をしています。地元への熱い思いを胸に動く手島さんに、いままでの活動や今後の目標について伺いました。
手島美月を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れている活動は?
「地元である福島県のいわき市を中心に、地域活動に尽力しています。いわき市の魅力発信メディアのメンバーとしての活動や、地元の高校生を対象にしたイベントの企画運営、地元企業のプロジェクトのお手伝いなど、いろいろなことに携わっています!
また今年の3月には、いわきをワクワクの魔法で変革させることを目標とした『WaQ Magic』という団体を立ち上げました。この先、もっといわきを盛り上げるための活動をしていく予定です。
また大学では、AIに取って替わることがない企画力について専門的に学んでいて、フィールドワークやグループワークなどを通して、実践的にいまの活動に通じる勉強をしています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校時代に、いわきをPRするポスターを制作するという課題が出たのですが、それに向き合ったことが、活動をするきっかけになったと思います。わたしはその課題で、いわきの中でも、小中学生のときに過ごした遠野町に焦点をあてて、描くことにしたんです。
ポスターを描くにあたって、地元の人たちに協力してもらったんです。遠野町には遠野和紙という伝統和紙があって、お話をお伺いする中で、和紙すき体験をさせてもらう機会もありました。
地域のPRというアクションを通して、自分でも改めて地元の魅力を深く理解することができたし、このときの経験がベースになって、地元に恩返ししていきたいなと思うようになりました」
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Q3. 活動を続ける中で、印象的な出来事は?
「最初に活動を始めた『ぷらっとミーティング』というイベントです。高校生のとき、その運営に携わったことが、わたしの世界を変えたと思います。それまではインドアで内気な性格だったんですが、イベントを通して、いわき市内外の400人以上の人とつながることができました。
自分でもこんなにたくさんの人とつながることができて、イベントを成功させることができたんだという経験が、自信につながって、外向きの性格になっていったと思います。
それから1年後、ちょうど高校の卒業式の日に、第2回のぷらっとミーティングが開催されたのですが、1回目のときとは視野が広がって、感じ方も変わっていて。1年間の成長を感じることができました」
Q4. 活動する中での悩みはありますか?
「複数人のメンバーと活動していくとき、どうしてもメンバー間に熱量の差が出てきてしまうことが悩みです。わたしはその熱量の差を、ほったらかしにはしたくないんです。
どんなプロジェクトでも、自分ひとりで進めるより、メンバーと協力したほうが良いものになる。だから、自分のやりたいことが明確であっても、大学の先生など、いろいろな人に相談に乗ってもらいながら進めたくて。そうやって活動にいろんな人を巻き込んで、まわりに影響を与えたいと思ってます」
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Q5. 将来の夢は何ですか?
「具体的な将来の夢はありません。そのときの自分がやりたいと思うことをできるようにしたいと考えています。
ただ、高校生のときから『誰もがワクワクできるまちを、未来を、創り出す』というビジョンをもっているので、それに沿ったことをしたいです。昔に比べると、確かに生活は豊かになったかもしれないけど、それだけだと、人間の本質を忘れてしまうような気がしていて……。
地元にお世話になってきたぶん、『シアワセないわき』をめざして活動を続けたいし、そのためのワクワクを、市民みんなで創り上げていけたら最高だと思っています」
手島美月のプロフィール
年齢:18歳
出身地:福島県いわき市
所属:東北芸術工科大学 企画構想学科1年、ロコいわき メンバー、WaQ Magic 設立者 兼 代表
趣味:SNSと読書
特技:デザイン
手島美月のSNS
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昨日、吉田家具店の福祉用具事業部 @kagu_fukushi のみなさんとお会いして、植田のいろいろ、いわきのいろいろお話してきました。
自分たちのやれることの幅が、無限に拡がったような…!🤔💭
これからいわきを離れてしまう身ですが、、
一緒に植田盛り上げていきましょう!!🔥🔥 pic.twitter.com/ZYtkogDoOx— みつき🌙 (@AwiMmk) March 29, 2024
Photo:Nanako Araie
Text:Otoha Tanaka