Steenz Breaking News

プライド月間に考えたい!Z世代のジェンダー・多様性に関する意識って実際どうなの?【Steenz Breaking News】

プライド月間に考えたい!Z世代のジェンダー・多様性に関する意識って実際どうなの?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、Z世代のジェンダー・多様性に関する意識調査についてご紹介します。

プライド月間に考えたい、ジェンダーとわたしたちのこと

6月は、LGBTQ+の権利についての啓発を促すイベントやパレードが、米国や日本をはじめ、世界各地で行われる「プライド月間」です。

これは1970年代から続く運動で、1969年6月に起きた「ストーンウォールの反乱」に由来するもの。ニューヨークのゲイバー『ストーンウォール・イン』で起きた警察の手入れに対する抗議行動です。この事件はLGBTQ+の権利運動の重要な転換点となり、以後、毎年6月、世界各地でLGBTQ+の人々をエンパワーメントするイベントが行われています。

そこで今回は、社会全体で多様性やジェンダー平等の気運が高まる6月の始まりのタイミングに合わせて、Z世代の意識調査の結果を見ていきましょう。

Z世代はジェンダー平等に関心がある?

マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』が2024年3月におこなった「Z世代とジェンダー・多様性に関する意識調査」が公表されました。

まずは、「SDGsの17のゴールの中で、日本がより力を入れていくべき課題」という質問。その回答は「ジェンダー平等を実現しよう」が1位となり、関心の高さが推し量れます。

「ジェンダーに関する授業を受けたことがある」と回答した人も6割ほどいることから、すでに授業でジェンダーを取り巻く概況について学んだり、メディアでジェンダー関する話題を頻繁に目にしたりしているため、ジェンダー平等に対する意識は、高まっているといえそうです。

ジェンダーレスファッションってどう?

では、ファッションについてはどのようにとらえているのでしょうか。ジェンダーとファッションに関するいくつかの設問への回答からは、Z世代の間で、オシャレをジェンダーレスに楽しむことが当たり前になってきていることが見て取れます。

個別意見としても、「男女が分けられている店には入りづらい」「古着屋などはメンズ・ウィメンズ分けずに商品が陳列してあって見やすい」「フロアがメンズとウィメンズで分かれているお店は見づらい」などといった声があがったようです。このように、性別の枠に当てはめられること自体に違和感を覚える人も、増えてきているようです。

女子もスラックスOK!変わりつつある学校の制服

性別で明確に区別されやすい制服。制服にまつわる、Z世代のジェンダー意識や取り巻く環境はどのようになっているのでしょうか。

学校制服で「女子生徒もスラックスの選択肢がある」と回答したのは、全体の50.5%。また意識の面でも、「制服の中で、男女ともにスラックス・スカートどちらの選択肢もあるのは良いことだと思う」と考える人は77.6%にのぼります。学校制服の多様性は徐々に進んでおり、またそれが好意的に受け入れられていることがわかる結果となりました。

不平等感や理不尽さを感じることも

このように、意識の面、あるいは環境の面でも、ジェンダー平等が進んでいるZ世代。一方で、「ジェンダーに関する不平等を感じたことがある」という質問に対しては「とてもあてはまる」「ややあてはまる」を合わせた回答者が49.4%となりました。

意識は進んでるものの、世代間ギャップもあり、社会全体に対しては、まだまだジェンダーにまつわるモヤモヤや違和感を覚える場面があるのは、ある意味で予想どおりかもしれません。しかし、この数値がどんどん減ってくるような社会の変容を期待したいですよね。

価値観のアップデート、進めよう

今回の意識調査の結果を、どのように受け止めたでしょうか。ジェンダー平等や多様性については、徐々に意識や理解が広がっていますが、人によってグラデーションもあり、どう実現していくかはまだ正解がありません。

しかし、難しい問題だからこそ、この世代で価値観のアップデートをリードしていく、くらいの意識をもってもいいのかもしれませんね。

「Z世代とジェンダー・多様性に関する意識調査」調査概要

調査対象:15~24歳の高校生・大学生・短大・専門学校生
回答数:455名(男性219名:女性231名:その他・答えたくない:5)(高校生222名:大学生233名)
調査時期:2024年3月
調査方法:外部調査会社のアンケートパネルを使用(SHIBUYA109 lab.調べ GMOリサーチプラットフォーム利用の調査)

Reference:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000033586.html

Text:kagari

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Kagari

ライター/エシカル・コンシェルジュ

フリーのライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通して、世界各国の社会問題を知る。事務職を経て独立後、ソーシャルグッドに関連する記事を執筆。都会暮らしからはじめるエシカルな暮らしを実践中。 Twitter:@ka_ga_r_i Instagram:@kagari_ethicallifejapan

View More