「気になる10代名鑑」の755人目は、松澤光春さん(17)。プロゴルファーをめざし、受験勉強と両立させながら、日々ハードな練習に取り組んでいます。ゴルフはメンタル勝負のスポーツだと語る松澤さんが、活動するうえで大切にしていることや、今後の展望について、詳しく聞いてみました。
松澤光春を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「小さいころからプロゴルファーをめざしていて、毎日、練習に励んでいます。
ゴルフを始めたのは2歳のころ。両親の影響で始めました。当然、当時の記憶はなくて(笑)、気づいたらゴルフをしていました。それでも、練習していくうちにだんだんと上達してきて、どんどんのめり込んでいったんです。それから15年間、ずっとクラブを握り続けてきました。
いまは大学受験に向けての勉強をしていて。あまり大会などには出れていないのですが、練習はコツコツと頑張っています!」
Q2. どんなことを大切にして活動していますか?
「ゴルフというのは、9割がメンタルの勝負だと思っていて。だから、日ごろからのメンタルトレーニングを大切にしています。
自然の影響を直に受けるスポーツなので、練習でできていたことが、試合で急にできなくなってしまうということが、よくあるんです。同じコースでプレーしたとしても、同じ条件でプレーできるわけじゃない。
でも、どんな状況であっても結果を残すのが、プロだと思うんです。だから、常に自分に自信をもって、何があっても動じないようなマインドセットでいることを意識しています」
Q3. 活動を続けている中で、印象的だった出来事を教えてください。
「日本プロゴルフ選手権大会でボランティアスタッフをしたことです。縁があって、運営に携わることができました。
これまでは画面越しに見ていた憧れの大会だったのですが、近くで見ると、選手の迫力が本当にすごくて……! 一球一球に向き合う姿勢や、圧倒的な精神力を目の当たりにしました。観客が大勢いる中で、最大限のパフォーマンスを発揮する姿は、すごく印象に残っています」
Q4. 影響を受けた人物は?
「大谷翔平選手です。人間としても、アスリートとしても、心から尊敬しています。
試合前の円陣で言っていた、『今日だけは、憧れるのをやめましょう』という言葉にも、特に胸を打たれました。“相手のことを意識せず、勝つことだけを考える”というシンプルで大事なメッセージだと感じました。
あとは、『ゴミは人が落とした運であり、ゴミを拾うことで運を拾い、自分自身にツキを呼ぶ』と言っていたことも心に残っていて。人が嫌がることをポジティブに捉えている、大谷選手の人間性が伝わる言葉だと思うんです。ゴルフと野球で、競技は違えど、生き方や考え方には学ぶべき部分がたくさんあると思っています」
Q5. 今後の展望は?
「まずは、直近の受験勉強を一生懸命頑張ります。そして、目標であるプロテストの合格に向けて、練習も両立できるようにしたいです。
実は男子ゴルフって、年々試合数もスポンサーも減っていて。条件がだんだんとシビアになっているんです。海外ゴルフツアーと比較すると、その差はどんどん開いていっているのがわかります。
ひとりの日本人ゴルフプレイヤーとして、そういった格差の解消にもつなげられるよう、プロとして活躍していきたいです。そしてゆくゆくは、ゴルフ業界のアップデートに貢献していきたいと思っています!」
松澤光春のプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県川崎市
所属:第一学院高等学校 町田キャンパス
趣味:猫と遊ぶこと、音楽鑑賞
大切にしている言葉:勇往邁進
松澤光春のSNS
Photo:Nanako Araie
Text:Ayuka Moriya