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半数以上の人が思いを伝えられなかった経験あり!テキストコミュニケーションって難しい【Steenz Breaking News】

半数以上の人が思いを伝えられなかった経験あり!テキストコミュニケーションって難しい【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、「テキストコミュニケーションにおける課題についての調査」の結果をご紹介します。

ちゃんと伝わってる? テキストコミュニケーションについての意識調査を見てみよう

「LINEでうまく意図が伝えられなくて悩んだ」「突然冷たくされて、戸惑った」といった、テキストコミュニケーションで困った経験は、きっと誰にもあるでしょう。

テキストコミュニケーションとは、毎日使っているメッセージアプリやSNSでのやり取りといった、文字でのコミュニケーションのこと。文字はずっと昔からありますが、ここまで日常的に文字のやりとりをするようになったのは、インターネットが普及してからのこと。

それまでのテキストによるコミュニケーションは手紙でしたが、頻繁に往復したり、リアルタイムでやりとりするようなものではありませんでした。だからこそ、メッセージアプリやSNSでのやり取りについて、使い方や意識が人によって違うのかもしれません。

テキストコミュニケーションの何が難しいんだろう?

きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」が、北海道函館西高等学校探究チーム「ぶなしめじ君の冒険」と共同実施した「テキストコミュニケーションにおける課題についての調査」の調査結果を発表しました。

Z世代とそれより上の年代に分けて、まとめられているので、年代ごとの違いについて注目していきましょう。

「あなたは自分の思いが伝わっていないと感じることはありますか?」という問いに対し、文字でのやり取りにおいて、57.7%の人が「よくある」または「たまにある」と回答。音声でのやり取りでは30.2%なので、多くの人が思いが伝わらないことがあると感じていることがわかります。

「音声」と「文字」でのコミュニケーションはどちらが難しいかと尋ねたところ、「文字」と答えた人は、全体の46.2%。音声と答えたのは22%なのっで、やはり文字でのコミュニケーションを難しく感じていることが裏付けされました。

さらに、なぜ文字でのやり取りを難しく感じるのかを聞いたところ、男女別に見ても、また世代別に見ても、「感情やニュアンスが伝わりにくいから」と回答する人が多数となりました。

また、女性やZ世代は「文字だけだと誤解を与えやすい」と回答する割合が他の属性よりも高くなっています。女性やZ世代が、コミュニケーション内での細かいニュアンスをより大事にしているといえるでしょう。

あるあるなの?「ダル絡み」をしてくる人…

コミュニケーションを取るとき、負担や煩わしさを感じ、それが続く「ダル絡み」の経験の有無を聞いたところ、男女問わず、多くの年代で半数以上が経験ありと回答しています。

さらに、誰が「ダル絡み」をしてくるのかを聞いたところ、Z世代では「友人」「クラスメイト」が上位に。25歳以上では友人に加えて、先輩や同僚、家族などがランクインしてくるようになっています。環境が変わり、コミュニケーションを取る相手が変わっても、何らかの「ダル絡み」が付きまとっているという現実が見られます。

また、テキストコミュニケーションにおけるトラブルの経験の有無を聞いたところ、41.1%が「ある」と回答しました。さらに、「知人・友人からトラブルの経験を聞いたことがある」と回答した人の割合も38.8%となり、8割の人が、何らかのトラブルを体験したり、身近で聞いたりという経験があることがわかります。

あったら便利なサポート機能とは?

生成AIなどが劇的な進化を見せるいま、文字でのやりとりで、何かサポートしてくれるツールやソフトも開発されて、一部はすでに実装化もされています。

そうしたサポートをしてくれる機能があったら使うかどうかを聞いたところ、回答者全体では、約70%がそうした機能を使ってみたいと回答しました。さらに年代別で見てみると、年齢が若いほどこのような機能へのニーズが高いこともわかります。若い層のほうが、苦手意識が強かったり、あるいはそうした機能に対する信頼が強いのかもしれませんね。

では実際に、どんなサポートがあったら便利なのでしょうか。多くの人が求めたのは「誤解防止機能」でした。「その言い方はこうとも取れます」「先に送ったメッセージと矛盾しています」などの表示が出ると、送ろうとしていた内容を考え直す機会になりそうですよね。

テキストコミュニケーションにはまだ未成熟な文化。だからこそトラブルが起きがちなのかも

手紙やはがきのように、時候の挨拶や締めの文といった作法も確立されておらず、歴史的に見ても、SNSなどでのテキストコミュニケーションというのはまだまだ成熟しきっていないといえるでしょう。まだトラブルやすれ違いが起きてしまうのも、仕方ないのかもしれません。

将来的にはツールによって苦手意識が払拭され、もっと簡単に意思疎通ができる未来を期待したいところではありますが、当面は手探りになりそう。もしも何か問題が起きたときは、時間を置いてみたり、まわりの人に相談してみたりなどの対処を取ってみてくださいね。

「テキストコミュニケーションにおける課題についての調査」調査概要

調査対象:全国のZ世代(12~24歳)、25歳以上の男女
回答数:3,516人
調査時期:2024年3月7日(木) ~ 2024年3月29日(金)
調査方法:アンケート調査
調査元:Simeji(https://simeji.me/

TextItsuki Tanaka

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Itsuki Tanaka

ライター

フリーランスのライター。食、農、環境領域 /博物館好き/コーヒー、アイス、チョコも好き。

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