「気になる10代名鑑」の669人目は、太田葵さん(19)。“世田谷の街歩きをもっと楽しく”することをめざし、世田谷の飲食店やスポットについての情報をSNSで発信しています。アプリの開発も進める太田さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
太田葵を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を注いでいる活動は?
「世田谷の魅力を発信する『せたがや屋』というInstagramのアカウントを運営しています。主に、世田谷のおすすめの飲食店やおもしろい場所についての情報を発信していて。世田谷の高校に通っていた同期と一緒に、お店に取材依頼をしたり、撮影や編集をしたりしています。
世田谷に思いをもっている僕たちが運営することで、その魅力をもっと伝えられるんじゃないかなと思っていて。このアカウントを通して、“世田谷の街歩きをもっと楽しく”することを目標にしています。『せたがや屋』以外にも、企業や行政、あとは学生に向けた情報発信のアカウントなども運営しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校3年生のときに、自分が今後どのようなキャリアを選択していくのか、不安になってしまって。将来について、もっといろいろな選択肢を知りたいと思い、イベントやビジネスコンテストなどに参加するようになりました。いろんな分野の人と関わっていくうちに、自分の軸として『生み出したもので誰かの役に立ちたい』という気持ちがあることに気づいたんです。
それで『何を発信しようかな』と考え始めたとき、頭に浮かんだのが『世田谷』でした。僕が通っていた高校は世田谷にあって、小さいときの遊び場も世田谷だったので、魅力的な場所だとずっと思っていて。その魅力を伝えるコンテンツをめざして、大学1年生の春ごろから撮影を始めました」
Q3. 印象に残っていることはありますか?
「慶應義塾大学の横田ゼミでの出会いです。僕が通っているのは上智大学なのですが、横田ゼミにはいろいろな大学の人が所属していて。ここでキャリア教育について学んで、探究学習支援や地域活性化など、全国で活動しています。
ゼミで一緒に活動しているメンバーは、自分で会社経営をしていたり、活動の軸を確立したりと、すごい人ばかりで……。ゼミでの活動自体はもちろん、同世代からも刺激をもらっていて、活動のモチベーションになっています」
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Q4. 最近新しく始めたことはありますか?
「上智大学の学生向けに向けた『Sophia』というアプリの開発を始めました。履修登録や各授業ページが、ばらばらのサイトでしか使えないのを、少し不便に感じていて。アプリでは、授業にまつわるページをより使いやすくまとめていたり、インターンの情報や大学近くの飲食店のクーポンなどを配信できたらと思っています。
いまは新入生の入学の時期ということもあり、上智生に向けたSNSでのサークル紹介に力を入れています。僕自身、入学したときにどのサークルに入るか悩んだので、情報を発信することで新入生の役に立てたらなと思っています。
また、アプリの利用数を増やすためにマーケティングや戦略を考えたり、アカウントを前進させるためにも、撮影から編集まで、新しいものを取り入れようと努力している最中です」
Q5. 今後の展望は?
「『SNSを通じて付加価値を生み出し、利便性につなげる』ことを軸にして、活動を続けていきたいです。
たとえば、グルメサイトや企業のサイトも、見やすくすることによって、生活を便利にしたり、誰かの役に立てたりすると思うんです。また文字情報が多い分野を動画で伝えることで、見える化できるのではないかとも思っていて。そうした活動を通じて、自分が生み出したものや自分に関わった人が、『この人と出会えて良かったな』と思ってもらえるような人になりたい。そのために、常にアクティブに、先端に立っていられるように頑張ります。
また、自分の幅を広げるためにも、ゼミの活動にももっと参加していきたいし、SNSの運用も継続していきたいです。やりたいことがたくさんあるので、学業との両立は大変ですが、自分なりにバランスをとって進めていきたいです」
太田葵のプロフィール
年齢:19歳
出身地:神奈川県川崎市
所属:上智大学法学部法律学科
趣味:フィルムカメラ、服を見にいくこと
特技:サッカー
大切にしている言葉:人が見てないときほど襟正す
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Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo